8月29日(土)圧倒的晴天(ツーリング5日目)
キャンプ場のグラウンドから望む朝の利尻富士
寒くて風が強くて悪戦苦闘した昨夜とは打って変わって圧倒的晴れ、で、しかもそこそこ温かい。
なんと言ってもまだ八月なのだから、如何に北海道の外れと言えどもお日様さえ照れば暑くなるのだ。
気持ち良い朝にテントの撤収も素早く済ませ、7時頃礼文島探索に出発。
地図で見る限りでは礼文島は一周は出来ない模様・・・この段階ではホントかぁ~?と疑っていた。
バイクなら通れる地元民と獣しか歩かない道があるんじゃないかと勘繰っていた・・・が。
冷たそうな海に入って昆布を拾う漁師
昨夜は風で海が荒れ昆布が根切れして流れたのだろう。
何処のはまでも昆布拾いの姿が見られた。
浜には東北の磯の香とはひと味違う昆布の匂いが漂っていた。
ゼニガタアザラシがいた
船泊へ向う途中だったと思うが、何の変哲も無い浜に50頭程のアザラシがいた。
自分が知っているアザラシと違って、遠目ではどっちが前で頭なのか分からない変な格好に見えた。
澄海岬への道は何故か大陸的だった(惚れた!!)
礼文島と利尻島の地図は観光案内所で貰ったパンフレットを頼りにしていたのだが、それによると澄海岬への道は無くトレッキングコースになっていた。
しかし、走って行くと相当新しい感じの道が現れたのでクイっと曲がってみた。
これが大当たりで素晴らしい風景の連続。
ナント言うのか、自分には雄大な広がりが大陸的に見えた。
勝手な想像なんだけれども、日本列島が大陸と繋がっていた時の名残のような物を感じたのだった。
澄海岬の絶景(相棒曰く日本一だと)
澄海岬でのタイマー撮影で何故かバンザイする二人
スコトン岬 (名前の由来を知りたかったが)
スコトン岬の景観も素晴らしい物だったが、しかし、他に無い類いのモノかと言うとそうでも無く、北の海には良く有る風景だと思った。
で、写真を大きくしてみると良く判るのだが、赤いトタン屋根が見えている。
それは最果ての民宿でありまして、株キチが是非泊まりたいとタダをこねるので、ンじゃぁ取り敢えず値段と空きがあるのか確認して来いよと、言った訳です。
程なくして照れたような笑いを浮かべて戻って来た株キチ曰く・・・俺らの泊まる宿じゃ無い・・・一泊14500円だとぉ~と、宣った。
二人して顔を見合わせ大笑いをしてその事は忘れた。
とても不思議な感じがした「廃校」
戸を開けたら吉永小百合と子供たちが迎えてくれた
最初にこの学校を見た時に感じたのは違和感だった。
ナンとなれば、子供が毎日通うには不自然な高台で、しかも集落からも離れているのだ。
寒さの厳しい北海道の離島でこんな吹き曝しの地に学校を建てる意味が判らなかった。
で、平坦地の少ない離島故の事か? いや、冬にはまとめて稚内にでも行くので夏場だけの学校なのか? などと考えつつ観ていたのだが・・・すぐに理由は判明した。
アレ・・・吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」のロケの為に建てられたものだったのだ。
いや、しかし、それにしても映画のセットと言うのは凄いもんです・・・もー雰囲気やらは本物以上に醸し出され、見ただけで郷愁に涙する感じであります。
礼文島にも知床があった
礼文島の花畑を見に山道を登って行った
いやぁ~礼文島をたった一泊二日でナントカしようなどとは不届き千万・・・この島は自分の足で歩き倒すべき島でして、最上級の昆布の出汁よりも味わい深い、中身の濃い島でありました。
で、数多の景勝地を見て歩くのもナニなんですけれども、やっぱし、この島特有の自然条件を如実に感じられるのが植物やら花だと思う訳です。
と、言う事で外せないのがトレッキングロードだと言いつつ、自分は楽してバイクで上っちまいましたが。
しかし・・・時は逸していて花の時期は終盤、もはやススキの向こうに利尻富士が、と言う頃合いではありましたが。
ミシュランも絶賛?「ホッケのチャンチャン焼」
次の行き先は隣の利尻島なんですが、フェリーの予定が2時半頃と言う事で、遅れたら拙いと早めに港に来た訳です。
で、昼飯時なんで何か食べたい訳ですが、昨日「港の近くの食堂は礼文島価格」の洗礼を浴びていたので用心しつつ物色すると、株キチが「ああ、ここだ」と、如何にも観光地のソレらしい飯屋を指差した訳です。
で、ナニやら食べ物のサイトでは絶讃二重丸だと言うんで入ってみた訳です。
すると、先ほど山の方で顔見知りになった埼玉から来たバイクの人が「ホッケのチャンチャン焼」を食べている所であった訳です。
で、彼はこれを喰いに埼玉から来たと言う程に褒めちぎる訳で・・・ンじゃぁ俺らもソレで、となった次第であります。
で、経緯的能書きは無駄な説明として忘れてもらって・・・「味は絶品」と、太鼓判であります。
まっ、根本的に魚が好きと言うのがあるのでダメな人はダメなんでしょうけれども、ネギの風味と田舎的な塩っぱ目の味噌味でご飯が進君でありました。
で、500円足すと殻のウニが食べられるんですけど、生で食すより焼いた方が風味があるようです。
で、隣で喰っていた都会風の人が「ああっウニが活きてるぅ~」と感激していましたが、殻付きウニは死んだのは喰えませんがぁ・・・なんて余計な事は言いませんでしたけど。
利尻島ファミリーキャンプ場湯 ゆ~に
礼文島からフェリーで利尻島に来まして、毎度の事ながらドーせガイドブック読んで選ぶったって好みの問題だからと、一番近くのキャンプ場にした訳です。
いや、ホントは、離島と言うのは漏れなく定期船の港の近くが一番開けて文化的生活はそこに集中している、と言う高度な読みなんですけれどもね。
でも、このキャンプ場は温泉に歩いて行けると言う事以外には特色の無い普通のキャンプ場でした・・・まっ、過不足無しだけれども敷地が狭いんで少し窮屈で場合に拠っては煩い、かも。
利尻富士温泉 食堂有り 大広間有り 快適
アレです・・・キャンプ場は混んでいるんですけれども、その訳は、利尻富士登山口の下に位置するんで下山して風呂に入りたい人は上のキャンプ場から移って来る・・・あと、徒歩で港まで行けるのでそれでこのキャンプ場は人気なようです。
と、言う事で、利尻富士温泉は圧倒的パフォーマンスで絶大な人気を誇る・・・露天風呂も良くて夕方は地元の人も多く見掛けました。
続く