選挙の効果

総選挙の意味

静かな男 バリケイト伊東

2024-05-13 13:03:30 | 政治
 昨夜、NHKでいい放送を見た。福島県の富岡町で見捨てられた家畜、ペットを保護している松村直登さんを追ったドキュメンタリー番組だ。日本にはまだ侍がいるのだね。福島原発の事故の後、富岡町には避難指示が出た。全員避難だ。飼ってる家畜、ペットは連れてゆくこともできず置き去りにされた。多くの家畜、ペットが餓死した。この惨状を見逃す事も出来ず、松村さんは自らの放射能被爆も顧みず救済に立ち上がった。私財を投げうって助け出した。寄付もあるだろうが莫大な金額になるだろう。そこに見るのは愛だ。動物達への無償の愛だ。頭が下がる思いだ。テレビのバラエティー番組で見る保護犬、猫の譲渡会のうそ臭い偽善番組とは全然違う。松村さんの寡黙な性格もいい。国にも政府にも行政にも、言いたい事が山ほどあるだろう。べらべらしゃべらないのがいい。政権批判なんてしない。松村さんの背中には人生がにじみ出ているのだ。心の中で100万回もくそ野郎と叫んだろう。人知れずドラム缶1000本もの涙を流しただろう。いつも一人でえさやりをしている。仲間と群れない一匹オオカミ的性格なのか。バラエティ番組みたいに多くのタレントが出てきて、ぎゃぎゃと騒ぐ雰囲気はうるさいだけだ。偽善の安売りだ。松村さんは殺処分をしない主義だそうだ。最後まで面倒を見るそうだ。立てなくなった牛でも、えさを側において食べさせる。そして、死んでゆくのを見届ける。最近は人間でも虐待や暴力で人を簡単に殺す。動物への深い愛情が松村さんを動かしているのだ。虐待する人間よ、少しは松村さんを見習え!今の日本は殺伐としているが、まだまだいいところある。一人の侍の行動によって私の心も洗われる。