YS Journal アメリカからの雑感

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アメリカ西海岸、港湾業務大混乱

2015-02-08 18:40:38 | アメリカ経済
昨年7月に港湾労働社組合との契約が切れて以来、紳士協約で引き続き業務は行われてきたが、いよいよやばくなってきている。

通常、アジアからの中西部までの船便はアメリカ国内の輸送を含めても30日弱であるが、既に40日を超えており、コンテナによっては60日に迫りそうな状況である。

自動車業界も大混乱で、自動車会社の工場を止めないために、サプライヤーは部品をエアーでバンバン飛ばしている。

自動車会社も自分で輸入している分をエアーで飛ばしていると聞いていたが、なんと某 H 社は今週だけでジャンボ貨物機を50機チャーターで飛ばす予定だそうだ。ジャンボ貨物機のチャーター代は通常40万ドル(約4700万円)らしいのだが、現在は70万ドル(約8300万円)に跳ね上がっているとの事。

早く誰かがギブアップしないと自動車会社とサプライヤーの我慢比べが延々と続きそうだ。

自分にも影響があるので、早期の解決を望んで止まない。


さて、下の映像は、港湾業務の雇用主側の先週のアップデートである。自分たちの提案は十分に受け入れられるもので、この状態が続くとお客がパナマ運河を利用して東海岸に逃げるし、アメリカ経済が混乱したら労働者組合の責任だと、脅しを掛けている。現在の平均給料が、ベネフィット込の14万7千ドルで、健康保険代の負担もゼロで、年金が8万ドルであり、10%以上の賃上げと引き続き健康保険代の負担無しを提案しているそうだ。


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