北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

毎日何を相談してるの?安倍政権の秘密主義は続く

2020-04-14 | 雑感


安倍首相の1日の動き。
最近、毎日のように赤線を引いたメンバーで会合を持っている。
昨日も一昨日も(上記事)、そして3日前も4日前も5日前(下記事)も集まっている。
(「首相の一日」は北陸中日新聞から)



内閣官房の国家安全保障局のHPの中から国家安全保障会議の開





実はこのメンバーで集まり始めたのは1月31日からである。
内閣府の国家安全保障局のHPによれば、国家安全保障会議の「緊急大臣会合」とされているが、議題は「新型コロナウイルスに係る対応について」とある。
なぜコロナで国家安全保障会議?とも思うが、この日は湖北省滞在者の入国規制を発表した日である。
出入国管理に関わることなので安全保障会議の協議も経るということかと思っていたが、その後もほぼ1週間に1回程度は開催される会議日程と、その後も相次ぐ出入国の規制の動きとの日程的な関連は薄そうである。
しかし、議題は毎回「新型コロナウイルスに係る対応について」である。
一体毎回何を相談しているのか。

コロナ対策は専門家会議の提言や見解などを踏まえ政府の対策本部で決定されているものと思ったが、対策本部の議論は議事概要を見る限りは形式的なもの。
構成員は総理以下全国務大臣大臣なので決定には重みがある(はずだ)が、議事概要を見る限り、会議はすでに決まったことを追認する形式的なものである。
本音の議論、いわゆる「官邸の作戦会議」はこの「緊急大臣会議」ではないかと推察される。
安倍政権にとって、コロナ対策を国家安全保障会議で議論する一番のメリットは「議事録非公開」である。
特定秘密保護法の対象となるのだ。
コロナ対応は多岐に渡る。医学的専門的知見を踏まえるのは当然として、規制と景気との関係、国会対策、自治体や医師会からの要望などの対応、世論対策、WHOや諸外国との関係等々。
会議内容のつまびらかにできないにしても、さぞかし国民の命を守り、不安を解消する先々を見据えた対策がここでしっかり議論されているものと期待したい。

が、残念ながら公表される対策は後手後手、医療崩壊の危機を前に泣きたくなるほどピント外れの対応が続く。

一方、2月末、突如発表された大型イベントの自粛要請や小中校の休業要請の前にはこの「緊急大臣会合」は開かれていない。
評判の悪い「アベノマスク」の配布も、この会合のメンバーには入っていない佐伯秘書官の入れ知恵と報道されている。さすがに議事録非公表でも「国家安全保障会議」で議題にするのは恥ずかしいだろう。

その後もこのメンバーでの集まり続くが、なぜか「緊急大臣会合」として日程が公表されているのは4月1日までである。
となると今の集まりはなに?
議事録非公開どころか議事録作成すらない首相官邸での単なるお茶会か。
炎上した安倍総理のツイッターはこのお茶会の中のアイデアかもしれない。

ということで、繰り返しになるが、このそうそうたるメンバーで一体毎日何を相談しているのか是非知りたいところだ。
この「緊急事態」、政府が国民の信を得る大前提は情報の公開だ。
秘密主義はいい加減終わりにしてもらいたい。




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