熊本県の菊陽町がTSMCの工場建設ですごい事になっている。景気がいいのだ。札束が飛び交っている。台湾の世界的半導体製造メーカーのTSMCが人口４万人ばかりの町に、工場建設を決めたのは好条件がそろっていたからだ。きれいな水が豊富だ。海にも近い。台湾からの部品も海上輸送で３日ぐらいだ。熊本空港にも近い。今後の人口増加に備えて住宅建設のラッシュだ。マンションの建設も急増している。土地が値上がりしている。店舗の家賃もすごい勢いで上がっている。不動産バブルだ。二足三文の農地がすごい値段で取引されている。労働者の賃金も上がっている。清掃労働者の時給が１８００円だ。ラーメン店の店員の時給１０００円では全然応募がない。熊本県の最低賃金は８９８円だ。こんな安い賃金で働かせようとすること自体、問題だ。日本では１０００円以下の最低賃金は普通だ。菊陽町では２０００円位の賃金を払わないと人は来ない。TSMCの工場が本格的に稼働すれば、時給３０００円位が相場になると、地元の人材斡旋業者は予想している。東京だって今の時給１２００円位だ。田舎の町の労働者の賃金はうなぎ上りだ。働き側にとっては大喜びだ。日本ではすでに労働力不足だ。年々、子供は生まれない。若者がいないのだ。熊本でも同じだ。若い労働者をどの職種でも欲しがる。需要が多くて供給が少ないのだから賃金は上がり続けるだろう。東京でも時給１５００円は近い内に達成されるだろう。賃金上昇は社会全体にいい経済効果をもたらす。財布がふくらめば、消費も増える。しかし、経営側からすると、おもしろくない。経営者は安い賃金で働かせようとするが常だ。時給３０００円なんて払ったら利益が出ない。なんだかんだ言って、賃金の上昇に歯止めをかけようとするかもしれない。熊本は保守の県だ。自民党支持者が多い。政治家に働きかけて、時給２０００円までの法案を作らせるかもしれない。日本では、時代に流れに逆行するような事が平然と行われるのだ。労働者の力が弱いから、日本ではストライキなどほとんど行われない。時代に逆行するような事を許してはいけない。先進国で３０年も賃金が上がらない国は日本だけだ。先進国では時給３０００円位は普通なのだ。日本の賃金は極めて低い。菊陽町から賃金革命の輪を広げなければいけない。熊本県の最低賃金８９８円を日本人は恥じなければいけない。全国の労働者よ！団結しろ、賃金闘争を時代が応援している。