今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
(@ドラマの紹介がありますが、依頼されたわけではありません。)
日本史の中で私が一番好きなのは、幕末の時代です。
なぜでしょうか?
「動機が正しいから」です。
どういうことでしょうか?
幕末の志士たちは、幕府打倒を目指しました。
なぜ、彼らは倒幕を目指したのでしょうか?
「世界中が欧米列強の植民地になっている。このままでは日本も植民地になってしまう!」
と危機感を持っていたからです。
要するに、「日本が植民地にならないために」倒幕を目指した。
幕府を倒した後、薩摩長州は、「新しい将軍による新しい幕府を創ろう」とはしませんでした。
欧米の仕組みを、そのまま導入していったのです。
なぜ?
欧米の植民地にされないためです。
そして、国民が一丸となって富国強兵に励みました。
すなわち経済を発展させ、軍隊を強くしていった。
なぜ?
欧米の植民地にされないためです。
国も国民も一生懸命やった結果、日本は強くなり、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦と、大きな戦争に三連勝。
いつの間にか、「世界5大国」の一国に数えられるようになっていました。
私たちは、幕末、明治維新、日清戦争、日露戦争、第一世界大戦とつづく歴史の帰結を知っています。
日本は、原爆を二発落とされて完敗することになったのです。
しかし、明治維新後の日本は、確かに世界史に大きな影響を与えました。
明治維新からたった27年の国が、アジア最強国家・清との戦いに勝利した。
明治維新からたった37年の国が、世界最強の陸軍国ロシアに勝利した。
私は、フィンランド人、ポーランド人、トルコ人などから、日露戦争のことをほめられたことがあります。
「日本がロシア帝国に勝てたのはすごい!」というのです。
そして、フィンランド人、ポーランド人、トルコ人が日本を好きなのは、「ロシア帝国を打ち負かしてくれたからだ」と言うのです。
「・・・・・・・・・そんな昔のことで、日本が好きなのか・・・・・・」と驚いたものです。
ところが、明治維新から日露戦争にいたる歴史、学校の歴史教科書を読んでも、どうも響かないんですよね。
なんというか、「淡々としている」というか、記述が「乾いている」というか。
もっとはっきりいえば、「退屈」というか。
世界最大の領土、世界最強の陸軍を持ち、イギリスやアメリカも恐れたロシア帝国に、なぜ日本が勝てたのか?
私も深く知りたいし、子供たちにも興味を持って欲しいと思います。
どうすれば、いいのでしょうか?
先日、読者の福岡様からメールをいただきました。
〈北野さま〉
2009年から放送されたNHKドラマ「坂の上の雲」が再放送されます。
主題歌「Stand Alone」海自の歌姫、三宅由佳莉さん
「これだ、これだ」と思いました。
司馬遼太郎さん原作の傑作ドラマ。
NHKのHPには以下のようにあります。
〈司馬遼太郎が10年の歳月をかけ、日露戦争とその時代を生きた明治の青春群像を渾身の力で書き上げた「坂の上の雲」を原作として描く人間ドラマ。
明治維新によって、はじめて「国家」というものをもち、「国民」となった日本人。
近代国家をつくりあげようと少年のような希望を抱きながら突き進んだのが「明治」という時代であった。
松山に生まれた3人の男、
バルチック艦隊を破る作戦を立てた秋山真之、
ロシアのコサック騎兵と対等に戦った秋山好古、
そして俳句・短歌の革新者となった正岡子規。
彼らは、時代の激流に飲み込まれながら、新たな価値観の創造に立ち向かい、自らの生き方を貫き、ただ前のみを見つめ、明治という時代の坂を上っていった。
生まれたばかりの「少年の国」である明治の日本が、世界の中でいかに振る舞っていったかを描く。〉
日本の歴史をより深く知るために、子供たちと一緒に見ようと思っています。
福岡様、ありがとうございます!
「これは、いい情報だ」と思い、読者の皆様にもシェアさせていただきました。
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(追記)
―再放送―
・総合
<44分版> 9月8日より 毎週日曜 よる11時から11時44分 全26回(89分版を前編・後編に再編集したものです)
・プレミアム4K
<89分版> 10月4日より 毎週金曜 よる8時15分から9時44分 全13回
---owari---
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