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人生の幸福と不幸を分ける「心の態度」(中編)

2020年06月23日 | 人生
(同情を求めると、多くの人の支持は得られない)
チャンスは、できるだけ保障(ほしょう)すべきですが、結果においては、やはり開きが出ます。その開きは、本人の努力・精進(しょうじん)や天性の才能、そして、多くの人の支援・応援によって出てくるのです。

一般的には、「どのようなことであっても、だいたい三百人ぐらいの人から支援をされると成功する」と言われている。

宗教においても、もちろん、多くの人の応援が必要ですが、三百人ぐらいの応援があれば、小さな教団ぐらいはできるのです。日本には宗教法人が十八万以上もありますが、一教団当たりの平均信者数は約三百人です。

「三百人ぐらいの人から支援されると成功する」というのは、宗教関係者ではない人の意見ですが、確かに、宗教においても、信者が三百人いれば、教祖(きょうそ)を立てて教団をつくることができるのです。

このように、成功するためには、本人の努力・精進や才能、天運(てんうん)、それから、「多くの人の支持を得る」ということが必要です。

三百人ぐらいの人の支持があれば、どのような事業を行っても、だいたい成功の軌道(きどう)に乗ります。歌手であろうと、レストランであろうと、美容室であろうと、どのような仕事や業種であっても、そのくらいの人の支持があれば、成功するのは確実です。

「人気を得る。多くの人の支持を得る」ということは、非常に大事な才能なのです。
しかし、前述(ぜんじゅつ)したような、自分に対する同情を求めるタイプの人は、そのことに、なかなか気がつきません。「とにかく自分は不幸だから同情してほしい」と思うような人に、三百人もの支持者は付かないのです。一回目ぐらいは同情してくれますか、二回目、三回目になると、だんだん嫌(いや)になってくるからです。

これから高齢社会がもっと進んでいきますが、老人たちには、自分の息子や娘、嫁、孫などに対する不満がたくさんあるでしょう。他人がその不満を聴(き)いてくれることもあります。ただ、一回ぐらいは聴いてくれますが、二回目、三回目になると、聴くほうは、だんだん嫌になってきます。四回目以降は、もう誰も来なくなり、聴いてもらえません。だいたい、そうなります。

したがって、同情だけを求めても基本的に幸福にはなれないのです。
人が繰り返し会いたくなるような人は、同情を求めている人ではなく、他の人々を幸福にするような人です。

会うたびに、何かよい影響や感化を与えてくれる人。人生のヒントを与えてくれたり、勇気を与えてくれたりする人。あるいは、自分が落ち込んでいるときに励(はげ)ましてくれる人。こういう人とは何回でも会いたくなるものです。

したがって、考え方を逆にしなければいけません。繊細(せんさい)な人ほど、同情を求めるタイプになりやすいのですが、自分がそういう人間になっていると思ったら、努力して、考え方を切り替えていかなければ駄目(だめ)です。

---owari---
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