よしだルーム

吉田政勝の文学的な日々

ストーカー戦記・遥洋子

2015-03-11 13:33:11 | 日記


久しぶりで、すごい本に出会った。遥洋子さんの書いた「私はこうしてストーカーに殺されずにすんだ」という本。(筑摩書房・1500円+税)

彼女はテレビに出て、著作もすでに何冊も出ている。美人ゆえに好意をいだくファンもいるだろう。しかし、その美貌ゆえにファン心理が高じて「ストーカー化」してしまう稀な男も現れる。今だから書いた、という彼女の切実さが理解できる。

そのストーカー(犯罪者)対策として彼女は助言する。

1、わからない相手のお誘いには乗らない。(最初が肝心)
2、かっこいい肩書は警戒信号。(自称・・・は多い)
3、しょっちゅう会いたがる人と、会わないほうがいい。(会いたがる暇人に注意)
4、人前で態度が変わるのを見逃すな。
5、高いプレゼントには何かがある。(歓心をひく相手には注意だ)
6、最初の「あれ?」と思ったら、即距離を置く。
7、誰とも、たまに会う。(広く浅い交流)。

(・・・)は私吉田の添え書きです。

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過去の話しだが、私の知り合いの女性がストーカーにあった。
サークル活動していた女性がHという男につけまわされるようになった。

あまりに熱心だったので、一度くらい、と思いドライブに付き合った。
しかし、あまりにもしつこかった。
電話をかけてくる回数が多い。電話に出ないと「どこへ行っていた」と干渉する。
会社での新年会の話をすると、その飲食店にふらりと現れる。
会社から退社すると、外で待っている。
次第に尋常でないHのしつこさに距離を置き始めたら、彼女の自宅まで押し掛けてきた。
相手にしないでいると、しつこいので彼女の父はパトカーを呼んだ。

その数日後、家の前の彼女の車が傷つけられていた。証拠がないが彼女はHだとわかった。

Hという男は、自営の営業をやっている。時間が自由になるから拘束されない。
そのせいか行動する歯止めがないのだ。
また会社勤務ではなく、家族との関係が希薄で、Hに対して、
「あなたのストーカー行為を、会社に言いますよ。家族に知れたどうするのですか」
 そんな歯止めが通用しない。社会的信用を失うものが少ないHのような男は大胆になる。

Sさんという女性は、他の都市に移転し、そこで仕事をしている。
もちろん、彼女がどこにいるかは、親しい人でも知らされていない。
なにより、Hというストーカーから逃げるしかない、彼女はそう思った。

その後、20年もすぎているが、Sさんは別の都市で生活していると思う・・・。

だれもが、人にやさしく、わけへだてなく接したい。
ストーカーは「その少しのやさしさに」片思いと妄想がふくれあがる。
ホラー映画みたいに?怖い話だ。

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2014年に全国の警察が把握したストーカー被害は2万2823件で、
前年より1734件(8%)増えて過去最多となったことが19日、
警察庁のまとめで分かった。

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1 コメント

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近づいてくる男に注意 (ある男)
2015-08-06 07:11:05
海外旅行でも、近づいてくる男は注意です。親切そうにふるまう、困っているふうな人に助けるそぶりは危険な人。
相手が、どんな人柄か、わかるまで借りをつくってはいけない。おごってもらうのもダメ。
人間は、相手の友達を見ればどの程度か想像できる。友達いない人は「孤立」していている。
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