C'E ANCORA DOMANI 2023年 イタリア 【白黒】 <劇場>
監督、脚本、出演 パオラ・コルテッレージ
脚本 フリオ・アンドレオッティ ジュリア・カレンダ
出演 ヴァレリオ・マスタンドレア ジョルジョ・コランジェリ ヴィニーチョ・マルキオーニ ロマーナ=・マッジョーラ・ヴェルガーノ エマヌエラ・ファネッリ ほか
感想 こういう映画だったのか!というのが見終わった直後の感想で、DV夫や舅にこき使われる女性が明日に希望を持つという映画だった。普通に見進めていたもんだから最後はこれか!と思った。ヒロインはある選択をするのだった。明日、未来を選ぶ。コメディと呼ぶには悲惨な内容なのだがコミカルなタッチで展開する。DVのシーンをダンスで表現したりもする。何度か吹き出してしまった。もちろん笑えない笑いたくないシーンもあった。しかしラストは真面目に描いていた。見ていて飽きることはなかったが、ただ何か映画としてどうなんだろうという気がした。2時間見てきて最後はこういうこと!という落ちパターンが嫌いなせいもある。コントじゃないんだから。映画的な映画じゃない気がした。それが見終わってやや経ってからの感想だ。とても大事なことを扱っているが物語のベクトルが他のベクトルと入れ替わってしまった感じがしてならない。やっぱ映画って初めから終わりまでその作品を貫いていく力みたいなものがあると思うのだけれど本作では別な力が横から割り込んだ感じがしてならない。別な力とは言っても内容と実に関連した力なのだが・・・ちょっとなあと思ってしまった。