YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Mirror Mirror

2012-04-24 01:54:18 | 映画
上の娘が11歳、下の娘が7歳だと観たい映画が一致する方が奇跡であろう。

それでも、"Happy Feet Two" とか "Dolphin Tale" (日本で公開されたのだろうか?)とかは、なぜかお父さんに引率命令が出され、仲良く二人を連れて観に行っている。

数週間前の日曜日、映画に行こうとなった時、お姉ちゃんは "Hunger Game" を希望したのだが、下のは "Mirror Mirror" を家族全員で行きたいと言い張り、お母さんも仕方なく付いて来た。(映画のオフィシャルサイトはこちら

この映画、基本的には白雪姫なのだが、王子様を序盤に登場させたりして、ストーリーとしてのバランスがとってある。私的には、継母役がジュリア・ロバーツ位しか興味がなかったが、コメディタッチで楽しめる映画に仕上げてあった。

観るつもりが全く無かったので、予習もしておらず、予備知識も全く持ってなかったので、泥縄で調べてみると、やたらに眉が太くて濃いなーと思っていた白雪姫はフィル・コリンズの娘、リリー・コリンズとの事。話が進むに連れて、可愛く見えてくるから不思議だ。

衣装デザインは、つい最近無くなった石岡瑛子が手掛けており、この映画が遺作となった。

この事を家内に話したら、アメリカ映画にしては珍しく(そんなに映画を観ていないと思うのだが)、継母、白雪姫、王子の衣装が素晴らしかったという印象が強く残っていたとの事で、衣装デザインが日本人の石岡瑛子である事を、意味もなく大いに納得していた。

私としては、7人の小人(の役者)が揃ってしまうアメリカ映画界の奥の深さに感心した。

アメリカに来たばかりの頃、「白雪姫と7人の小人」を英語に訳そうとして "Snow White and Seven Midgets" と言って爆笑されたことがある。(正式には "Snow White and the Seven Dwarfs")

Midget はチビの意味で、どちらかというと侮蔑的な表現であり、Dwarf は小人症(つまり病気)での身長の低い人の事を指す。

小人が英語で Dwarf と知った時から、「白雪姫」は、小人症で森の奥深くに隔離、もしくは捨てられた人々が寄り添いあって、優しい心で慎ましく生きているという、中世ヨーロッパ(?)社会の暗部を描いた物語ではないかと、深く信じている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿