羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

花咲舞が黙ってない 1

2015-07-16 22:18:04 | 日記
実家の店では父に夏休みの予定が埋まらないことなどを心配され、出社すると夏休みに一人旅のプランを練ってることを相馬にからかわれた花咲だったが、事務ミスの続いている五反田支店に相馬と話を聞きに行くことになった。なお、五反田支店長中北は現在堂島専務と争い平時以上にナーバスになってるい真藤常務の派閥。「今回はパワー7分目くらいでよろしく」と芝崎次長にも言われていた。
相馬は帰りに現地にある旨いメンチカツを奢るという。「yesッ!」「ただし、何事も無く戻ってこられたらな」相馬は念押ししたが、花咲はどこ吹く風であった。案件の事務ミスは事務の病欠に繁忙期が重なった為で、大事にはならなかった。中北も真藤閥にしては物腰の柔らかい風な人物だった。「じゃあ、メンチカツ食べて帰りましょう」楽しみだった花咲。
そこへ浮かない顔の融資課の松木が現れた。松木は相馬の丸ノ内支店融資課時代の部下で、松木は相馬を慕っているようだった。融資に関し相談があるという。中北は松木が担当しているあづみ屋ストアというスーパーの融資1億を突如打ち切り回収するよう命じてきたのだ。そんなことになれば、ほぼ確実に倒産する。赤字でもなく、返済が滞ったこともない会社だった。納得がいかない松木はクレジットファイルを見てほしいという、相馬は渋ったが、松木と同情した花咲に迫られ、相馬はやむ無く応じた。
ファイルを見たが、あづみ屋ストアの経営はライバル店の影響で苦しんでいた。そこへ中北がきた!「何やってんだ?」「これって貸し剥がしですよね」花咲の言葉にカチンときた中北。「あの会社は負け組だ! 業績のいい勝ち組に融資する!」さらに元融資マンの相馬に対しても「君も負け組だ」と言い捨てた。
それけら一同は花咲の実家の店に寄った。「すいませんでした」松木が相馬に頭を下げた。
     2に続く

花咲舞が黙ってない 2

2015-07-16 22:17:55 | 日記
中北は資金力のある大手の融資に積極的、その一つがあづみ屋ストアのライバル店、カミングマートだった。敵対的出店を繰り返すタイプの会社だった。中北の不可解な対応に、花咲達はカミングマートのクレジットファイルを調査することにした!
早朝、五反田支店でカミングマートの業績を調べるとあづみ屋ストアと大差無い状態だった。しかし、既に支店長裁量限界まで中北はカミングマートに融資しており、本部の融資部に追加融資の申請までしていた。支店を出てやはりおかしいと話しながら3人で歩いていると、あづみ屋ストアの社長と出会した、方々で融資を断られ、疲弊した様子だった。見送るしかなかったが、社長は路上で倒れてしまった!「救急車呼びます!!」3人は病院まで付き添った。
社長は過労だった。処置が済むと相馬は松木と花咲を病院に残し、本部へ戻っていった。程なく社長は意識を取り戻し、父から受け継いだ店と客への思いを語った。「なのに、なんで」社長は泣いた。
病院を出て花咲と別れる前に松木はかつて相馬から教わったことを話し出した。「できることは全部やれ。新人の頃、教わりましたから」当時中小企業を軽視していた松木は小さな印刷工場の手続きを後回して危うく倒産させそうになったが、相馬が掛け合い、融資の審査を通し、事なきを得ていた。「銀行が扱うのは金だが、接するのは人だ」相馬はそう語ったという。花咲は感心した。
松木が資料を作り、再度中北を説得しにゆくと中北は通帳を慌てて引き出しにしまった。資料は即、捨てられ松木は「君は融資に向いていないようだ」とまで言われた。一方、臨店オフィスで相馬と合流すると、相馬は融資部でカミングマートへの追加融資申請は却下されたことを突き止めていた。カミングマートは借金体質であった。だが、これ以上手出しはできそうにないように思われた。
     3に続く

花咲舞が黙ってない 3

2015-07-16 22:17:47 | 日記
花咲は相馬に松木から聞いた話を伝えた。「責任取ってあげて下さい、松木さんを熱い融資マンにした責任です」相馬は花咲と共にもう一肌脱ぐことにした! 調査の結果、カミングマートはタグチユリコという個人口座に不自然に繰り返し金を落としていた!
松木を臨店オフィスに呼んで話を聞く花咲達、松木が来るまでにタグチユリコは架空口座であることを突き止めていた。口座の開設時期から松木が支店長室で見た通帳が件の口座の物であると想定された! だが、あの引き出しには鍵が掛かっている! 一同はまた早朝に五反田支店に忍び込み鍵を探しだし通帳を手に入れる算段を取った。相馬によれば銀行員の習性から鍵は支店長室にあるという、わりと感頼り!
忍び込んだ一同は鍵を探し回るが中々出てこない! 花咲が力任せにファイル等を落としながら探していると、棚の引き出しの裏に張り付けられたスペアキーを発見した! 中北の机の引き出しの鍵を開けると、確かにタグチユリコの通帳が出てきた!!
後に出社した中北は何も知らずにカミングマート社長を支店長室に招いて高価なゴルフクラブ等を贈られたりしていたが、そこへ花咲達が乱入してきた!! 相馬がタグチユリコの口座データを突き付ける! 通帳は松木が取り出した! 中北は慌てて引き出しを確認したが、当然無い! 他にも多数の企業から振り込みは行われていた、いずれも中北が融資を進めていた!「あなたは経営者として失格ですよ!」松木に一喝され、カミングマート社長は退席していった。「私は負け組とは思えません。支店長が勝手に決め付けるなんておかしいです!」「黙れ!」「いいえ黙りません! 私には融資のことはよくわかりません。ですが人と向き合って仕事している人達のことを、お金しか見ていない人が苦しめるなんて
     4に続く

花咲舞が黙ってない 4

2015-07-16 22:17:38 | 日記
そんなの間違っています!! 融資回収を撤回して下さい!」「くぅぅッ!」中北は悔恨の顔で支店長席に腰を落とした。
あづみ屋ストアの融資回収は撤回された。「ありがとう松木さん! あなたが担当でよかった!!」「これからもよろしくお願いします!!」店頭で作業していたあづみ屋ストア社長と握手を交わす松木の姿に、相馬は思わず泣いてしまった。「ハンカチ貸しましょうかぁ」からかう花咲。「余計なお世話だよっ」五反田の一件で中北は解雇された。真藤は腹を立てたが、中北とは最初から関わり無いと斬って捨てた様子だった。そして、
ようやく五反田名物? のメンチカツをベンチで松木にご馳走になり、感激する花咲。
「やっと食べられたから嬉しくって!」礼を述べた松木はさらに美味しい熟成肉の店に誘ったが、メンチカツを食べつつ被り気味に「行きます!」と花咲は同意してきた!「ホントですか?」デートのつもりで申し込んだ松木は喜んだが、花咲は何か用事を済ませてきたらしい相馬に駆け寄り、「松木さんが、美味しい熟成肉! 食べに連れてってくれるみたいですよ!!」「松木が? オイッ! 旨い肉ってこの近くの人気店か?!」目の色変えて、グルメガイドを繰る相馬!「あ~、はい」「悪いな松木ぃ、たまらんな」「楽しみ!」メンチカツをかじる花咲。どうも松木は二人に高い肉を奢る風の流れに巻き込めれたらしい!!
・・・前回より、がっちり目に調べたな。松木はレギュラーか。フラれるんだろなぁ

俺物語!! 1

2015-07-16 22:17:28 | 日記
「落としましたよぉ~ッ!!」「ギャーッ!」子供が靴を落とした母子をその巨体で追い掛けて怖がらせた猛男だったが、なんとか靴を渡し、誤解は解けた。その後、砂川とまた驚かせてしまったと話していると「森の熊さんみたいだね」と大和がファンシーな発言をしてきてそのまま森の熊さんトークになった。「イヤリング拾って追い掛けるヤツね」詳しい砂川。「熊がいい人だってわかったんだよねぇ、そしてきっと仲良くなったんだよねぇ」段々話を猛男に寄せてきた大和。「助けられた女の子が猛男君のこと好きになっても負けないからぁ!!」(前から思っていたが、大和はデカい勘違いをしている)「大和、俺はモテないぞ?」「え? そっかぁ猛男君モテないのかぁ、よかったぁ」(女の子は熊と踊ったけれど、踊っただけだ。熊と恋に落ちたりしない)すすきの穂に夕陽が落ちた日に、そんな話をした。
猛男の学校ではこの間球技大会したばかりだが近々体育祭があり、眼鏡を掛けたアフロの仕切りで猛男はスウェーデンリレーの4走に選ばれた。体育祭でスウェーデンリレーって一般的??「バトンはどんなに練習しても落とす時は落とすよなぁ」帰りに話していると小学生の頃からこれまでずっとアンカーだったという話しになり、ふと大和視線に気付き「モテないからな」即、訂正すると大和は慌てた。「なんかぁ、すぐ想像に結び付けちゃってぇっ」ベンチに近くのベンチに座り込む大和。「ウチにとっては猛男君が一番格好いいからなぁ」「かッ!」可愛いと言いたかった猛男。言えずにそのままベンチに座ると、大和の作ってきていたシュークリームを3人で食べた。
スウェーデンリレーの走者4人で練習が始まったが、3走の手足の長い長髪を後ろで束ねた女子が転んで怪我をして、替わりに制限のある2種目まで出ていない女子メンバーで負け残りのジャンケンが行われ、
     2に続く