「礼子!!」(ごめんね)礼子は飛び降りた!「やめろォッ!」「槍よ! 行けぇッ!!」潮は槍を投げ付けた! 獣の槍は邸のバルコニーの下辺りに突き刺さり、柄一本で気を失った礼子の背を支えた! 潮と間崎は邸の中に駆け込んだ!! 礼子はフラフラとして、柄から滑り落ちた!「どぅあああッ!」間崎は落下してゆく礼子に躊躇無く窓硝子を突き破って手を伸ばし、その手を掴んだ!! だが、体制を崩し落下する間崎の手を掴む潮! 潮自身もギリギリ残る片手で窓枠の外の壁の縁を掴んでいる! 潮の握力!!
「礼子ぉお」鬼の声に礼子は気が付いた。真下で鬼が手を拡げて待っている!!「ここだよ、お父さんはここだぁッ!」礼子は間崎を見上げた。「手を離して! お父さんは私が行けば満足するもの!」「馬鹿野郎!」「ケンちゃん?!」「嫌だぁ! 俺はもう離さない!! お前が一番辛い時に手を離したのは俺だぁ! もう、絶対離さねぇぞぉおッ!!」間崎はいつか傷付けて包帯を巻かれた礼子の腕を掴んでいた。「羽生礼子! お前に行ってほしくないヤツがここに二人もいるんだぁッ!! さぁ上るのか行っちまうのか、どっちなんだよぉ?!!」礼子は、「おいでぇ、礼子ぉぉ」間崎の腕をもう片方の手で掴んだ! 潮は笑うと、「いおおおぉあああッ!!!」とんでもない怪力で間崎と礼子の二人を腕一本で窓の内側に引っ張り上げた!
間崎は強く礼子を抱き締めていた。「痛ぇッ!」手が凄いことになったらしい潮!「ごめんなさい。あたし、やっぱりこっちがいい!!」鬼は醜く哀しんだ。「嫌だぁ、礼子ぉ、お前までもぉッ!! お前までもお父さんを裏切るのかぁ!!!」鬼は礼子を抱えて連れ去ろうとした!「礼子!」間崎がすがり付く! 二人は鬼に連れ去られた!!「槍よ来い!」壁に刺さった槍は壁を突き通して潮の元へ来た!
6に続く
「礼子ぉお」鬼の声に礼子は気が付いた。真下で鬼が手を拡げて待っている!!「ここだよ、お父さんはここだぁッ!」礼子は間崎を見上げた。「手を離して! お父さんは私が行けば満足するもの!」「馬鹿野郎!」「ケンちゃん?!」「嫌だぁ! 俺はもう離さない!! お前が一番辛い時に手を離したのは俺だぁ! もう、絶対離さねぇぞぉおッ!!」間崎はいつか傷付けて包帯を巻かれた礼子の腕を掴んでいた。「羽生礼子! お前に行ってほしくないヤツがここに二人もいるんだぁッ!! さぁ上るのか行っちまうのか、どっちなんだよぉ?!!」礼子は、「おいでぇ、礼子ぉぉ」間崎の腕をもう片方の手で掴んだ! 潮は笑うと、「いおおおぉあああッ!!!」とんでもない怪力で間崎と礼子の二人を腕一本で窓の内側に引っ張り上げた!
間崎は強く礼子を抱き締めていた。「痛ぇッ!」手が凄いことになったらしい潮!「ごめんなさい。あたし、やっぱりこっちがいい!!」鬼は醜く哀しんだ。「嫌だぁ、礼子ぉ、お前までもぉッ!! お前までもお父さんを裏切るのかぁ!!!」鬼は礼子を抱えて連れ去ろうとした!「礼子!」間崎がすがり付く! 二人は鬼に連れ去られた!!「槍よ来い!」壁に刺さった槍は壁を突き通して潮の元へ来た!
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