選挙の効果

総選挙の意味

再開発幻想 バリケイト伊東

2024-06-16 14:17:24 | 政治
 東京はいい天気だ。日本の政治は都知事選が近くなっている。日本では政治はつまらない物なのだ。世界の政治活性の高さに比べると、盛り上がりに欠ける。世界は戦争になるぐらい活性度が高い。そんな中、庶民的な政治課題として再開発問題がある。東京では神宮外苑の再開発が問題になっている。神宮外苑には多くの木が植えられている。その木を伐採してまで再開発する事に多くの反対が出ている。小池知事は再開発に賛成の立場だ。私は再開発反対だ。木を大量に切る、自然を破壊してまで巨大ビルを建てるのに何の意味があるのだ。再開発には利権が複雑に絡まる。札束が飛び交うのだ。巨額の金を儲けたい連中にとって、自然を残すという考え方はないようだ。古いビルや木造の家屋を解体して、高さ100mのビルを建てて街並みはきれいになる。横丁の焼き鳥屋の煙や飲み屋の酔っ払いの姿はなくなる。人間的泥臭さは消え、そこに見えるのは徹底的に管理された人間を無視したシステムだ。再開発された新宿副都心に時折行くが、人間が疎外されてるように感じる。そこでは歩いてるのではない。ベルトコンベヤーの上を歩かされてるのだ。食ってるのではない、にわとりのように自動給餌気のえさを喰わされているのだ。着ているのではない、マネキン人形のように着せられているだけだ。私はそう感じる。一方、再開発を進めたい人間も多くいるのだ。でかいビルが建てられる事は町の発展、成長と思う人々も多くいるのだ。自民党の議員は再開発を肯定する議員が多い。自民党は昔から箱もの開発、土木開発には積極的だ。今、問題になっている大阪での万博会場建設であり、辺野古埋め立て工事などを見ると巨大建設、土木工事は自民党の屋台骨になってる。工事の許認可権は政治家が持っている。許認可を欲しければ政治家にお金を渡す事だ。自民党が企業団体献金を維持したがる原因はそこにある。日本は年間80万人も人口がいなくなっている。母数が小さくなってるのだから、さらに年間100万人もの人間が今後いなくなるだろう。巨大なビルを建てても、部屋を借りたり、買う人はいるのか。がら空きの部屋ばかりでは、ビルの所有者も利益があがらないであろう。がら空きの部屋が増えても、建設はやめられないのだ。見せかけの建設ラッシュが続く。最後には中国のデベロッパーグループみたいに破産危機に陥るだろう。人間も自然の一部だという事を忘れている人間には神は罰を与える。再開発という虚構の建設、土木工事は一時的華やかさを与えるが、50年後、60年後にはゴーストタウン化した町が日本中に出来るだろう。再開発に夢を見ている人々は夢が冷めれば、砂漠に取り残されて干からびて死んだ自分の姿を見るだろう。