Edie 2017年 イギリス
監督 サイモン・ハンター
脚本 エリザベス・オハラーン
出演 シーラ・ハンコック ケヴィン・ガスリー ウェンディ・モーガン エイミー・マンソン ポール・ブラニガン ほか
タイトル通りの内容だった。甘い部分もあるがまあまあよかった。人はこの人生を人に助けられながら生きぬくのかもしれないと思った。けれどもそこに生きる意志がないと誰も助けてはくれないのかもしれないとも思った。荒涼とした風景が美しかった。
Edie 2017年 イギリス
監督 サイモン・ハンター
脚本 エリザベス・オハラーン
出演 シーラ・ハンコック ケヴィン・ガスリー ウェンディ・モーガン エイミー・マンソン ポール・ブラニガン ほか
タイトル通りの内容だった。甘い部分もあるがまあまあよかった。人はこの人生を人に助けられながら生きぬくのかもしれないと思った。けれどもそこに生きる意志がないと誰も助けてはくれないのかもしれないとも思った。荒涼とした風景が美しかった。
Abril Despedacado 2001年 ブラジル、フランス、スイス
監督、脚本 ウォルター・サレス
原作 イスマイル・カダレ
脚本 セルジオ・マチャド カリム・アイノズ
出演 ロドリゴ・サントロ ラヴィ・ラモス・ラセルダ ホセ・デュモント リタ・アッセマニー ルイス・カルロス・ヴァスコンセロス フラヴィア・マルコ・アントニオ ほか
お話という感じの復讐劇。風景がよかった。語り口が間延びしているがもっとファンタジックに語るとよかったかもしれない。音楽も生真面目すぎる。素晴らしくはないんだけれどまた見たいかも。
2024年 日本
監督、脚本 橋口亮輔
原作、脚本 ペヤンヌマキ
出演 江口のりこ 内田慈 古川琴音 青山フォール勝ち ほか
会話劇だった。面白いような面白くないような。芝居がかって感じられるシーンが多かったのと女性の会話なのであまりリアルを感じなかった。青山には男はつらいなあと共鳴した。
C'E ANCORA DOMANI 2023年 イタリア 【白黒】 <劇場>
監督、脚本、出演 パオラ・コルテッレージ
脚本 フリオ・アンドレオッティ ジュリア・カレンダ
出演 ヴァレリオ・マスタンドレア ジョルジョ・コランジェリ ヴィニーチョ・マルキオーニ ロマーナ=・マッジョーラ・ヴェルガーノ エマヌエラ・ファネッリ ほか
感想 こういう映画だったのか!というのが見終わった直後の感想で、DV夫や舅にこき使われる女性が明日に希望を持つという映画だった。普通に見進めていたもんだから最後はこれか!と思った。ヒロインはある選択をするのだった。明日、未来を選ぶ。コメディと呼ぶには悲惨な内容なのだがコミカルなタッチで展開する。DVのシーンをダンスで表現したりもする。何度か吹き出してしまった。もちろん笑えない笑いたくないシーンもあった。しかしラストは真面目に描いていた。見ていて飽きることはなかったが、ただ何か映画としてどうなんだろうという気がした。2時間見てきて最後はこういうこと!という落ちパターンが嫌いなせいもある。コントじゃないんだから。映画的な映画じゃない気がした。それが見終わってやや経ってからの感想だ。とても大事なことを扱っているが物語のベクトルが他のベクトルと入れ替わってしまった感じがしてならない。やっぱ映画って初めから終わりまでその作品を貫いていく力みたいなものがあると思うのだけれど本作では別な力が横から割り込んだ感じがしてならない。別な力とは言っても内容と実に関連した力なのだが・・・ちょっとなあと思ってしまった。
2024年 日本 <劇場>
監督、脚本 安田淳一
出演 山口馬木也 冨家ノリマサ 沙倉ゆうの 峰蘭太郎 紅萬子 福田善晴 井上肇 田村ツトム 安藤彰則 庄野﨑謙 ほか
感想 素直に面白かった。SFは苦手なのだがこの映画はSFであることは重要じゃなくてよかった。幕末の藩士が現代の時代劇の斬られ役になるといういずれも消えゆく存在という重なりが深みを与えていた。見始めのうちは台詞がチープな印象を受けたが終盤に向かってしまっていった。見終わった後はスカッとしたりせずしんみりとした。侍の嫌悪する部分=人を斬って殺すという描写もあり侍の存在やその時代というものにも少し思い至った。しかしながらつまらないギャグや主人公のひた向きさのほうに目は行って面白い映画となっていた。クライマックスはとても見応えがある。ヒットしたり賞を獲ったりするのも納得のいく面白いインディペンデント映画だった。
1941年 日本
監督、脚本 小津安二郎
脚本 池田忠雄
出演 佐分利信 高峰三枝子 桑野通子 三宅邦子 坪内美子 吉川満子 葛城文子 藤野秀夫 斎藤達雄 近衛敏明 河村黎吉 飯田蝶子 葉山正雄 高木真由子 笠智衆 ほか
父親が亡くなり母親と末の娘が兄姉の家を転々とするが・・・。小津安二郎によるホームドラマ。なかなか面白かった。佐分利信がかっこよく高峰三枝子もよかった。そして桑野通子が今風の美人なのにはびっくり。上手い下手じゃなくその人物らしさを演じてみなよかった。
The Florida Project 2017年 アメリカ
監督、脚本 ショーン・ベイカー
脚本 クリス・バーゴッチ
出演 ブルックリン・キンバリー・プリンス ブリア・ヴィネイト ウィレム・デフォー ヴァレリア・コット クリストファー・リヴェラ ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ ほか
フロリダのディズニーワールド横に住む貧民層の人々の日常。こういう暮らしがあるのだなと知った。中盤過ぎまで話が展開しないので戸惑った。ラストは予想通りだがこうでなくちゃと思った。さてオスカー受賞作の「ANORA」。見に行くかどうしようか迷うなあという出来。
1962年 日本
監督 市川崑
原作 島崎藤村
脚本 和田夏十
出演 市川雷蔵 長門裕之 船越英二 藤村志保 三國連太郎 中村鴈治郎 岸田今日子 宮口精二 加藤嘉 杉村春子 ほか
被差別部落出身の教師が苦悩する。生まれた場所で差別する時代があったのだな。現在にまで至っていないといい。理屈のセリフが多いので少し退屈だったが終盤に向けて感情のセリフが多くなり面白くなった。原作を読んでいないのでいつか読みたい。長門裕之と岸田今日子がよかった。
A REAL PAIN 2024年 アメリカ <劇場>
監督、脚本、出演 ジェシー・アイゼンバーグ
出演 キーラン・カルキン ウィル・シャープ ジェニファー・グレイ カート・エジアイアワン ライザ・サドヴィ ダニエル・オレスケス ほか
感想 いとこ同士がポーランドのツアー旅行に参加する。見終わって二つの気持ちになった。一つは温かい気持ち、もう一つは現実的な厳しい気持ち。ロードムービーなので一緒に旅してる気分になれるのは楽しかった。ポーランドのユダヤ人の歴史にまつわる観光地を旅するのだが、主人公たち(デヴィッドとベンジー)のように深刻な気持ちにはなれなかった。自分の知識の乏しいせいと第三者的な立場のせいだと思う。そんなところをカルキン演じるベンジーは指摘する。他者の痛みを自分のものにするのは大切なことだと思う。けれども自分の痛みを和らげることが先決なのではと思った。一度壊れてしまっては簡単には元に戻らない。ラストでベンジーは最初のシーンと同じように空港のベンチに座っている。彼はこの旅で何か変わっただろうか。自分自身の痛みを和らげることがこれからできるだろうか。それらがとても気になる終わり方だった。主人公たちは精神的な問題を抱えていた。彼らのそれぞれの痛みが和らぐ何かを主人公は持っている。一方ベンジーはこれから何かを見つけるしかない。けれどもまずはベンジーにはいとこのデヴィッドがいる。ベンジーを理解し愛するデイヴィッドがいる。それはとても救いになると思った。全編にショパンの曲が流れてとても見易く感じた。見終わって温かい気持ちになるのはこの監督=アイゼンバーグの持ち味かもしれない。
WHEN YOU FINISH SAVING THE WORLD 2022年 アメリカ
監督、脚本 ジェシー・アイゼンバーグ
出演 ジュリアン・ムーア フィン・ウルフハード アリーシャ・ボー ジェイ・O・サンダース ビリー・ブリック エレオノール・ヘンドリックス ほか
すれ違う母と息子が織りなす人間模様。少し変な親子なのだけれど我に返るのであってそこがいい。つまらなくはないけれどとても面白いというわけでもないのに見てしまう。ラストに向かってほっこりすることができて後味のいい映画となっていた。