最近とっても寒くなってきましたね。
ジフニのドラマが終わってしまって本当に寂しいです
最終話の訳がnorinoriさんから届きましたので、読んで下さいね
norinoriさん、本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました
遅くなりましたが、最終話の訳です
このドラマが始まる前は、時間的に無理だから今回訳すのは絶対止めようと思っていたのですが、Rainが余りに素敵だったのでついつい訳してしまいました…
どの位の方に読んで頂いたか分かりませんが、読んで下さった方、ありがとうございました
最後にこの超長文を毎回アップして下さり感謝します
ありがとうございました
「僕にはとても愛しい彼女」最終回 日本語訳&ストーリー by norinori
セナが寝っているとヒョンウクがピアノを弾いている
セナ:続けて
私 おじさんの作った曲を聴きたいわ
それがおじさんの本来の姿だから
ヒョンウクは作曲を続ける
セナはこれまでの事を回想する
ヒョンウク:お前のために曲を作りたくなったんだ
俺がまた音楽を出来るとは思いもしなかった
ヒョンウクはセナに優しくキスをする
セナ:...愛してるわ
ヒョンウク:俺も愛してるよ
お前よりももっとずっと
セナは自分の部屋に戻る
ヒョンウクから電話が来る
ヒョンウク:何時に来れそう?
セナ:私、今日は行けないわ
ヒョンウク:なんで?
明日行くんじゃダメか?
今日は仕事が早く終わったんだよ
わかった 待ってるから出来たら来いよ
セナ:今日は待たないで
ヒョンウク:そうか じゃあ待たないから
出来たら来いよ
セナは手紙をヒョンウクに書く
ヒョンウクは家に帰る
ヒョンウク:タルボンただいま
ヒョンウクはセナの手紙を見つける
セナの手紙:おじさん、ごめんなさい
なんとなく私はおじさんを幸せに出来ないんじゃないかと心配になったの
だから側にいる自信がなくなって
私達しばらく距離を置きましょうか?
側にいないからと言って気持ちが離れるわけじゃないから
ヒョンウクが電話をするとセナの電話には繋がらない
ヒョンウクは車でセナを追う
ジュホンの声:一緒に旅行に行くんじゃなかったの?
列車の切符買ってたけど?
セナはソウル駅へ
ヒョンウクも追いかけて来る
セナは列車に乗る
ヒョンウクは列車が発車したのを黙って見つめる
ー1年後ー
シウ:はい社長 今着きましたよ
当然疲れてるでしょ?
社長室に来たシウ
シウ:はー 海外プロモーション入れない事できません?
社長に就任しているヘユン
ヘユン:来月から国内活動に重点を置く予定よ
シウ:うわー 一日も休む暇くれないのか
AnAに歌手は僕だけ?
ヘユン:あなたが一番売れてるから
空港でのファッションよく撮れてるわ
シウ:僕が選んだ服です センスあるでしょ?
あ、さっき飛行機の中でキム社長に会ったんだけど
社長にすごい興味持ってましたよ
会ってみます?
ヘユン:遠慮しとくわ
次のアルバムのプロデュサーが決まったら連絡するから
あなたもコンセプト考えといて
シウ:ヒョンウク社長は最近どうしてます?
ヘユン:まだ「社長」なの?
ここのとこずっと売れてるわ
どの曲も大ヒットだし
ラジオ聴いた事ない?
ラジオの放送中
司会者:...僕の彼女は怒ると何日も電話に出ない
連絡が取れないとどんなに心配か
電話に出てくれない僕の彼女にどんな曲を送ったら
許してくれるでしょうか?
ヒョンウク:そんな彼女にあえて曲を送る必要があるかな?
別れたらいい
連絡つかないついでに
司会者:そんなー
ヒョンウク:いや怒ったんならお互いに話しあって解決すべきなのに
一方的に連絡を絶つのは無礼でしょ
そんな一方的な関係にすがらないで下さい
時間の無駄です
司会者:でも曲を推薦してと言うんだから
ヒョンウク:じゃあ選曲を変えましょう
彼女に送る曲ではなく 男性の方、
この曲聴いて我に帰って下さい
司会者:反響がすごいわ
キツい事言えば言うほど
ヒョンウク:そりゃよかった
番組で嘘を言わなくて済む
司会者:なぜこうなったの?
失恋の傷?
ヒョンウク:そんな事知る必要ないでしょ
司会者:ヒョンウクさん
私にも曲書いてくれません?
ヒョンウク:あー噂を聞いた事ないんだな
僕は女性歌手とは仕事しないんだ
ヒョンウクはジェヨンが歌手を売り込んでいるところを偶然見る
ジェヨン:プロデューサー、レギュラーでお願いしますよ
彼らよかったでしょ?
PD:知名度が低いよ
ジェヨン:プロデューサーが知名度を上げてくれればいいでしょ?
そういう力あるじゃないですか
PD:それは分からないが番組改編の時にまた考えてみよう
お茶はまたにしよう じゃ
ジェヨンとヒョンウクが顔を合わせる
ジェヨン:おめでとう 作曲家として前途洋洋だな
社長をやめて正解だ
ヒョンウク:お前、会社を潰したのに
まだ未練があるのか?
ジェヨン:無くした金があるからどうにか挽回しようとするんじゃないのか?
ヒョンウク:そうしてるうちにもっと無くなるかもしれない
ジェヨン:最近、AnAは調子いいな
ヒョンウク:興味は捨てろ お前が裏切った会社じゃないか
あー、ヘユンのために興味を絶ち切れないのかな?
ジェヨン:こいつ ひねくれてるな
ヒョンウク:お前のお陰だろ?
でそうやってて会社の収益出るのか?
いっそのことまた作曲したらどうだ?
ジェヨン:......
ヒョンウク:仕事しろ 忙しいんだろ
社長室に来るヒョンウク
ヘユン:いらっしゃい
ヒョンウク:うわー、どんな用ですか?
シン社長から直接呼ばれるなんて
ヘユン:やめてよ 恥ずかしいわ
ヒョンウク:1年も経つのにまだ恥ずかしがってるのか?
ヘユン:心配しないで あなたにだけ言うのよ
職員達には「シン魔女」よ
ヒョンウク:だけどお前が社長を引き受けてから会社が前より上手く行ってるな
そうだと知ってたら俺はもっと早くに辞めたのに
ヘユン:そうね 私も社長がこんなに合ってるとは思わなかったわ
正式に仕事を依頼したくて会いたいと言ったの
アルバムを引き受けて
ヒョンウク:誰の?
お前まさか...
スタジオにいるヒョンウクとシウ
シウ:イヤだね
ヒョンウク:俺もお前とはごめんだ
ヘユン:なぜ?ふたりで仕事したら上手く行くと思うわ
シウ:いや
ヒョンウク:俺もだ
ヘユン:それでもやって
違約金払いたくないなら
シウ:あーシン魔女
ヘユン:ふたりはいつからこんな犬猿の仲なの?
社長だった頃はそれなりに仲良かったんじゃない?
シウ:あの頃も良くなかったですよ セナの事で
もしかしてセナがどうしてるのか知らないんじゃ?
ヒョンウク:俺が知らなきゃダメなのか?
シウ:あー知らないんですね
気にならないですか?
ヒョンウク:ああ興味ないよ
一方セナは食堂で働く
おばさん:あー、置いとけがいいってば
セナ:洗いますよ
おばさん:あんたはどうしてそんな可愛い事ばかり言うんだい
セナ:3日間も休むじゃないですか
おばさん:ソウルには何しに行くんだい?
セナ:会いたい人がいるんです
楽器以外は何もないヒョンウクの家
父親:昨日もあの家で徹夜したのか?
ヒョンウク:ええ
父親:もうあの家は処分しろ
何をそんなに大事にしてる
ヒョンウク:あそこでしか書けないんです
曲の依頼が多いから仕方ないでしょ
作曲を続ける事を望むなら構わないで下さい
父親:まだあの子を待ってるのか?
ヒョンウク:気にする必要ないでしょ
義母:話してくれるんでしょ?
父親:母さんに一曲頼むよ
ヒョンウクはAnAのスタッフに聞く
ヒョンウク:おい 母さんどうしたんだって?
ソンジン:知らなかったのか?
歌手デビューするってAnAに入ったんだろ、
お前の父さんが全面バックアップして
ヒョンウク:え、それをヘユンが許したのか?
ソンジン:ヘユンが直接オーディションしたんだよ
いや俺も始めはあの年齢で歌手なんてと思ったんだが
思ったより才能があるんだよ
あ、それからSBC合唱団出身とか?
お前も知ってるんだろ?
ヒョンウク:そうか お前が色々教えてあげてくれ
ソンジン:ああ
それでお前は大丈夫なのか?
ヒョンウク:何が?
ソンジン:ユン・セナ
ヒョンウク:もう全部忘れたさ
セナがジュホンに会いに来る
セナが玄関をノックする
ジュホン:はい
どちら様ですか?
セナを見て驚く
ジュホン:ユン・セナ!
あーどのくらいぶりよ?!
セナ:赤ちゃんがびっくりするわ
ジュホン:大丈夫よ
家の中で
セナ:私、赤ちゃんの名前付けたの
ジュホンとコチョルを合わせてホンチョル
ジュホン:あーなんだか騒々しい子が産まれそうな感じね
セナ:親に似たら当然なんじゃない?
ジュホン:性格は彼に似ちゃダメよ
セナ:だけどコンチョルはどうしてシウのマネージャーになったの?
ジュホン:あー、あんたがいなくなってシウが何回も訪ねて来たの
そのうちコンチョルと親しくなって
セナ:シウが訪ねて来てたの?
ジュホン:うん 本当にセナを好きだったみたい
でもケミナムはどうしてだろ?
一度も来なかった
セナ:そう?
ジュホン:引越しちゃったし
空き家になって長いみたい
ふー、あんたを忘れようと引越したのかな?
それともすごい衝撃を受けたからなのか
わからないわ
セナは誰もいないヒョンウクの家に行ってみる
ヒョンウクとの様々な思い出が蘇る
ドアの鍵が開いていて家に入る
セナが家を見て思い出に浸っているとヒョンウクがやって来る
慌てて奥に隠れるセナ
ヒョンウクは何かを感じるがセナに気付かず作曲を始める
ヒョンウクはピアノで少し作曲をすると出て行く
出て行った後、ピアノを撫でるセナ
セナも家を出る
ヒョンウクは車まで来るが忘れものに気付く
ヒョンウク:あー楽譜!
家に取りに戻るヒョンウク
セナとヒョンウクはばったりと会う
ふたりは驚き見つめ合う
セナ:まさか会うとは思わなかった
引越したと聞いてたから
ヒョンウク:なのに何でここに来たんだ?
セナ:ジュホンの家に用があって来て
ちょっと寄ったの
ヒョンウク:ちょっと寄っただって?
セナ:おじさんが来ると知ってたら来なかったんだけど
ヒョンウク:なんだって?
じゃあ何しに寄ったんだ?
空き家なのか確認したかったのか?
セナ:そうじゃなくて
ヒョンウク:1年ぶりに突然現れて何の真似だ?
セナ:ごめんなさい
来るんじゃなかったわ
ヒョンウク:お前本当にずうずうしいな
メモだけ残して突然消えておいて
いきなり現れて何もなかったような顔で「ちょっと寄った」だと?
セナ:だからごめんなさいと言ったじゃない
ヒョンウク:ごめんなさい?
他にはないのか?それで全部か?
セナ:ないわ
ヒョンウク:行け
俺がお前と何話そうって言うんだ
セナ:行くわ
出て行くセナ
複雑な表情のヒョンウク
セナはジュホンにリンゴを剥く
セナ:つわりなんでしょ?
ジュホン:セナが来たから食欲が戻ったのよ
来たついでにケミナムに一度会って行ったら?
セナ:会ったわ
だけどおじさんがなんだか別の人みたいだった
私を恨むのは当然だと思いながら
一方では寂しい気もして
私可笑しいでしょ?
ジュホン:当然なんじゃない?
愛してる人がいなくなったんだから傷つかずにいられる?
私だってどんなに悲しかったか
セナ:こんな事なら行かなきゃ良かった
おじさんと私このまま終わるのよね?
家で後悔するヒョンウクはぬいぐるみのタルボンに話しかける
ヒョンウク:俺が言い過ぎたんだよな?
そうだ 俺が言い過ぎたんだ
シウとコンチョルは車に乗る
コンチョル:スケジュールがない時は休もうよ
なんでまた練習するんだ
シウ:一日でも練習しないと体が痛い
輝かしい栄光の裏には血のにじむ努力があるものさ
コンチョル:あーあー お前の血のにじむ努力のせいでこっちは何日家に帰れないんだ?
シウ:お前最近不満が多いな
俺がお前を雇った理由は何だ?
コンチョル:セナの消息が入ったら即刻報告する事
シウ:なのになんで今まで何の消息もない?友達なんだろ?
コンチョル:だって何もわからないのに教えようがないだろ
連絡がないんだから
シウ:本当に知らないのか、俺に秘密にしてるのか
コンチョル:本当に連絡ないんだって
シウ:あーあ マネージャーまた探さないと
コンチョル:おい!
シウ:宿舎に行け
コンチョル:はー おいコンチョル
お前俳優にもならずにこんなとこで何してるんだ?
シウ:静かに行くぞ
コンチョル:ああ
ジュホンから電話が来る
コンチョル:おーなんだ?
ジュホン:コンチョル、今家に誰が来てると思う?
コンチョル:...本当か?!
シウ:何してんだ?早く出発しないか
コンチョル:わかったわかった
コンチョル:あー
シウ:なんだ?
コンチョル:徹夜で待機してたから体が疲れたなー
お前がハンドル握らないとな、俺の家まで
シウ:今日で本当に辞めたいんだな
コンチョル:そうならないと思うけどな?
シウ:え?
コンチョル:うちにとーっても大事なお客さんが来てるんだ
お前が探してる人だよ
シウ:何だって?!
二人はコンチョルの家に行く
コンチョル:セナ!
セナ:どうしたの?
私をこんなに歓迎するなんて
コンチョル:おい当たり前だろ?
お前がうちの家族を助けてくれたんだ
シウが現れる
シウ:ユン・セナ
セナ:シウ
シウ:お前なぜこんな事ができる?
突然姿を消して何のつもりだ?
お前のせいで1年間どんなに心配してたと思うんだ?
コンチョル:大声出すなよ
うちには妊婦がいるんだ
おい大丈夫か?
ジュホン:ううん、ビックリしちゃった
セナ:行って話しましょ
シウ:俺がどんなに探してたか聞いてないのか?
セナ:ジュホンがメールで教えてくれたわ
あなたが毎日探しに来てやってられないって
シウ:全部聞いてたのに連絡のひとつもしなかったんだな?
セナ:そのつもりで離れたんだもの
シウ:わー本当に腹が立ってきた
いなくなって何してた?
留学でもしてたのか?
セナ:そんなんじゃないけど
でも元気にしてたわ 曲も沢山書いたし
シウ:そんならよかった
じゃその曲を全部まとめてまた戻って来い
作曲家が必要なんだ
セナ:私、二日後にはまた行くの
シウ:何だって?
お前なんでだ?そこに何かあるのか?
セナ:あるわ そこには私の生活があるじゃない
シウ:それでも整理して戻って来い 待ってるよ
誤解するな 俺はもうお前の事好きじゃない
ただお前の未来のための配慮とでも言うか
お前かわいそうだな 俺にフラれて
セナ:そうね いざ聞いてみるとちょっと寂しいわ
シウ:本当に後悔するぞ
俺みたいないい男を逃して
でも仕事はしろ
俺達最高のコンビじゃないか
心の整理がついたら電話しろ
番号はまだそのままだ
セナ:わかった 考えてみるわ
AnAのダンススタジオでガールズグループが練習中
1年前にデビューし今は各1位を総なめにしている
スタッフの二人がイチャイチャしているとカン理事が社内恋愛したら
その日のうちにクビだと脅す
カン理事は義母に会う
義母はやつれたわ、顔色が悪いと気遣うがカン理事は元々だと答える
義母は私のせいかと思ったからそれなら良かったと言う
スタジオにいるヒョンウクはセナと再会した時の事を考えている
ヒョンウクの回想:お前本当にずうずうしいな
メモだけ残して突然消えておいて
いきなり現れて何もなかったような顔で「ちょっと寄った」だと?
ヒョンウク:あー お前なんであんな事言ったんだ
なんであんな事言ったんだ クソ
編集者:僕がどうかしました?
ヒョンウク:いや、お前にじゃなく俺に言ってるんだ
あーどうしたらいいんだ
シウ:もしも僕の曲で悩んでるなら無駄に力を使わないで
セナに会ったんだ 僕の専属作曲家
ヒョンウク:それでお前と曲作りするって?
シウ:すると思いません?
書いた曲がすごく多いそうだから
それを誰にあげると思います?
もちろん僕でしょ
ヒョンウク:完全にこっちに来たんだって?
シウ:いいえ 二日後には行くらしい
ヒョンウク:なんだって?
シウ:また来るでしょ 僕と仕事するつもりなら
だけど会わなかったんですか?
何も知らない顔だな
これからはセナの消息が気になったら僕に聞いて
ヒョンウク:いいよ 気にならないから
シウ:あー気にする理由がないですね
別れたんだから
イ・ヒョンウク作曲家の前でセナの話はできればしないでおこう
カフェで待つヒョンウクの所にセナが来る
セナ:CDだけもらってくればいいんでしょ?
うん着いたわ
ヒョンウクがいるのが目に入る
ヒョンウク:座れ
セナ:私、約束があるの
ヒョンウク:コンチョルは来ないよ
とりあえず座れ
話があるんだ
ヒョンウク:この間は突然だったから俺の言葉が過ぎた
謝るよ
ヒョンウク:あれから元気だったのか?
セナ:元気だったわ
ヒョンウク:元気ならよかった
セナ:おじさんも元気だったんじゃないの?
ラジオで聴いたけどキツい事ばかり言ってたじゃない
ヒョンウク:ラジオ聴いたんだな
セナ:別にわざわざ聞いたわけじゃなくて
食堂のおばさん達が毎日聴くもんだから
聴きたくないけど仕方なく聴いたの
ヒョンウク:食堂?お前いま食堂で働いてるのか?
セナ:ええバイトよ
ヒョンウク:俺の前から消えておいてやってる仕事が食堂のバイトか?
セナ:ならどうなの?
ヒョンウク:俺に会う前と何も変わらないじゃないか
セナ:あーそんな事まで謝らなきゃならないのね
ごめんなさいって言葉が聞きたくてここに呼んだの?
ヒョンウク:もう一度戻って作曲しろ
シウがお前と仕事しようと依頼したんだろ?
いっそその仕事をしろ
セナ:おじさんがああしろこうしろ言う事じゃないと思うわ
ヒョンウク:お前二日後に行くんだって?
そんな仕事をしに帰るのか?
セナ:心配しないで下さい
ヒョンウク:お前が心配させてるんだろ?
セナ:だから引越ししたって言うあの家になぜ寄ったのよ?
ヒョンウク:タルボンを思い出して
あの家にはタルボンとの思い出が多いだろ
だから寄ったんだ
だけど俺が自分の家に寄るのの何が問題なんだ?
お前が寄るのが問題なんじゃないのか?
セナ:だから私もなんで行ったのかわからないのよ
話がないならもう行くわ
ヒョンウク:ユン・セナ
ソンジンと話すヒョンウク
ソンジン:おい じゃあ1年ぶりにあったセナをそのまま帰したのか?
ヒョンウク:あー自分でもなんでかと思うよ
いや連れ戻したくて会ったのになんであんな事言ったんだ?
ソンジン:そんな事もあるさ
お前もいっぱい傷ついたんだから
怒るだけ怒ったらお前の気持ちも伝えろ
時間もないのにいつまでそうやって悩んでるんだ?
ヒョンウク:取り戻したいのに自信がないんだ
ソンジン:友よ、お前には最大の武器があるぞ
ヒョンウク:なに?歌か?
ソンジン:そうだ
こうしてピアノ弾いてやるんだ
お前のための曲だよ
そしたら誰だって落ちないか?
俺だって落ちるよ
ヒョンウク:オーケー!
ソンジン:そうだ考えてみろ、うん?
ヒョンウクは社長室でヘユンと話す
ヘユン:まさかもうタイトル曲ができたの?
ヒョンウク:シウの仕事少し延ばせないか?
先に仕上げたい曲があるんだ
ヘユン:急にどうしたの?
ヒョンウク:デュエット曲を完成させようと思って
ヘユン:デュエット曲?誰が歌うの?
ヒョンウク:聴かせたい人がいるんだ
ヘユン:誰に?
もしかしてセナなの?
ヒョンウク:うん
ヘユン:見つけたの?
ヒョンウク:会ったんだ
ヘユン:そうなのね
じゃあ私が強く言っても意味ないわね
ヒョンウク:話を戻して他の作曲家を探してみたらどうだ?
ヘユン:推薦する程の人がいるの?
ヒョンウク:ソ・ジェヨン
シウだってジェヨンの手で大きくなったんだろ
ヘユン:どうかしら
ヒョンウク:作曲家としては力のある奴だって事はお前も知ってるし
実力ある作曲家を連れて来るのと同じに
実力を発揮できるチャンスをやる事もそこに座る者の役割だと思う
ヒョンウクは家で曲を仕上げる
ヘユンはジェヨンに会う
ジェヨン:もう俺には会わないと思ったのに
あーAnAの社長として来たんだった
何の用だ?
ヘユン:うちの会社と仕事してみない?
ジェヨン:俺がAnAと仕事するなんてありえるか?
どんな話で呼んだのか気になって来たのに
無駄足だったな
ヘユン:私、先輩には事業家じゃなく作曲家に戻って欲しいの
私先輩の曲好きだったわ
だけど誰かに勝たなきゃという強迫観念が先輩をつぶしたようで残念だわ
ヘユン:もともと先輩がやりたかった音楽あったじゃない
それをまたやってみるのはどう?
決めるのは先輩よ
連絡待ってるわ
歌の練習をする義母を影から眺めるカン理事
ヒョンウクの父親:うちのヒソンは歌上手いだろ?
父親はコーヒーを差し出す
父親:疲れた時は甘いのが最高だ
カン理事はデビューするのに体重管理をしないと
こんなカロリーの高い物はダメです、と声を張り上げる
ヒョンウクは家でセナを呼び出す良い案はないかと悩んだ末、
大事な万年筆を隠す
セナとジュホン
ジュホン:子どもが産まれるまでずっと一緒にいられたらいいな
セナが帰らずに
ああ ケミナムはその後、連絡ないの?
セナ:うん
ソウルに来たのはいいけど 会わなきゃよかったわ
ジュホン:なんで?
心が揺れてるの?
後悔してる?
電話が鳴る
「ケミナム」
ジュホン:はやく出て!
セナが電話に出る
セナ:はい
ヒョンウク:ああ お前うちに直ぐ来てくれ
セナ:なぜ?
ヒョンウク:机の上の万年筆がなくなった
お前が来た後に
セナ:だから?
私が持って行ったと言うの?
ヒョンウク:あれは凄く高い物なんだ
絶対探し出さないと
セナ:それを私に探せと言うの?
ヒョンウク:当然だろ 大事な物なんだ
4代続いてる家宝だ
セナ:それが私に何の関係があるの?
ヒョンウク:探してくれ 頼むよ
セナ:わかったわ
セナはヒョンウクの家に行く
ヒョンウク:とりあえず入って
見てみろ この机の上の万年筆がなくなったんだ
絶対ここに置いたのにないんだ
セナ:私こっちの方に来てないわ
ヒョンウク:そうか?
それなら最初に入ったところから動線を説明しみろ
セナ:入って来てあっちでちょっと見まわして
鍵盤の前に立って
おじさんが入って来たからさっと隠れたの
ヒョンウク:さっと?どこに?
セナ:あっちへ とにかく机の前には来てないわ
ヒョンウク:だからどこに隠れた?
セナ:ここにこうして
ヒョンウク:ふーん、ここにこうして?
ヒョンウクはセナのネックレスを見る
ヒョンウク:お前、まだネックレスしてたんだな?
セナ:これおじさんがくれた物だったわね
あ、足がしびれる
ヒョンウク:ユン・セナ
ヒョンウクが何か言おうとすると人が来る
ピンポーン!
父親とヘユンが来る
父親:一杯やりに来た
父親はセナを見つける
父親:あ、君は...
セナ:こんにちは
私、失礼します
ヒョンウク:ああ
父さん、どうしてこのタイミングで来るんだ
父親:誰かいるとは思わないさ
ヒョンウク:あーまったく父さんは...
ジュホンとセナ
ジュホン:うそ?
叩かれたりしなかった?
セナ:あまりに慌てて
あいさつだけして出て来たわ
ジュホン:ケミナムが何回も呼び出すとこ見ると
まだ未練あるのは確実なのに
もう一度付き合ったらダメなの?
セナ:1年前と何も変わらないじゃない
今になってやり直そうと言って何の意味があるの?
ジュホン:セナはまだ好きじゃない
ケミナム
そうよ ひとりじゃなくて二人で駆け落ちすればよかったのよ
とりあえず一緒に住むじゃない?そしたらそのまま進むのよ
私達を見て
確かに私達とは状況が違うけどね
あーセナも辛いわね
セナはシウにメールを打つ
セナのメール:明日ちょっと会える?朝、宿舎に行くわ
シウの返事:長くてもいいさ 今でもいいし
シウの宿舎に来るセナ
シウ:昨日、羊を1万匹まで数えたよ
なんとか寝ようとしたけど寝られないんだ
なんだかお前が会おうって言うのが不吉で
セナ:そう言われると尚更悪いな
前は何も言わずに行っちゃったのが気になったから
今回はあいさつして行こうと思って
シウ:もう行くのか?
セナ:うん
シウ:どうしても行くのか?
セナ:......
シウ:俺達の契約書を忘れるなよ あれは貸しだぞ
曲必ず作れよ
セナ:あなたには借りが多いわ
シウ:わかってりゃいいさ
セナ:行かないと
シウ:ユン・セナ
今度来る時は本当に俺のとこに来いよ
ヒョンウクはセナを呼ぶ準備をし花束を用意する
ヒョンウク:オーケー
ヒョンウクはジュホンに電話をする
あ、ちょっと頼みがあるんだけど
6時にセナと俺の家に来られる?
あ、サプライズをしようと
もちろん秘密だよ
頼んだよ
ヒョンウクはラジオの生放送のためにスタジオに来る
ヒョンウク:カプチーノどうぞ
司会者:今日はなんだか気分良さそうですね
ヒョンウク:ええ 後で良い事がある予定なんで
セナはジュホンに電話する
セナ:私これで行くわ
コンチョルが帰るまでいてあげようと思ったんだけどごめんね
え?なに言ってるの?
ジュホン:あんた別れのあいさつもなく そんなのある?
セナ:また会うじゃないの
ジュホン:あーこれは秘密なのに
ケミナムが後でセナを連れて来いって言ってたんだって!
セナ:ううん このまま行くわ
もう電車の時間だから
ジュホン:もうユン・セナ!
セナ:そんなに大声出したら赤ちゃんがびっくりするわよ
ジュホンまたね
ジュホン:ねえセナ
ユン・セナ!
あーもうどうしたらいいの?
一方、ヒョンウクはラジオの放送中
司会者:愛する事が辛くて諦めたくなる時
初恋の彼女との再会に胸ときめく時
皆さんはどんな音楽を聴きますか?
「今日はどんな曲」
イ・ヒョンウクさんと共にお送りします
ヒョンウク:お元気ですか?
イ・ヒョンウクです
司会者:はい、今日は特別な曲ばかり選曲されたそうですね
ヒョンウク:それじゃあ前回は特別じゃなかったって事ですか?(笑)
どんな曲でも誰かにとっては特別な意味があるでしょう
司会者:今日は特に気分の良さそうなヒョンウクさんとの放送を期待しながら
一曲お送りします
キム・テウの「君一人だけを」
別室にあるヒョンウクの携帯に電話が来る
画面 -ジュホンさん-
ジュホン:あーもう
なんでこんなに出ないの?
バイブ音が鳴り続ける携帯にスタッフが気づきヒョンウクに知らせる
ヒョンウクはメールを見る
-ジュホンですが セナがもう行っちゃいました-
ヒョンウクはセナに電話をする
しかしセナは出ない
ヒョンウク:セナどこだ?早く出ろ
司会者:はい、秋がよく似合う選曲ですね
では次のお手紙を見てみましょうか?
ヒョンウクさん?
ヒョンウクはうわの空でセナの事を考える
司会者:ヒョンウクさん?
ヒョンウクさん?
ヒョンウク:申し訳ないんですが
今日は僕の話をさせて下さい
一年間、解決出来なかった事があるんです
司会者:え、急に何を...
ヒョンウク:ユン・セナ
そこから一歩も動くな
俺はこのまま行かせはしない
いやもう二度と行かせない
俺にもチャンスをくれ
お前のいない間、言いたい事がどんなに多かったか
俺はその話をまだ何もしてない
なのにお前は何も言わずに行くのか?
セナが歩いていると側のラジオのスイッチが突然は入る
ヒョンウク:ユン・セナ
俺の話を聴いてるんだろ?
セナ:おじさん?
ヒョンウク:お前がこの放送を聴いているか分からないが
俺の気持ちを伝えるのに他の方法がない
俺達が運命なら
どこかで絶対俺の声を聴いてると信じるよ
ラジオのある店の店員:あれ?なんで急に点いたの?
店員は消そうとする
セナ:すみません!ちょっと聴かせて下さい
店員:はい、そうですか、それなら...
ヒョンウク:お前なしに堪えた一年があまりにも苦しくて
俺はだだをこねたかったようだ
本当に言いたいのはあんな言葉じゃないのに
俺はお前を取り戻したかった
そして俺の側にいてくれと言いたかった
俺達が一緒に作った曲を覚えてるか?
お前に聴かせたくてこの数日準備したが結局聴かせられなかった
どこであれこの曲を聴いてるんなら
俺の本心が伝わったんなら
そこから一歩も動かずに待ってくれ
今度は俺がお前のところに行くよ
司会者:あ、放送事故で懲戒になのはわかってますよね?
それでも引き止めたいんですか?
ヒョンウクは席を立つ
セナはメッセージをソウル駅の木に残す
「遠く離れていても同じ思いでいるのなら
私達は共にいるのも同じ事よ」
ヒョンウクは走って探しに来る
駅にいるセナを見つけ近づき抱きしめる
ヒョンウク:遅くなっただろ?
会いたかったよ......
最終話 完
ジフニのドラマが終わってしまって本当に寂しいです
最終話の訳がnorinoriさんから届きましたので、読んで下さいね
norinoriさん、本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました
遅くなりましたが、最終話の訳です
このドラマが始まる前は、時間的に無理だから今回訳すのは絶対止めようと思っていたのですが、Rainが余りに素敵だったのでついつい訳してしまいました…
どの位の方に読んで頂いたか分かりませんが、読んで下さった方、ありがとうございました
最後にこの超長文を毎回アップして下さり感謝します
ありがとうございました
「僕にはとても愛しい彼女」最終回 日本語訳&ストーリー by norinori
セナが寝っているとヒョンウクがピアノを弾いている
セナ:続けて
私 おじさんの作った曲を聴きたいわ
それがおじさんの本来の姿だから
ヒョンウクは作曲を続ける
セナはこれまでの事を回想する
ヒョンウク:お前のために曲を作りたくなったんだ
俺がまた音楽を出来るとは思いもしなかった
ヒョンウクはセナに優しくキスをする
セナ:...愛してるわ
ヒョンウク:俺も愛してるよ
お前よりももっとずっと
セナは自分の部屋に戻る
ヒョンウクから電話が来る
ヒョンウク:何時に来れそう?
セナ:私、今日は行けないわ
ヒョンウク:なんで?
明日行くんじゃダメか?
今日は仕事が早く終わったんだよ
わかった 待ってるから出来たら来いよ
セナ:今日は待たないで
ヒョンウク:そうか じゃあ待たないから
出来たら来いよ
セナは手紙をヒョンウクに書く
ヒョンウクは家に帰る
ヒョンウク:タルボンただいま
ヒョンウクはセナの手紙を見つける
セナの手紙:おじさん、ごめんなさい
なんとなく私はおじさんを幸せに出来ないんじゃないかと心配になったの
だから側にいる自信がなくなって
私達しばらく距離を置きましょうか?
側にいないからと言って気持ちが離れるわけじゃないから
ヒョンウクが電話をするとセナの電話には繋がらない
ヒョンウクは車でセナを追う
ジュホンの声:一緒に旅行に行くんじゃなかったの?
列車の切符買ってたけど?
セナはソウル駅へ
ヒョンウクも追いかけて来る
セナは列車に乗る
ヒョンウクは列車が発車したのを黙って見つめる
ー1年後ー
シウ:はい社長 今着きましたよ
当然疲れてるでしょ?
社長室に来たシウ
シウ:はー 海外プロモーション入れない事できません?
社長に就任しているヘユン
ヘユン:来月から国内活動に重点を置く予定よ
シウ:うわー 一日も休む暇くれないのか
AnAに歌手は僕だけ?
ヘユン:あなたが一番売れてるから
空港でのファッションよく撮れてるわ
シウ:僕が選んだ服です センスあるでしょ?
あ、さっき飛行機の中でキム社長に会ったんだけど
社長にすごい興味持ってましたよ
会ってみます?
ヘユン:遠慮しとくわ
次のアルバムのプロデュサーが決まったら連絡するから
あなたもコンセプト考えといて
シウ:ヒョンウク社長は最近どうしてます?
ヘユン:まだ「社長」なの?
ここのとこずっと売れてるわ
どの曲も大ヒットだし
ラジオ聴いた事ない?
ラジオの放送中
司会者:...僕の彼女は怒ると何日も電話に出ない
連絡が取れないとどんなに心配か
電話に出てくれない僕の彼女にどんな曲を送ったら
許してくれるでしょうか?
ヒョンウク:そんな彼女にあえて曲を送る必要があるかな?
別れたらいい
連絡つかないついでに
司会者:そんなー
ヒョンウク:いや怒ったんならお互いに話しあって解決すべきなのに
一方的に連絡を絶つのは無礼でしょ
そんな一方的な関係にすがらないで下さい
時間の無駄です
司会者:でも曲を推薦してと言うんだから
ヒョンウク:じゃあ選曲を変えましょう
彼女に送る曲ではなく 男性の方、
この曲聴いて我に帰って下さい
司会者:反響がすごいわ
キツい事言えば言うほど
ヒョンウク:そりゃよかった
番組で嘘を言わなくて済む
司会者:なぜこうなったの?
失恋の傷?
ヒョンウク:そんな事知る必要ないでしょ
司会者:ヒョンウクさん
私にも曲書いてくれません?
ヒョンウク:あー噂を聞いた事ないんだな
僕は女性歌手とは仕事しないんだ
ヒョンウクはジェヨンが歌手を売り込んでいるところを偶然見る
ジェヨン:プロデューサー、レギュラーでお願いしますよ
彼らよかったでしょ?
PD:知名度が低いよ
ジェヨン:プロデューサーが知名度を上げてくれればいいでしょ?
そういう力あるじゃないですか
PD:それは分からないが番組改編の時にまた考えてみよう
お茶はまたにしよう じゃ
ジェヨンとヒョンウクが顔を合わせる
ジェヨン:おめでとう 作曲家として前途洋洋だな
社長をやめて正解だ
ヒョンウク:お前、会社を潰したのに
まだ未練があるのか?
ジェヨン:無くした金があるからどうにか挽回しようとするんじゃないのか?
ヒョンウク:そうしてるうちにもっと無くなるかもしれない
ジェヨン:最近、AnAは調子いいな
ヒョンウク:興味は捨てろ お前が裏切った会社じゃないか
あー、ヘユンのために興味を絶ち切れないのかな?
ジェヨン:こいつ ひねくれてるな
ヒョンウク:お前のお陰だろ?
でそうやってて会社の収益出るのか?
いっそのことまた作曲したらどうだ?
ジェヨン:......
ヒョンウク:仕事しろ 忙しいんだろ
社長室に来るヒョンウク
ヘユン:いらっしゃい
ヒョンウク:うわー、どんな用ですか?
シン社長から直接呼ばれるなんて
ヘユン:やめてよ 恥ずかしいわ
ヒョンウク:1年も経つのにまだ恥ずかしがってるのか?
ヘユン:心配しないで あなたにだけ言うのよ
職員達には「シン魔女」よ
ヒョンウク:だけどお前が社長を引き受けてから会社が前より上手く行ってるな
そうだと知ってたら俺はもっと早くに辞めたのに
ヘユン:そうね 私も社長がこんなに合ってるとは思わなかったわ
正式に仕事を依頼したくて会いたいと言ったの
アルバムを引き受けて
ヒョンウク:誰の?
お前まさか...
スタジオにいるヒョンウクとシウ
シウ:イヤだね
ヒョンウク:俺もお前とはごめんだ
ヘユン:なぜ?ふたりで仕事したら上手く行くと思うわ
シウ:いや
ヒョンウク:俺もだ
ヘユン:それでもやって
違約金払いたくないなら
シウ:あーシン魔女
ヘユン:ふたりはいつからこんな犬猿の仲なの?
社長だった頃はそれなりに仲良かったんじゃない?
シウ:あの頃も良くなかったですよ セナの事で
もしかしてセナがどうしてるのか知らないんじゃ?
ヒョンウク:俺が知らなきゃダメなのか?
シウ:あー知らないんですね
気にならないですか?
ヒョンウク:ああ興味ないよ
一方セナは食堂で働く
おばさん:あー、置いとけがいいってば
セナ:洗いますよ
おばさん:あんたはどうしてそんな可愛い事ばかり言うんだい
セナ:3日間も休むじゃないですか
おばさん:ソウルには何しに行くんだい?
セナ:会いたい人がいるんです
楽器以外は何もないヒョンウクの家
父親:昨日もあの家で徹夜したのか?
ヒョンウク:ええ
父親:もうあの家は処分しろ
何をそんなに大事にしてる
ヒョンウク:あそこでしか書けないんです
曲の依頼が多いから仕方ないでしょ
作曲を続ける事を望むなら構わないで下さい
父親:まだあの子を待ってるのか?
ヒョンウク:気にする必要ないでしょ
義母:話してくれるんでしょ?
父親:母さんに一曲頼むよ
ヒョンウクはAnAのスタッフに聞く
ヒョンウク:おい 母さんどうしたんだって?
ソンジン:知らなかったのか?
歌手デビューするってAnAに入ったんだろ、
お前の父さんが全面バックアップして
ヒョンウク:え、それをヘユンが許したのか?
ソンジン:ヘユンが直接オーディションしたんだよ
いや俺も始めはあの年齢で歌手なんてと思ったんだが
思ったより才能があるんだよ
あ、それからSBC合唱団出身とか?
お前も知ってるんだろ?
ヒョンウク:そうか お前が色々教えてあげてくれ
ソンジン:ああ
それでお前は大丈夫なのか?
ヒョンウク:何が?
ソンジン:ユン・セナ
ヒョンウク:もう全部忘れたさ
セナがジュホンに会いに来る
セナが玄関をノックする
ジュホン:はい
どちら様ですか?
セナを見て驚く
ジュホン:ユン・セナ!
あーどのくらいぶりよ?!
セナ:赤ちゃんがびっくりするわ
ジュホン:大丈夫よ
家の中で
セナ:私、赤ちゃんの名前付けたの
ジュホンとコチョルを合わせてホンチョル
ジュホン:あーなんだか騒々しい子が産まれそうな感じね
セナ:親に似たら当然なんじゃない?
ジュホン:性格は彼に似ちゃダメよ
セナ:だけどコンチョルはどうしてシウのマネージャーになったの?
ジュホン:あー、あんたがいなくなってシウが何回も訪ねて来たの
そのうちコンチョルと親しくなって
セナ:シウが訪ねて来てたの?
ジュホン:うん 本当にセナを好きだったみたい
でもケミナムはどうしてだろ?
一度も来なかった
セナ:そう?
ジュホン:引越しちゃったし
空き家になって長いみたい
ふー、あんたを忘れようと引越したのかな?
それともすごい衝撃を受けたからなのか
わからないわ
セナは誰もいないヒョンウクの家に行ってみる
ヒョンウクとの様々な思い出が蘇る
ドアの鍵が開いていて家に入る
セナが家を見て思い出に浸っているとヒョンウクがやって来る
慌てて奥に隠れるセナ
ヒョンウクは何かを感じるがセナに気付かず作曲を始める
ヒョンウクはピアノで少し作曲をすると出て行く
出て行った後、ピアノを撫でるセナ
セナも家を出る
ヒョンウクは車まで来るが忘れものに気付く
ヒョンウク:あー楽譜!
家に取りに戻るヒョンウク
セナとヒョンウクはばったりと会う
ふたりは驚き見つめ合う
セナ:まさか会うとは思わなかった
引越したと聞いてたから
ヒョンウク:なのに何でここに来たんだ?
セナ:ジュホンの家に用があって来て
ちょっと寄ったの
ヒョンウク:ちょっと寄っただって?
セナ:おじさんが来ると知ってたら来なかったんだけど
ヒョンウク:なんだって?
じゃあ何しに寄ったんだ?
空き家なのか確認したかったのか?
セナ:そうじゃなくて
ヒョンウク:1年ぶりに突然現れて何の真似だ?
セナ:ごめんなさい
来るんじゃなかったわ
ヒョンウク:お前本当にずうずうしいな
メモだけ残して突然消えておいて
いきなり現れて何もなかったような顔で「ちょっと寄った」だと?
セナ:だからごめんなさいと言ったじゃない
ヒョンウク:ごめんなさい?
他にはないのか?それで全部か?
セナ:ないわ
ヒョンウク:行け
俺がお前と何話そうって言うんだ
セナ:行くわ
出て行くセナ
複雑な表情のヒョンウク
セナはジュホンにリンゴを剥く
セナ:つわりなんでしょ?
ジュホン:セナが来たから食欲が戻ったのよ
来たついでにケミナムに一度会って行ったら?
セナ:会ったわ
だけどおじさんがなんだか別の人みたいだった
私を恨むのは当然だと思いながら
一方では寂しい気もして
私可笑しいでしょ?
ジュホン:当然なんじゃない?
愛してる人がいなくなったんだから傷つかずにいられる?
私だってどんなに悲しかったか
セナ:こんな事なら行かなきゃ良かった
おじさんと私このまま終わるのよね?
家で後悔するヒョンウクはぬいぐるみのタルボンに話しかける
ヒョンウク:俺が言い過ぎたんだよな?
そうだ 俺が言い過ぎたんだ
シウとコンチョルは車に乗る
コンチョル:スケジュールがない時は休もうよ
なんでまた練習するんだ
シウ:一日でも練習しないと体が痛い
輝かしい栄光の裏には血のにじむ努力があるものさ
コンチョル:あーあー お前の血のにじむ努力のせいでこっちは何日家に帰れないんだ?
シウ:お前最近不満が多いな
俺がお前を雇った理由は何だ?
コンチョル:セナの消息が入ったら即刻報告する事
シウ:なのになんで今まで何の消息もない?友達なんだろ?
コンチョル:だって何もわからないのに教えようがないだろ
連絡がないんだから
シウ:本当に知らないのか、俺に秘密にしてるのか
コンチョル:本当に連絡ないんだって
シウ:あーあ マネージャーまた探さないと
コンチョル:おい!
シウ:宿舎に行け
コンチョル:はー おいコンチョル
お前俳優にもならずにこんなとこで何してるんだ?
シウ:静かに行くぞ
コンチョル:ああ
ジュホンから電話が来る
コンチョル:おーなんだ?
ジュホン:コンチョル、今家に誰が来てると思う?
コンチョル:...本当か?!
シウ:何してんだ?早く出発しないか
コンチョル:わかったわかった
コンチョル:あー
シウ:なんだ?
コンチョル:徹夜で待機してたから体が疲れたなー
お前がハンドル握らないとな、俺の家まで
シウ:今日で本当に辞めたいんだな
コンチョル:そうならないと思うけどな?
シウ:え?
コンチョル:うちにとーっても大事なお客さんが来てるんだ
お前が探してる人だよ
シウ:何だって?!
二人はコンチョルの家に行く
コンチョル:セナ!
セナ:どうしたの?
私をこんなに歓迎するなんて
コンチョル:おい当たり前だろ?
お前がうちの家族を助けてくれたんだ
シウが現れる
シウ:ユン・セナ
セナ:シウ
シウ:お前なぜこんな事ができる?
突然姿を消して何のつもりだ?
お前のせいで1年間どんなに心配してたと思うんだ?
コンチョル:大声出すなよ
うちには妊婦がいるんだ
おい大丈夫か?
ジュホン:ううん、ビックリしちゃった
セナ:行って話しましょ
シウ:俺がどんなに探してたか聞いてないのか?
セナ:ジュホンがメールで教えてくれたわ
あなたが毎日探しに来てやってられないって
シウ:全部聞いてたのに連絡のひとつもしなかったんだな?
セナ:そのつもりで離れたんだもの
シウ:わー本当に腹が立ってきた
いなくなって何してた?
留学でもしてたのか?
セナ:そんなんじゃないけど
でも元気にしてたわ 曲も沢山書いたし
シウ:そんならよかった
じゃその曲を全部まとめてまた戻って来い
作曲家が必要なんだ
セナ:私、二日後にはまた行くの
シウ:何だって?
お前なんでだ?そこに何かあるのか?
セナ:あるわ そこには私の生活があるじゃない
シウ:それでも整理して戻って来い 待ってるよ
誤解するな 俺はもうお前の事好きじゃない
ただお前の未来のための配慮とでも言うか
お前かわいそうだな 俺にフラれて
セナ:そうね いざ聞いてみるとちょっと寂しいわ
シウ:本当に後悔するぞ
俺みたいないい男を逃して
でも仕事はしろ
俺達最高のコンビじゃないか
心の整理がついたら電話しろ
番号はまだそのままだ
セナ:わかった 考えてみるわ
AnAのダンススタジオでガールズグループが練習中
1年前にデビューし今は各1位を総なめにしている
スタッフの二人がイチャイチャしているとカン理事が社内恋愛したら
その日のうちにクビだと脅す
カン理事は義母に会う
義母はやつれたわ、顔色が悪いと気遣うがカン理事は元々だと答える
義母は私のせいかと思ったからそれなら良かったと言う
スタジオにいるヒョンウクはセナと再会した時の事を考えている
ヒョンウクの回想:お前本当にずうずうしいな
メモだけ残して突然消えておいて
いきなり現れて何もなかったような顔で「ちょっと寄った」だと?
ヒョンウク:あー お前なんであんな事言ったんだ
なんであんな事言ったんだ クソ
編集者:僕がどうかしました?
ヒョンウク:いや、お前にじゃなく俺に言ってるんだ
あーどうしたらいいんだ
シウ:もしも僕の曲で悩んでるなら無駄に力を使わないで
セナに会ったんだ 僕の専属作曲家
ヒョンウク:それでお前と曲作りするって?
シウ:すると思いません?
書いた曲がすごく多いそうだから
それを誰にあげると思います?
もちろん僕でしょ
ヒョンウク:完全にこっちに来たんだって?
シウ:いいえ 二日後には行くらしい
ヒョンウク:なんだって?
シウ:また来るでしょ 僕と仕事するつもりなら
だけど会わなかったんですか?
何も知らない顔だな
これからはセナの消息が気になったら僕に聞いて
ヒョンウク:いいよ 気にならないから
シウ:あー気にする理由がないですね
別れたんだから
イ・ヒョンウク作曲家の前でセナの話はできればしないでおこう
カフェで待つヒョンウクの所にセナが来る
セナ:CDだけもらってくればいいんでしょ?
うん着いたわ
ヒョンウクがいるのが目に入る
ヒョンウク:座れ
セナ:私、約束があるの
ヒョンウク:コンチョルは来ないよ
とりあえず座れ
話があるんだ
ヒョンウク:この間は突然だったから俺の言葉が過ぎた
謝るよ
ヒョンウク:あれから元気だったのか?
セナ:元気だったわ
ヒョンウク:元気ならよかった
セナ:おじさんも元気だったんじゃないの?
ラジオで聴いたけどキツい事ばかり言ってたじゃない
ヒョンウク:ラジオ聴いたんだな
セナ:別にわざわざ聞いたわけじゃなくて
食堂のおばさん達が毎日聴くもんだから
聴きたくないけど仕方なく聴いたの
ヒョンウク:食堂?お前いま食堂で働いてるのか?
セナ:ええバイトよ
ヒョンウク:俺の前から消えておいてやってる仕事が食堂のバイトか?
セナ:ならどうなの?
ヒョンウク:俺に会う前と何も変わらないじゃないか
セナ:あーそんな事まで謝らなきゃならないのね
ごめんなさいって言葉が聞きたくてここに呼んだの?
ヒョンウク:もう一度戻って作曲しろ
シウがお前と仕事しようと依頼したんだろ?
いっそその仕事をしろ
セナ:おじさんがああしろこうしろ言う事じゃないと思うわ
ヒョンウク:お前二日後に行くんだって?
そんな仕事をしに帰るのか?
セナ:心配しないで下さい
ヒョンウク:お前が心配させてるんだろ?
セナ:だから引越ししたって言うあの家になぜ寄ったのよ?
ヒョンウク:タルボンを思い出して
あの家にはタルボンとの思い出が多いだろ
だから寄ったんだ
だけど俺が自分の家に寄るのの何が問題なんだ?
お前が寄るのが問題なんじゃないのか?
セナ:だから私もなんで行ったのかわからないのよ
話がないならもう行くわ
ヒョンウク:ユン・セナ
ソンジンと話すヒョンウク
ソンジン:おい じゃあ1年ぶりにあったセナをそのまま帰したのか?
ヒョンウク:あー自分でもなんでかと思うよ
いや連れ戻したくて会ったのになんであんな事言ったんだ?
ソンジン:そんな事もあるさ
お前もいっぱい傷ついたんだから
怒るだけ怒ったらお前の気持ちも伝えろ
時間もないのにいつまでそうやって悩んでるんだ?
ヒョンウク:取り戻したいのに自信がないんだ
ソンジン:友よ、お前には最大の武器があるぞ
ヒョンウク:なに?歌か?
ソンジン:そうだ
こうしてピアノ弾いてやるんだ
お前のための曲だよ
そしたら誰だって落ちないか?
俺だって落ちるよ
ヒョンウク:オーケー!
ソンジン:そうだ考えてみろ、うん?
ヒョンウクは社長室でヘユンと話す
ヘユン:まさかもうタイトル曲ができたの?
ヒョンウク:シウの仕事少し延ばせないか?
先に仕上げたい曲があるんだ
ヘユン:急にどうしたの?
ヒョンウク:デュエット曲を完成させようと思って
ヘユン:デュエット曲?誰が歌うの?
ヒョンウク:聴かせたい人がいるんだ
ヘユン:誰に?
もしかしてセナなの?
ヒョンウク:うん
ヘユン:見つけたの?
ヒョンウク:会ったんだ
ヘユン:そうなのね
じゃあ私が強く言っても意味ないわね
ヒョンウク:話を戻して他の作曲家を探してみたらどうだ?
ヘユン:推薦する程の人がいるの?
ヒョンウク:ソ・ジェヨン
シウだってジェヨンの手で大きくなったんだろ
ヘユン:どうかしら
ヒョンウク:作曲家としては力のある奴だって事はお前も知ってるし
実力ある作曲家を連れて来るのと同じに
実力を発揮できるチャンスをやる事もそこに座る者の役割だと思う
ヒョンウクは家で曲を仕上げる
ヘユンはジェヨンに会う
ジェヨン:もう俺には会わないと思ったのに
あーAnAの社長として来たんだった
何の用だ?
ヘユン:うちの会社と仕事してみない?
ジェヨン:俺がAnAと仕事するなんてありえるか?
どんな話で呼んだのか気になって来たのに
無駄足だったな
ヘユン:私、先輩には事業家じゃなく作曲家に戻って欲しいの
私先輩の曲好きだったわ
だけど誰かに勝たなきゃという強迫観念が先輩をつぶしたようで残念だわ
ヘユン:もともと先輩がやりたかった音楽あったじゃない
それをまたやってみるのはどう?
決めるのは先輩よ
連絡待ってるわ
歌の練習をする義母を影から眺めるカン理事
ヒョンウクの父親:うちのヒソンは歌上手いだろ?
父親はコーヒーを差し出す
父親:疲れた時は甘いのが最高だ
カン理事はデビューするのに体重管理をしないと
こんなカロリーの高い物はダメです、と声を張り上げる
ヒョンウクは家でセナを呼び出す良い案はないかと悩んだ末、
大事な万年筆を隠す
セナとジュホン
ジュホン:子どもが産まれるまでずっと一緒にいられたらいいな
セナが帰らずに
ああ ケミナムはその後、連絡ないの?
セナ:うん
ソウルに来たのはいいけど 会わなきゃよかったわ
ジュホン:なんで?
心が揺れてるの?
後悔してる?
電話が鳴る
「ケミナム」
ジュホン:はやく出て!
セナが電話に出る
セナ:はい
ヒョンウク:ああ お前うちに直ぐ来てくれ
セナ:なぜ?
ヒョンウク:机の上の万年筆がなくなった
お前が来た後に
セナ:だから?
私が持って行ったと言うの?
ヒョンウク:あれは凄く高い物なんだ
絶対探し出さないと
セナ:それを私に探せと言うの?
ヒョンウク:当然だろ 大事な物なんだ
4代続いてる家宝だ
セナ:それが私に何の関係があるの?
ヒョンウク:探してくれ 頼むよ
セナ:わかったわ
セナはヒョンウクの家に行く
ヒョンウク:とりあえず入って
見てみろ この机の上の万年筆がなくなったんだ
絶対ここに置いたのにないんだ
セナ:私こっちの方に来てないわ
ヒョンウク:そうか?
それなら最初に入ったところから動線を説明しみろ
セナ:入って来てあっちでちょっと見まわして
鍵盤の前に立って
おじさんが入って来たからさっと隠れたの
ヒョンウク:さっと?どこに?
セナ:あっちへ とにかく机の前には来てないわ
ヒョンウク:だからどこに隠れた?
セナ:ここにこうして
ヒョンウク:ふーん、ここにこうして?
ヒョンウクはセナのネックレスを見る
ヒョンウク:お前、まだネックレスしてたんだな?
セナ:これおじさんがくれた物だったわね
あ、足がしびれる
ヒョンウク:ユン・セナ
ヒョンウクが何か言おうとすると人が来る
ピンポーン!
父親とヘユンが来る
父親:一杯やりに来た
父親はセナを見つける
父親:あ、君は...
セナ:こんにちは
私、失礼します
ヒョンウク:ああ
父さん、どうしてこのタイミングで来るんだ
父親:誰かいるとは思わないさ
ヒョンウク:あーまったく父さんは...
ジュホンとセナ
ジュホン:うそ?
叩かれたりしなかった?
セナ:あまりに慌てて
あいさつだけして出て来たわ
ジュホン:ケミナムが何回も呼び出すとこ見ると
まだ未練あるのは確実なのに
もう一度付き合ったらダメなの?
セナ:1年前と何も変わらないじゃない
今になってやり直そうと言って何の意味があるの?
ジュホン:セナはまだ好きじゃない
ケミナム
そうよ ひとりじゃなくて二人で駆け落ちすればよかったのよ
とりあえず一緒に住むじゃない?そしたらそのまま進むのよ
私達を見て
確かに私達とは状況が違うけどね
あーセナも辛いわね
セナはシウにメールを打つ
セナのメール:明日ちょっと会える?朝、宿舎に行くわ
シウの返事:長くてもいいさ 今でもいいし
シウの宿舎に来るセナ
シウ:昨日、羊を1万匹まで数えたよ
なんとか寝ようとしたけど寝られないんだ
なんだかお前が会おうって言うのが不吉で
セナ:そう言われると尚更悪いな
前は何も言わずに行っちゃったのが気になったから
今回はあいさつして行こうと思って
シウ:もう行くのか?
セナ:うん
シウ:どうしても行くのか?
セナ:......
シウ:俺達の契約書を忘れるなよ あれは貸しだぞ
曲必ず作れよ
セナ:あなたには借りが多いわ
シウ:わかってりゃいいさ
セナ:行かないと
シウ:ユン・セナ
今度来る時は本当に俺のとこに来いよ
ヒョンウクはセナを呼ぶ準備をし花束を用意する
ヒョンウク:オーケー
ヒョンウクはジュホンに電話をする
あ、ちょっと頼みがあるんだけど
6時にセナと俺の家に来られる?
あ、サプライズをしようと
もちろん秘密だよ
頼んだよ
ヒョンウクはラジオの生放送のためにスタジオに来る
ヒョンウク:カプチーノどうぞ
司会者:今日はなんだか気分良さそうですね
ヒョンウク:ええ 後で良い事がある予定なんで
セナはジュホンに電話する
セナ:私これで行くわ
コンチョルが帰るまでいてあげようと思ったんだけどごめんね
え?なに言ってるの?
ジュホン:あんた別れのあいさつもなく そんなのある?
セナ:また会うじゃないの
ジュホン:あーこれは秘密なのに
ケミナムが後でセナを連れて来いって言ってたんだって!
セナ:ううん このまま行くわ
もう電車の時間だから
ジュホン:もうユン・セナ!
セナ:そんなに大声出したら赤ちゃんがびっくりするわよ
ジュホンまたね
ジュホン:ねえセナ
ユン・セナ!
あーもうどうしたらいいの?
一方、ヒョンウクはラジオの放送中
司会者:愛する事が辛くて諦めたくなる時
初恋の彼女との再会に胸ときめく時
皆さんはどんな音楽を聴きますか?
「今日はどんな曲」
イ・ヒョンウクさんと共にお送りします
ヒョンウク:お元気ですか?
イ・ヒョンウクです
司会者:はい、今日は特別な曲ばかり選曲されたそうですね
ヒョンウク:それじゃあ前回は特別じゃなかったって事ですか?(笑)
どんな曲でも誰かにとっては特別な意味があるでしょう
司会者:今日は特に気分の良さそうなヒョンウクさんとの放送を期待しながら
一曲お送りします
キム・テウの「君一人だけを」
別室にあるヒョンウクの携帯に電話が来る
画面 -ジュホンさん-
ジュホン:あーもう
なんでこんなに出ないの?
バイブ音が鳴り続ける携帯にスタッフが気づきヒョンウクに知らせる
ヒョンウクはメールを見る
-ジュホンですが セナがもう行っちゃいました-
ヒョンウクはセナに電話をする
しかしセナは出ない
ヒョンウク:セナどこだ?早く出ろ
司会者:はい、秋がよく似合う選曲ですね
では次のお手紙を見てみましょうか?
ヒョンウクさん?
ヒョンウクはうわの空でセナの事を考える
司会者:ヒョンウクさん?
ヒョンウクさん?
ヒョンウク:申し訳ないんですが
今日は僕の話をさせて下さい
一年間、解決出来なかった事があるんです
司会者:え、急に何を...
ヒョンウク:ユン・セナ
そこから一歩も動くな
俺はこのまま行かせはしない
いやもう二度と行かせない
俺にもチャンスをくれ
お前のいない間、言いたい事がどんなに多かったか
俺はその話をまだ何もしてない
なのにお前は何も言わずに行くのか?
セナが歩いていると側のラジオのスイッチが突然は入る
ヒョンウク:ユン・セナ
俺の話を聴いてるんだろ?
セナ:おじさん?
ヒョンウク:お前がこの放送を聴いているか分からないが
俺の気持ちを伝えるのに他の方法がない
俺達が運命なら
どこかで絶対俺の声を聴いてると信じるよ
ラジオのある店の店員:あれ?なんで急に点いたの?
店員は消そうとする
セナ:すみません!ちょっと聴かせて下さい
店員:はい、そうですか、それなら...
ヒョンウク:お前なしに堪えた一年があまりにも苦しくて
俺はだだをこねたかったようだ
本当に言いたいのはあんな言葉じゃないのに
俺はお前を取り戻したかった
そして俺の側にいてくれと言いたかった
俺達が一緒に作った曲を覚えてるか?
お前に聴かせたくてこの数日準備したが結局聴かせられなかった
どこであれこの曲を聴いてるんなら
俺の本心が伝わったんなら
そこから一歩も動かずに待ってくれ
今度は俺がお前のところに行くよ
司会者:あ、放送事故で懲戒になのはわかってますよね?
それでも引き止めたいんですか?
ヒョンウクは席を立つ
セナはメッセージをソウル駅の木に残す
「遠く離れていても同じ思いでいるのなら
私達は共にいるのも同じ事よ」
ヒョンウクは走って探しに来る
駅にいるセナを見つけ近づき抱きしめる
ヒョンウク:遅くなっただろ?
会いたかったよ......
最終話 完