今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
私は、モスクワに住んでいた28年間、日本国内を旅行することがほとんどありませんでした。
日本に完全帰国した後は、割と頻繁に日本国内を旅するようになりました。
もちろん、家族連れでです。
2018年秋日本に戻って、はや6年。
新型コロナパンデミックだった2020年、2021年は、ほとんど旅行できませんでしたが。
だから実質4年間で、いろいろなところに行きました。
そして、いろいろなホテルに泊まりました。
中2の娘、小4の息子に「どのホテルが一番よかった?」と聞くと、めちゃくちゃ意外な答えが返ってきました。
二人とも一番良かったのは、「沖縄のベストウェスタンホテルだ」といいます。
意外でした。
沖縄には3回行きましたが、夏毎回混んでいて、ホテルを予約するのが困難です。
それで、「どこでもいいから予約できるところを予約しよう」という感じになってしまいます。
結果、3回とも違うホテルになりました。
他の2回は、ホテルの規模が大きく、プールもあり、温泉もあり、バイキングレストランも豪華だったのです。
全国いろいろ旅した中で、なぜ子供たちは「沖縄のベストウェスタンホテルが一番」と評価したのでしょうか?
答えは、
「インターネットに接続できるテレビがついていて、大きな画面でYouTubeやアマゾンプライムが見れたから」
でした。
昭和生まれの私は、「そんなことかい!」と思ったのですが。
家の子供たちも、今どきの子供たち同様、「テレビを見る習慣」がありません。
普段見るのはYouTube。
アニメは、Tver、アマゾンプライムなどで見ています。
観光し、夕食を食べ、ホテルに戻った後、子供たちは何がしたいのか?
「YouTubeを見たい」のでしょう。
しかし、普通のホテルには、ネットに接続できるテレビがなく、普通のテレビ番組しか見れない。
それで、子供たちは「退屈する」のだそうです。
結局、私のノートパソコンで、YouTubeを見ることになるのですが。
沖縄のベストウェスタンホテルだけ、インターネットテレビがついていて、大画面でYouTubeが見れた。
子供たちは、この一点で、「このホテルが一番すばらしかった」と評価したのです。
ちなみに、子供たち「2番目によかったホテル」は、長野県松本市の「野乃」でした。
こちらのホテルは、私と妻にとっても魅力的でした。
まず、一階で靴を脱ぎ、ホテル内を裸足で歩き回ることができます。
そして、松本駅のすぐそばにあり、なおかつ温泉があります。
ですが、子供たちは、二つの理由でこのホテルを推しました。
一つは、マンガを借りることができること。
もう一つは、夕方無料でラーメンを食べることができること。
この二つの理由で、子供たちは、「松本に行くときは絶対野乃に泊まって!」と主張します。
私は、なぜこのことを書いたのでしょうか?
「小さな差」が「大きな競争力になるのだな」と思ったからです。
今回はホテルの話でしたが、これは、私たち個人でも、会社でも、あらゆる分野で言えることなのではないでしょうか?
---owari---
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