畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載171「いじめられっ子の元祖みたいだった私」(その1)

2018-09-21 05:15:28 | 山菜

 (6年生の卒業写真でしょうか。当時は48人学級が2クラスで96人。今は全校で70人前後と言う、

  寂しい状況になってしまった母校です。写真の頃は私もずいぶん逞しくなっていました。)

   いじめられっ子の元祖みたいだった私(その1)

  田川小学校と竜光小学校が統合になる前の、田川小学校に一年生として入学した。

私が生まれた下島から田川小学校までは2キロ足らずの距離。

まだ舗装なんて夢にも思いつかない、砂利道の国道17号線を歩いて登校した。

もちろん、今と同じに上級生が導いての登校で、今のように大人の見守りなんて、考えられもしない時代。


 大人も食べるために精一杯、子供の登校時刻前から働くのが当たり前の時代だった。

ベビーブームの申し子のような、昭和22年生まれの同級生は多く、

小さな田舎の小学校でさえ2クラスになっていたのだから驚きの事実。


 でも、楽しく希望に満ちたはずの新一年生の私にはとんでもない厄災が待っていた。

同級生の腕白たちには、ひ弱でその割にしては早熟で成績もよく、

女の子にももてはやされる私の存在は癪の種以外の何物でもなかったようだ。


 一年生がするにしては結構陰湿ないじめが始まったのは入学直後。

机の中のものがいつの間にか無くなる。下駄箱の靴が隠される。こうもり傘が隠される。

こんなことが連日続くようになる。

姉が4人いたとは言え、初めての男の子でもあった私を母はどう扱ってよいのか分からなかったのかも知れない。

              (続く)


    (女の子にもてはやされた、なんてよく書くよね。なんて妻には皮肉られた。でも、ホント、

    子供の頃のスベルべは可愛かった。らしいのです。今の百姓顔を見て想像は不可能でしょうが)

コメント
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