「あ・・・あ・・」
突然現れたキム・チョルに、高校生達は動揺を隠せない。
愛想笑いを浮かべながらチョルに挨拶をする。
「お・・おおキム・チョル!久しぶりだな」
早くもブチギレているチョルを見て、ミエたち三人は息を呑んだ。
ひいいっ
「こねーのか?」
凄みながら一歩踏み出すチョル。
高校生達は口元を引き攣らせながら後ずさった。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。なんでこんなに怒ってんだ?」
「とりあえず聞いてくれよ。
「面白いか?」「え?」
そう言いながら、チョルは先ほどの光景を思い出す。
息せき切って駆けつけた時、目に入ってきたのは・・・
困る仲間の姿と、なんと言ってもチョルを怒らせたのはミエの姿だった。
大きな高校生達の間にいる、まるで小学生サイズのミエの困った顔・・。
あの時の気持ちのまま、チョルは高校生に詰め寄った。
「中学生にデカい顔して面白いのかって。この野郎」
「ちょ!ちょい待ちちょい待ち!痛い痛い痛い!」
チョルの手に込められた力がどんどん強くなる。
「ちょ、離せって!こいつマジやべー・・うあーっ!!
ちょ、待てって!俺はただインウクに頼まれて・・」
慌てて駆け寄るホンギュとミエ。
けれどチョルは止まらなかった。
「よく聞け」
「お前とイ・インウクがどんな関係だろうと、
その時だった。
いきなり、チョルが凄んでいる高校生がのけぞった。
突然ドアが開いたのだ。
ドンッ!
「何?消えな。邪魔なんだよ」
ジョン・ソラであった。
何が起こったのか誰も分からないまま、スタスタと歩いて行くソラの背中を呆然と見る・・。
皆の頭の中には一様に、
が浮かんでいたが、ミエが「ナ・・ナイス・・?」と呟いた。
皆忘れていたが、ここはゲーセンのドアの前だったのである。
*ドアの前に溜まるのはやめましょう
ジョン・ソラのナイスプレーに救われた、ミエ達なのだった。
第九十五話②でした。
お久しぶりです! スローペースですみません
チョルのおかげで高校生達を蹴散らしましたね〜^^
そして突然現れたソラww ゲームしてたの?それともタバコかな?気になる子です・・
第九十五話③に続きます