北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

’93珠洲市長選挙を彷彿させる輪島の住民投票

2017-02-14 | 輪島産廃問題
   


産廃処分場を巡る輪島市の住民投票。
昨日から期日前投票が始まったが、さっそく信じ難い動きが発覚。

輪島市の期日前投票は輪島市役所、門前総合支所、町野支所で13~18日まで、そして舳倉島が今日一日だけ実施される。
この中の門前総合支所の期日前投票で投票管理者として選任されている2名のうちの一人が今回の住民投票で問われる産廃処分場の利害関係者だった。

衆議院選挙に例えて言えば、北村茂男代議士事務所、あるいは馳浩代議士事務所に勤める女性の夫が投票管理者に選任されたようなものだ。仮に代議士が落選すれば妻は職を失う可能性がある。
そんな立場の人が投票管理者に選任されるなんてありえないだろう。
その方が不正をやるかどうかが問題ではない。
選挙の中立・公正を確保する上で選任してはいけないのだ。

まして今回は住民投票の執行者である市長が「投票に行かないことも選択肢」、賛成派市議ははっきりと「投票に行かないでほしい」と呼びかけている。
そんな中で、地域の中では多くの方が知ってる利害関係者であり、産廃処分場賛成の立場で積極的に発言をしている方を選投票所の責任者に選ぶなんて、まともな選管ならありえない。

輪島市選管は、「公選法に違反してない」、「家族のことまで調べていない」とのこと。
そして19日まで会議の予定がないとも言っている。
要するに残り二日の投票管理者を勤める予定はそのままということだ。

後に最高裁で選挙無効になった93珠洲市長選(現職対新人の一騎打ち)では、数々の、あまりに多くの選挙事務を巡る問題があったが、その中の一つに、投票用紙の偽造やすり替えなども疑惑として取り上げた。そしてその投票用紙は現職市長の息子の妻の実家の印刷屋さんで印刷されていたのだ。
珠洲市選管は公選法に違反していないと言い張った。
もちろん、公選法ではそんなことを具体的に禁止する規定はない。
法律に書くまでもないことだ。

この他にも、期日前投票を巡って不可解な動きがある。
あらためて書きたいが、選管を巻き込んで投票率50%割れに追い込もうとする動きが徐々に明らかになっている。

住民投票、残すところ5日間。
輪島市民がどこまで本気で怒るかが、結果を左右する大きな要素になってきた。


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