今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
~~~~~~~~~~~~~
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
私は1990年(平成2年)、モスクワに留学しました。
大学卒業後もロシアに残り、帰国したのは2018年(平成30年)でした。
私がモスクワに行った時、日本はバブル最末期。
一国で世界GDPの18%を占め、90%以上の人が「私は中流階級」と思っていた。
世界から「黄金の国ジパング」と称賛されていました。
しかし、私がモスクワに行った年にバブルがはじけ、以後「暗黒の10年」「暗黒の20年」「暗黒の30年」ともいわれる時代に突入していきます。
28年ぶりに戻ってきた日本。
一見、出国した時と何も変わりがないように見えます。
相変わらず、日本人は優しく、礼儀正しく、誠実。
道は清潔で、町は安全。
自然は豊かで、桜も紅葉もきれいです。
しかし、この28年間で、失われたものがあることに、私は気がつきました。
それは、
【 希望 】
です。
テレビを見たり、ユーチューブを見たり、ネットの記事を読んだり、本を読んだり。
あるいは、日々出会うさまざまな人と話してみて、
「日本はこれからどんどん良くなっていく!」
という【 希望 】をもっている人が、ほとんどいない。
いえ、【 全然いない 】といっても、過言ではないでしょう。
その理由はなんでしょうか?
いろいろあるでしょうが、一番大きいのは「少子化問題」でしょう。
日本の人口は、2050年には1億人を切り、2100年には5000万人を割り込むと予測されている。
そうなると、日本の人口は今の韓国並になり、GDPも世界12位とかになるでしょう。
今の勢いで移民を入れつづければ、「中国人が人口の過半数」なんてことにもなりかねません。
国民の誰もが、
・少子化は不可避
・だから、縮小、衰退は不可避
と確信している。
はっきりいうと、これって【 インチキ宗教 】みたいなものです。
なぜなら、出生率は政策で挙げることができる。
そういう実例もあります。
その他、日本には問題が山積みです。
しかし、実をいうと、ほとんどの問題に解決策があります。
そのことを知った時、日本国民は失った【 希望 】をとりもどすでしょう。
以上です
―――――――
追加の情報です。
【馬渕睦夫】日本は売られました…【ひとりがたり/振り返りpart202】
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます