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資本主義は、略奪主義に戻る②「道義、道徳の低下してきたアメリカ」

2018年02月15日 | 政治・経済

資本家が本性をむき出しにするようになってきた。

一番上の社長や会長といった人たちが、大変な金額のボーナスを取ってしまうから、中流・中産階級が没落して消滅に瀕している。中流の人は今では共働きでようやくその昔の収入を維持しているのであって、それを女性の社会進出と言うのは話が違う。中流家庭の家庭教育が消えていくアメリカの将来は暗い。

 

怖いのは、中流精神がアメリカの精神だと言えなくなりつつあることである。

これまでは下層・下流の人が「いつかは中流になろう」と思って頑張ったから、アメリカの中流精神は健在だった。経済は活気があり成長した。自動車を持ちたい、家を持ちたい、子供を大学にやろうと希望に燃えて、困苦欠乏に耐えて働くたくさんの移民がアメリカ経済を支えていた。

 

しかし、道徳を守り、互いに助け合い、勤勉に努力すれば未来は明るいという中流精神がなくなり、前途を暗く見るようになれば、とめどもなく犯罪と非行が増える。人々はアメリカの社会と国家を愛さなくなる。

 

すると結局どうなるだろうか。これはアメリカ精神と国家の危機である。

世界から見れば・・・・・アメリカは道徳のない国で、社長や会長がインサイダー取引をしてガッポリ儲けたリ、ワシントンを使って儲ける。しかもその儲けた金で、政治献金をする。一番たくさんした相手はエンロンの場合はチェイニー副大統領、その次がブッシュ大統領だという説がある。

 

イラク相手の戦争を始めたのは、国会が追及するのをごまかすためだという説が一時流布していたことを思い出してほしい。その後、イラク攻撃については目的がどんどん変わっていったが、そのたびに「ホンネはこちらだ」という報道がなされたものである。

 

戦争は愛国心回復の一番イージーな方法だと考えれば、その昔の日本陸軍と当時の共和党政権は同じことをしている。国内問題を外征によって解決するという点は、今の中国も同じで、いずれも「国内政治の文明化」が遅れている。

 

すると、「こんな戦争をなぜしなくてはいけないのか」と世界が見るのは当然で、以上は資本主義が略奪主義に戻ってきた一つの証拠である。アメリカの民主主義が壊れかけている証左でもある。

 

---owari---

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