昨年の大晦日の話ですが、慌ただしい時間を縫って午前中ジムへ行った後、
Q-ちゃんが「あたしもうお腹すいて耐えられない。。」というので
帰りに駅前のマックに一緒に寄ることにしました。
私は入口に背を向けて座りQ-ちゃんは入口の方を向いて座っていたので私は入口から入ってくる人を
見ない格好になっていましたが食べ始めた頃Q-ちゃんと同じ歳くらいの女の子数名が私たちの座っている席を通り越し奥に座りました。
Q-ちゃんは先に来て食べ終わり、勉強していて下を向いていたのですが
ふっ!と、顔を上げ私の顔を見て、
「ん?!もしかして今横通ったのTかも。。」
と言うので私の目線の先に座った子たちを見ると確かにTがいました。
TはQ-ちゃんと同じ部活の友達でTには通勤途上でたまに顔を合わせ挨拶してくれますが
冬休みに入ったせいか髪の毛は金髪になってました。
他の女の子たちがおしゃれしているのにTはジャージ姿で足を抱えるようにちょっぴりお行儀悪く椅子にすわっていました。
こういうときは声をかけない方がいいなと思いQ-ちゃんとたわいのない話をしているとTがニコニコしながらこちらにやってきて
「こんにちは!Q-のお母さんがみえたから。。」
と言ってそのまま隣りの席に座って話し始めました。
色々話していくともう一週間も家に帰って無いというのです。
どこに泊まってるの?って聞いたら
「Kの家」
と言います。
Kは同じ中学出身の男の子でQ-ちゃんと同じ学童保育に通っていて同じ母子家庭の子だけど
お母さんは積極的に色んな役員等を引き受けてくれて学校行事には沢山参加してる活発な人でした。
でもKはちっちゃい時からかなりやんちゃで目立ちまあ、なんとか道を外さず行ってくれればいいなぁという感じでした。
Q-ちゃんのことを小さい時から「Q-ちゃ~ん!ねぇねぇQ-ちゃ~ん」とまるでおねえちゃ~んと甘えるように
いっつも呼んでまとわりついて宿題教えてとかいって電話かけてきたりかわいかったですが
それは声変わりして見せパンに長髪の不良っぽい姿になってからも変わらず
私はKが「Q-ちゃ~ん!ねぇねぇQ-ちゃん。」
と呼ばれQ-ちゃんが「なんだよー、K」と男前に答えているのを見るたびそのちぐはぐな場面に噴き出し
その面白さを夜Q-ちゃんに話すと「お母さん、その話何度目?」と言われていました。
そうは言ってもこの二人はただの友だちでKのお母さんがTが転がり込むのを容認してるはずもなく
お母さんが仕事へ行くまでの時間はマックに来て時間を潰しているということでした。
「どうして家にいたくないの?」と聞くと
「お父さんが殴るんだもん」
っていうから
「そう。。いつも殴るの?」
って聞くと
「話をしようとするとすぐ手が先に出るの。こっちは別にちゃんと話し合ったっていいと思ってるのに。。
向こうがすぐ殴るから」
「そっか。。。お母さんは?」
と聞くと
「ママのことは好きなの」
「そう。でもお正月にTがいないとお母さん悲しいね。ちゃんと連絡してあげてるの?」
て聞くと
「うん。ママには連絡してます」
というので少し安心し
「きょうだいは?」
って聞いたら「弟がいます。男きょうだいにはもっと殴るの。ほんとにこっちはちゃんと話したっていいと思ってるんです。なのに。。」
「そっか・・・・辛いね。お母さんは止めてくれないの?」
「・・・・・」
色々話してくれるTの目はとても綺麗でまっすぐで淀んだり歪んだりは全くしてませんでした。
私がテーブルの上にあったお釣りの200円を
「これで何か買って食べて」
って渡すと
「いいですよ、、!」と遠慮してこちらに戻そうとしたので
「いいから!お年玉ね」
と言ったら
「お年玉。。ですか~」
フフっと笑って
「じゃあ。。。いただきます。ありがとうございます。」とぺこりとお辞儀をして
「早速なんか食べよ~」
と年末のお昼時の行列に嬉しそうに並びに行ったので私たちも大晦日にそうはゆっくりしてられないので
Q-ちゃんと席を立ち列に並んだTに
「じゃーね~。ばいば~い」
っていうとTはもう一度
「ありがとうございました!」
と丁寧にお辞儀をしてくれました。
店を出るとQ-ちゃんは「Tはほんとにいい子なんだよ!挨拶だってちゃんと出来るでしょ?!」
とTを擁護するような口調で力んで喋る向こうにはTを外見で不良呼ばわりする先生や大人の存在が見えました。
お正月が来るというのに家に居場所がない子供がいる。
ジムのプロボクサーの山口君は養護施設の職員さんでこの前練習の合間に
「養護施設の子供達ってちゃんと学校行けるの?」って聞いたら
「一応本人にやる気があれば国の補助があるので高校までは行けます。力のある子は
何もしなくてもちゃんと伸びていくんですが、、、愛情を受けずに育った子は力が湧いてこないんで難しいです。
自分がどうしたらいいのかわからないんです。頑張れよって言っても俺自身が頑張ってのかな~って思っちゃいますよね。」
と言っていました。
親と言うのは得てして子供の間違いを正そうと親という権力を行使しがちだが
子供から見たら「親だって間違ってるじゃん」という過ちは沢山犯していると思う。そして親にも謝罪してほしいと思っている事は
あると思う。どう考えても親も悪いのにその事に親が気がつかず認めず謝らなければ子供は自分の正当性を誰からも一生認められる事は無く
自分を否定しながら生きていく事しか出来ないと思う。
Tは学校で今赤点だらけで落第寸前だと言う。
今は逃げるしか方法が見つからないのだと思うけど他にも自分が自信を持って生きていく方法があるのだという知恵を
いつか身につけて欲しいと思う。お父さんが改心しTに謝るのか、それが叶わないならTがちゃんと学校を卒業し力強く生き社会に出ていくのか。
でもその為には沢山の人たちの助けや愛情が必要だろうと思う。
「辛くなったらQ-んちに話しに遊びにおいで。」
と伝えた。
(ほんとにね。。)
Q-ちゃんが「あたしもうお腹すいて耐えられない。。」というので
帰りに駅前のマックに一緒に寄ることにしました。
私は入口に背を向けて座りQ-ちゃんは入口の方を向いて座っていたので私は入口から入ってくる人を
見ない格好になっていましたが食べ始めた頃Q-ちゃんと同じ歳くらいの女の子数名が私たちの座っている席を通り越し奥に座りました。
Q-ちゃんは先に来て食べ終わり、勉強していて下を向いていたのですが
ふっ!と、顔を上げ私の顔を見て、
「ん?!もしかして今横通ったのTかも。。」
と言うので私の目線の先に座った子たちを見ると確かにTがいました。
TはQ-ちゃんと同じ部活の友達でTには通勤途上でたまに顔を合わせ挨拶してくれますが
冬休みに入ったせいか髪の毛は金髪になってました。
他の女の子たちがおしゃれしているのにTはジャージ姿で足を抱えるようにちょっぴりお行儀悪く椅子にすわっていました。
こういうときは声をかけない方がいいなと思いQ-ちゃんとたわいのない話をしているとTがニコニコしながらこちらにやってきて
「こんにちは!Q-のお母さんがみえたから。。」
と言ってそのまま隣りの席に座って話し始めました。
色々話していくともう一週間も家に帰って無いというのです。
どこに泊まってるの?って聞いたら
「Kの家」
と言います。
Kは同じ中学出身の男の子でQ-ちゃんと同じ学童保育に通っていて同じ母子家庭の子だけど
お母さんは積極的に色んな役員等を引き受けてくれて学校行事には沢山参加してる活発な人でした。
でもKはちっちゃい時からかなりやんちゃで目立ちまあ、なんとか道を外さず行ってくれればいいなぁという感じでした。
Q-ちゃんのことを小さい時から「Q-ちゃ~ん!ねぇねぇQ-ちゃ~ん」とまるでおねえちゃ~んと甘えるように
いっつも呼んでまとわりついて宿題教えてとかいって電話かけてきたりかわいかったですが
それは声変わりして見せパンに長髪の不良っぽい姿になってからも変わらず
私はKが「Q-ちゃ~ん!ねぇねぇQ-ちゃん。」
と呼ばれQ-ちゃんが「なんだよー、K」と男前に答えているのを見るたびそのちぐはぐな場面に噴き出し
その面白さを夜Q-ちゃんに話すと「お母さん、その話何度目?」と言われていました。
そうは言ってもこの二人はただの友だちでKのお母さんがTが転がり込むのを容認してるはずもなく
お母さんが仕事へ行くまでの時間はマックに来て時間を潰しているということでした。
「どうして家にいたくないの?」と聞くと
「お父さんが殴るんだもん」
っていうから
「そう。。いつも殴るの?」
って聞くと
「話をしようとするとすぐ手が先に出るの。こっちは別にちゃんと話し合ったっていいと思ってるのに。。
向こうがすぐ殴るから」
「そっか。。。お母さんは?」
と聞くと
「ママのことは好きなの」
「そう。でもお正月にTがいないとお母さん悲しいね。ちゃんと連絡してあげてるの?」
て聞くと
「うん。ママには連絡してます」
というので少し安心し
「きょうだいは?」
って聞いたら「弟がいます。男きょうだいにはもっと殴るの。ほんとにこっちはちゃんと話したっていいと思ってるんです。なのに。。」
「そっか・・・・辛いね。お母さんは止めてくれないの?」
「・・・・・」
色々話してくれるTの目はとても綺麗でまっすぐで淀んだり歪んだりは全くしてませんでした。
私がテーブルの上にあったお釣りの200円を
「これで何か買って食べて」
って渡すと
「いいですよ、、!」と遠慮してこちらに戻そうとしたので
「いいから!お年玉ね」
と言ったら
「お年玉。。ですか~」
フフっと笑って
「じゃあ。。。いただきます。ありがとうございます。」とぺこりとお辞儀をして
「早速なんか食べよ~」
と年末のお昼時の行列に嬉しそうに並びに行ったので私たちも大晦日にそうはゆっくりしてられないので
Q-ちゃんと席を立ち列に並んだTに
「じゃーね~。ばいば~い」
っていうとTはもう一度
「ありがとうございました!」
と丁寧にお辞儀をしてくれました。
店を出るとQ-ちゃんは「Tはほんとにいい子なんだよ!挨拶だってちゃんと出来るでしょ?!」
とTを擁護するような口調で力んで喋る向こうにはTを外見で不良呼ばわりする先生や大人の存在が見えました。
お正月が来るというのに家に居場所がない子供がいる。
ジムのプロボクサーの山口君は養護施設の職員さんでこの前練習の合間に
「養護施設の子供達ってちゃんと学校行けるの?」って聞いたら
「一応本人にやる気があれば国の補助があるので高校までは行けます。力のある子は
何もしなくてもちゃんと伸びていくんですが、、、愛情を受けずに育った子は力が湧いてこないんで難しいです。
自分がどうしたらいいのかわからないんです。頑張れよって言っても俺自身が頑張ってのかな~って思っちゃいますよね。」
と言っていました。
親と言うのは得てして子供の間違いを正そうと親という権力を行使しがちだが
子供から見たら「親だって間違ってるじゃん」という過ちは沢山犯していると思う。そして親にも謝罪してほしいと思っている事は
あると思う。どう考えても親も悪いのにその事に親が気がつかず認めず謝らなければ子供は自分の正当性を誰からも一生認められる事は無く
自分を否定しながら生きていく事しか出来ないと思う。
Tは学校で今赤点だらけで落第寸前だと言う。
今は逃げるしか方法が見つからないのだと思うけど他にも自分が自信を持って生きていく方法があるのだという知恵を
いつか身につけて欲しいと思う。お父さんが改心しTに謝るのか、それが叶わないならTがちゃんと学校を卒業し力強く生き社会に出ていくのか。
でもその為には沢山の人たちの助けや愛情が必要だろうと思う。
「辛くなったらQ-んちに話しに遊びにおいで。」
と伝えた。
(ほんとにね。。)