青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第八十六話②

2023-05-19 | 第八十五話〜第八十七話

願いが叶うという飛行機を見た後、チョルに会えた。

後ろに倒れそうになるミエを、チョルが支える。

「前からやってるそれ、一体何なんだ?なんで飛行機ばっか見てんだよ」

「・・じゃなくて」

チョルはそう言って居住まいを正した。

周りを見るとみんながこちらを見てクスクスと笑っている。

チョルは若干小さめの声でミエに話し掛ける。

「・・お前」

「もし・・」

来る!とミエは目を見開いた。

「明日時間あるなら・・・」「あるっ!」

「あるっ!あるよっ」

キラキラした瞳でそう言うミエに、チョルは少し面食らう・・。

 

<えっ?何だって?>

 

「あ・・」

「そうか・・よかった」

ゆっくりと話すチョルから目が離せないミエ。

心臓がドクドクと大きく脈を打つ。

「それじゃあ・・」   なに?なになに?

なんで緊張してるの?

緊張しているのは自分かチョルか、境目が曖昧になってくる。

まるで永遠のように感じられる時間の中で、チョルはとうとう切り出した。

「もし良ければ俺と一緒に・・」

これは一体・・

 

地面についた指に、力がこもった。

しかし次の瞬間耳に入って来たのは、予想もつかない答えだった。

 

 

「ホンギュの誕生祝いに行かないか?」

 

[・・・えっ?]

あまりに斜め上から降ってきた答えに、ミエは目を丸くするばかりだ・・。

 

 

<もう一回言ってみて>

ミエは壊れたからくり人形のように、チョルが口にした言葉を繰り返した。

 

「ホンギュ・・ベ・ホンギュ?誕生日?」

「あぁ。明日塾が始まる前に屋上で・・ジョンウクが屋上の鍵持ってるから入れるんだ。あ、もう知ってたよな。

とにかくパーティーとか大袈裟なもんじゃないけど、来たらお前も・・」
 
「あの・・あんたメモ・・見てないの?」「メモ?」
 

 

「なんのメモ?」

そう口にしたチョルの瞳は澄んでいた。

知らないふりをしているわけではなさそうだ。

なにも言えないでいるミエに、チョルは気を回してこう続けた。

「あ、お前の母さんには俺が言うから心配すんな」

「お前・・・ホンギュとよく喧嘩するけどさ、実はあいつそんな悪い奴でもないし・・。

だから明日は誕生祝いを兼ねて、Sクラスのみんな呼んで喋ったり出来たらと・・。
 
お前には俺から言って、チャ・ヨンヒにはジョンウクが言うからって・・」
 
 
 
じわじわと理解が追いつく。
 
[え?何?それじゃあ・・・・]

ミエの脳裏に、走馬灯のように数々の場面が思い起こされる。

気まずそうに話し出すチョルの顔。

そして、「確実に大魔王は何かしてくる」と言ったユンヒたちの顔。

違った。

自惚れた。

期待してた。

けど、違った。

 

 

 

「ビデオ・・」

「ビデオ観た日のことは・・」

そう口にしたチョルの言葉を、ミエはまるで聞いていなかった。

いきなり立ち上がる。

ガバッ

そして次の瞬間、ミエの表情を見たチョルの目が、大きく見開かれる・・・・。

 

 


第八十六話②でした。

 

八十六話少し短くて、ちょっとここで一旦切ります〜すみません

 

あ〜〜〜〜なんと〜〜〜〜

キャラクター紹介の時に、「ミエとホンギュって誕生日一緒やん!」と思いましたが、

こういう伏線か〜〜〜〜〜!!!(膝100回打ってる)

何か因縁めいたものを感じますね・・同じ星の元に生まれた二人・・・

 

第八十六話③に続きます



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