じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

鼻水 ツーリング

2022-12-10 20:13:59 | 日記的雑談
もはや師走でして、我が家地方は紛れもなく冬であります。
冬ともなると寒くて当たり前ですが、それでも本日はなんぼか温かいかも、との天気予報に騙され、バイクを引っ張り出してツーリングに出かけたのであります。

行き先は岩手県の花巻市であります。
皆様は花巻市といえば何を思い浮かべますか? 
そーですか、順当に宮沢賢治ですか・・・そーでしょうとも。

しかし、私は賢治の足跡や生活痕に全く興味が無いので、宮沢賢治記念館のすぐ隣にある花巻市博物館に行ったのであります。

道順は簡単でして、家から東北道の入り口に行って高速に乗り北上し、花巻南インターで降りたらほぼ一本道であります。

なのでバイクで走っている間のエピソードなどは無く、寒かったです、の一言で終わるのであります。

しかしそれでは余りに味気ないので少し脚色してナニしますと、寒さにも段階があり、今日の寒さは中の弱程度でして凍みる、とか死ぬぅ〜と言う感覚は無かったのであります。

で、気温は、家を出た時が7度でしたが高速に乗る手前では9度になっていました。

時刻は午前9時半ごろで日差しは良好、なんとなく暖かくなる予感のする朝でありました。

さて、今日の出で立ちですが、超厚手の股引に風を通さないクライミング用パンツで、その上にバイク用の冬のオーバーズボン(キルティングの綿入り)。
そらに、膝のパッドを入れるポケットの左右にホッカイロ。

上は、超厚手の裏ボアシャツの上に厚手のフリース、その上にインナーダウン。
首筋とヘソのあたりにホッカイロを各一枚。

そして、スキー用靴下の甲にホッカイロを一枚ずつ貼り、首筋はネックウォーマーでガードしました。

で、手袋は電熱線入り手袋で武装した次第であります。

あれです、こんだけの重装備だと流石に寒くは無いのですが、しかし、中学の数学で習った通り、寒さはスピートに比例するって事で、高速で調子こいてスピードを上げると全体的に冷んやりしてくるのであります。

なので巡航速度は寒さが決めるってことで、本日はやや低めで推移した次第であります。

で、宮城県の県境に近づく頃から「霧に注意」なんて表示が出まして路面も濡れて来たわけであります。

この時、路面状況の悪さから引き返そうかとも思ったんですが、進行方向の空が明るく見えたので前進した次第であります。

が、路面は結構濡れていまして、時に先行車の跳ね上げでシールドが曇り慌てました。

さて、走行距離で100キロを超え、乗っている時間も1時間を過ぎた頃から手の指先と足の指先に結構な冷えを感じ始めました。
しかし、指がもげるぅ〜とか、俺の指が無くなったかも、と言う酷いものでは無く、冷えたなぁってな感じなので十分我慢できる範囲でありました。

そのほかに寒いところといえば、防寒ジャケットの前ファスナーから地味に染み込む風のせいでヘソから胸にかけてなんぼか冷えたかな、って程度で寒いと言うほどではありませんでした。

逆に言うとここまでは何も感じること無く走って来たわけで、概ね1時間に一度くらいバイクを停めて休むとよろしい、ってことだと思います。

と、言うことで一関を過ぎてトイレタイムを取り、1時間半程で花巻南インターを降りました。

で、ナビが言うにはここから20分で博物館なので11時半頃の到着ってことで、んじゃぁラーメン屋を見つけたら入ろうと狙いながら走った次第であります。
しかし、それらしいものは無く、軽い空きっ腹をかかえて花巻市博物館に到着したのでありました。

英語・中国語・日本語・韓国語の順ですかね?

いや、看板を見てんっ?と思ったのは、なんで漢字表記がダブってんだ? でしたが、よく見ると字体が少し違うってことで、ああ中華文字ね、とわかった次第でありますが、まっ、いいでしょう。

で、木戸銭の350円を支払って中に入りますと、当然ではありますが花巻市の歴史を専門に扱う博物館でして、この地方の風物が多い感じでありました。

こんなことを言ったら失礼かもしれませんが、宮沢賢治を別の記念館にしちまっている弊害とでも申しましょうか、賢治にまつわるものが一つも出せない苦しさが伺えたかと思いましたが、まっ、いいでしょう。

人物の大きさは1センチほどでであります

ジオラマの小さな人形の顔がリアルでした

自分が感激したのは江戸時代の宿場町のジオラマでありました。
いや、これの質感が大したものでして、特に人物の雰囲気は今にも動こうかってな感じで素晴らしかったであります。

縄文中期の土器

縄文晩期の土器

弥生時代の土器

いやいや、お目当の縄文土器と土偶さえあれば他には何も要りません、なんちゃって。

で、数は少ないんですが、岩手県らしい土器と土偶が見られまして、私ゃ満足であります。

なんと申しましょうか、縄文中期と弥生だと2000年くらいの時間差があるんですが、何故か弥生時代の土器が一番粗末に見えるのは私だけでありましようか?

で、思うことは、この地方にも稲作と一緒に渡来人がやって来て、その勢力の焼き物は縄文前期のレベルだった、と思うのであります、なんちゃって。

そーか、君たちはここにも居たのね

あれです、私ゃ土偶を見てホッとしたと言いますか、やっぱし岩手県だな、としみじみ思った次第であります。

いや、御所野遺跡ほどのど迫力大量の展示物はありませんがどれも同じ系譜のものと思え、旧知の友に出会った気分でありました。

と、まぁ、自分の興味ある展示物が少ないのであまり時間がかからず、博物館を大たのが12時半でありました。

で、行き掛けの駄賃ってことで「山の駅 昭和の学校」に行こうと思い、そっち方面に走ればラーメン屋くらいはあるだろうと走り出した次第であります。

しかし、私ゃ花巻市の郊外をナメてました。

スマホナビによると距離で20キロ、時間で30分走ってもラーメン屋はなかったのであります。

いや、やや色褪せた昇り旗を見つけて駐車場に入ったラーメン屋は既に閉店してましてガックリであります。

で、目的地の方向には温泉宿がたくさんあるはずなのでラーメン屋か食堂くらいはあると踏んで走り続けたのですが、無いのであります。

あれです、山の駅・昭和の学校は廃校になった小学校を利用した施設ってことで、過疎地ってことを考えると、そー言う事なのであります。

ところが、妙な建物でどこから見ても飲食店には見えないバラック的建物に「うどん・そば・焼きそば」の旗が立っているのが見えたわけです。

いや、自分の直感はこの雰囲気は怪しいと黄色信号なんですが、何分にも腹が減ってまして、とにかく何か食べたいってことで入った次第であります。

古式ゆかしい、元はスナックでしょうか?

いや、この店で一番高いのが「ソバと味ご飯のセット」でして、お値段は500円であります。

で、その正体は、結構伸び加減のソバとキノコご飯とお漬物って組み合わせでしたが、勢いつけて全部食べました。

あれです、私ゃラーメンが食べたかったんですが品書きには無いのでソバを注文したのに、しばらくして入って来たご常連さんは「ラーメンとライス」と言うのにはガックリきましました。

まっ、品書きなど見ないご常連様のお店ってことでしょうけれども、自分だけが通りすがりってのは結構いたたまれない雰囲気でありましたが、まっ、いいてしょう。

普通に鉄筋の学校でした

本物の店舗からの移設、らしい

物静かなマスターのいそうなカウンターバー

あれです、確かに昭和ではありました。
いや、中には戦後すぐくらいの古いものも混じっているんですがが、大概は昭和も後期から末期が主体って感じでありました。

なんと申しましょうか、昭和30年生まれの自分にすれば、これは新しいぞ、ってな感じであまり郷愁も覚えなかったと言うのが偽らざる感想でありますし、施設が広いからか隠れ家感が無いってのもワクワクしない理由と思った次第であります。

いや、つい先日見た会津の昭和館はもっと狭くて見せ方も雑多な感じなんですけれども、あの混沌とした雰囲気が自分には合っていましたが、まっ、いいでしょう。

さて、「山の駅 昭和の学校」見学を終えてバイクに戻ると午後2時でありました。

ここから家まで170キロくらい・・・1時間45分か? であります。

いや、帰りの高速入り口までは山と田んぼ道ってことでガソリンは入れてありまして、走り出したら一気の予定であります。

そんなわけで高速に乗ってからはひたすら走り続けまして、泉PAスマートインターを出たのが3時半・・・結構速かったのは空いていたからです、なんちゃって。

で、家に着いてバイクを車庫に入れて本日のツーリングは無事終了でありました。

いや、まだ夕暮れには早かったんですが、築館辺りで見た白鳥の群れ飛ぶ姿は優雅で美しいものでありまして、今日のツーリングで一番良い景色でありました。

本日の走行距離 333キロ
高速代 4000円
ガソリン代 13.5 リットル 2133円
昼飯代 500円
入場料 950円

   あー楽しかった、と













コメント
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