気がつけばふるさと離れて34年

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大人のおもちゃ

2016-01-29 15:58:53 | 日記
こういうタイトルだと変な意味にとられるかもしれませんが、極普通(?)のおもちゃのことです。

時折、お邪魔するキアラさんのブログでお義父さまが「コンピューターは究極のおもちゃ」と言っていらしたという文を見つけ

以下のマグネットが冷蔵庫にまだ貼ってあったことを思い出しました。



ちょっと端が欠けてしまったこのマグネットはもう25年ほど前、テネシー州で購入したものです。

昔(もう45年も前のことです!)、高校時代に一年だけフィラデルフィアに住んでいたことがあります。その時3か月ほどお世話になったホストファミリーのお父さんが退職後、ふるさとのテネシー州に引っ越したというので訪ねて行き、その時にこのマグネットを購入しました。

「大人の男と少年の違いは単におもちゃの値段だけ」という文がヨットの絵の上に書かれています。

このホストファミリーのお父さんも退職後、豪華なクルーザーやスポーツカーを購入して乗り回していました。

奥様が「彼の”おもちゃ代”の出費がネ」とこぼしていらしたのを思い出します。

この間までデュッセルドルフでは世界最大の船舶関連の見本市「ボート」が開かれており、子供の頃の夢を持ち続ける

ヨットやクルーザーファンの入場者でにぎわったようです。



大型船舶は会場までライン河で運搬されます。

デュッセルドルフの見本市会社はそのため専用の船着き場を会場の側に設置しています。

毎年1月中旬にこの見本市が開催されるのですが、話題になるのはその年の最高額のクルーザーです。

数年前に仕事で「ボート」を訪れた時、当時の最高額のクルーザーに乗せてもらったことがあります。

庶民にはあまりにも豪華すぎて落ちつかなくて、ゆったり優雅な気分に浸ることなどできませんでした。

今週は南ドイツのニュルンベルクで「おもちゃの見本市」が開催されています。

これまで訪れる機会はありませんでしたが、いつか行ってみたいと思っています。

「おもちゃ」といえば彫刻家の舟越桂さんが綴った「おもちゃのいいわけ」という絵本があるそうで、

今度の一時帰国で購入できたらなぁと思っています。

舟越さんがご自分の彫刻作業で余った木片などを使って二人のお子様におもちゃを作ってあげることなどが綴られているそうです。

旅先のファミリーレストランで夕食中、タブレットでゲームや動画を視聴している幼い子供たちを見かけましたが、子供の教育にとってどうなのかなぁと首をかしげてしまいました。

お父さんの手作りのおもちゃを与えられた舟越家のお子さんたちはとても幸せな子供時代を送ったような気がします。

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時事ひとりごと - 17 (政治家の晴舞台)

2016-01-26 17:12:49 | 時事ひとりごと
日本の経済再生担当大臣が金銭授受疑惑で説明を求められているようです。

記者会見や国会での答弁の記事を読む限りではかなり「歯切れの悪い」お答えですね。

金銭の授受が実際にあったのかどうか、それは政治家として違法な行為なのかどうかの明言がされていません。

これでは疑惑は増すばかりです。

でも「職務は遂行する」とおっしゃって「大臣を辞任する」おつもりはないようですが、それで

「政治家として晴れの舞台にはお立ちになりないのかなぁ」と異国に住む無責任な私は思ったことでした。

確かに先日の「世界経済フォーラム」の年次総会「ダボス会議」には出席されましたが、

今後2月4日にはニュージーランドのオークランドで「TPP(環太平洋経済連携協定)の署名式」が行われます。

この署名式には協定に参加する日米など12か国の担当閣僚が出席予定です。

日本の担当閣僚は経済再生相です。

ドイツの新聞でも小さい扱いですが報道されていました。



困難なTPP交渉だっただけに署名式には是非、出席なさりたいのではないでしょうか。

またその後は「伊勢志摩サミット」も控えていますし。

余談ですが、先日、大臣が参加された「世界経済フォーラム」のジュネーブにある事務局には以前、日本の方々と訪れたことがあります。

当時は「経済フォーラム」だけではなく「世界文化フォーラム」という構想もあり、イタリアのベニスで一回目の開催ということは決定していたのですが、その後は日本の京都市でという希望をお持ちで日本の関係者との話し合いに同行しました。

その関連でベニスの「世界文化フォーラム」の初会合にも出席させていただきました(結局、ベニスの会合以後、文化関連のフォーラムは開かれていないようです)。

でもベニスでの仕事は私にとっての「晴れ舞台」ではありません。

私にとっての「晴れ舞台」とはやはり国際会議でブースに入って行う「会議通訳」です。

これまで数えるほどしかそのような機会はありませんでしたが、膨大な資料の準備は大変だったけれど、終了後はやはり充実感がありました。

それから一度だけ、日本の閣僚の随行通訳をしたことがあります。

驚いたのはボンでのご視察の後、ベルリンまでルフトハンザ機で飛んだのですが、機内での案内放送はドイツ語、英語、そして「日本語」もあったことです。閣僚のための特別サービスだったようです。

ベルリンでは目的の視察先までパトカー先導で向かいましたが、このようなVIP待遇だとあたかも自分までVIPのような錯覚に陥るなぁと苦笑したことなど思い出します。

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高野誠鮮著 「ローマ法王に米を食べさせた男」

2016-01-24 17:19:21 | 読書
昨秋、一時帰国した友人が連ドラ「ナポレオンの村」の原作ということで購入してきました。

昨年末、旅行前に読み終えたのですが、旅行前は雑事に追われ感想は記せませんでした。



「ナポレオンの村」は私も動画視聴しました。

原作の方がおもしろかったです。

特に印象に残ったのは「神子原(みこはら)」、つまり「神の子供の原」で収穫した米をローマ法王に食べてもらい、ブランド米として
売り出すという案です。

当時のローマ法王はベネディクト16世でした。ドイツ人の法王です。
実際に召し上がられたということですが、感想をお聞きしたいものです。

この「ローマ法王御用達米」の袋の文字をエルメスの文字を書かれている書道家に依頼したという話も興味深かったですし、

人工衛星で「おいしい米」かどうか分析可能ということも初めて知りました。
高度450kmの上空から、人間の目には見えない近赤外線を当てて、水田内の稲の反射率よ吸収率を測定し、タンパク質含有率を計算で
割り出すことができるのだそうです。

アラン・デュカスとのコラボレーションでフランス料理に合う日本酒を神子原米で醸造し、銀座のレストランで提供しているという項目は
姪御さんがアラン・デュカスのマネージャと結婚されている友人にコピーしてお渡ししました。

アラン・デュカスのレストランは世界中にあるようで、姪御さんもフランス人のご主人の仕事についてパリを始めニューヨーク、ラスベガス、ロンドンに滞在されていますが、日本はまだのようです。
ちょっと銀座のお店でその特別な日本酒を試してみたい気持ちもありますが、でもかなり高そうな感じです。
友人も「親戚だからといってディスカウントはないみたいよ」と言ってました。

日本人の「ブランド嗜好」をうまく利用したマーケティングで成功をおさめた例だと思います。

いずれにせよ高野さんという破天荒な公務員によって限界集落が再生できたのは良かったですね。
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須賀敦子著「遠い朝の本たち」

2016-01-22 15:32:13 | 読書

愛読しているインターネット新聞「ほぼ日刊イトイ」で糸井さんが岩手出身の彫刻家、舟越保武に言及していた記事を読み、

須賀敦子さんのご著書のことを思いました。

須賀さんの本の表紙には舟越さんの次男でやはり彫刻家の舟越桂の作品がカバー写真として使われているからです。

「遠い朝の本たち」の解説は保武氏の長女、桂さんのお姉さまの末盛千枝子さんが書かれていますが、

須賀さんを彷彿とさせる凛とした静謐な文章です。

「遠い朝の本たち」は幼時から学生時代までに須賀さんが手にとられた本の随想が書かれています。


この本で取り上げられている中で私も読んだ本はデュマの「三銃士」や「アンデルセン童話集」、「星の王子さま」、ホーソーンの「緋文字」などしか

ありませんが、須賀さんの本にまつわる随想文がとても素敵でいつか機会があったら目を通してみたいと思うものばかりです。

一冊だけ青空文庫でダウンロードして目を通したのが森鴎外の「渋江抽斎」です。

渋江は江戸時代末期の医師・考証家・書誌学者で鴎外の著書ではこの渋江家の家系が累々と述べられているのですが、

とても難しかったです。ただ後半、未亡人となる五百(いお)さんという女性がたくましく描かれていて、朝の連ドラ「あさが来た」を視聴するたびに

五百さんと共通点があるなぁと感じます。

でもやはり読書も自分の身の丈にあった書物を選ばないと消化不良を起こすと痛感しました。

「遠い朝の本たち」で一番魅かれたのは「蘆の中の声」というタイトルで記されているアン・モロウ・リンドバーグの本です。

アンはあのスピリット・オブ・セント・ルイス号で大西洋横断に成功したチャールズ・リンドバーグの奥様です。

大西洋横断のことを記した本「翼よあれがパリの灯だ」は世界的に有名ですね。

私は「遠い朝の本たち」で初めて知ったのですが、1931年にリンドバーグ夫妻はアメリカから北廻りで「東洋」へのルートを探るための

飛行の途中、千島列島の蘆の茂みに不時着したのだそうです。

見知らぬ土地の蘆の茂みの中で救助を待っていた時の様子をアン・モロウ・リンドバーグがその後、エッセー集の中に納めたのです。

夫妻が蘆の茂みの中にいたのはどれ位の時間だったかはわからないし、茂みの中から聞こえてきた人間の声は彼らにはわからない言葉(日本語)だったけれど、でもこの声は彼らにとっては死から救ってくれることを意味していました。

その声を描写した須賀さんの言葉がとても印象的です。

「人が孤独の中で耳にする人間の声のなつかしさ」

人間の声があふれている所ではわずらわしく聞こえるかもしれないけれど、このような状況では「なつかしく聞こえる」ものなのでしょう。

これは例えば、異国で暮らしているときに耳にする母国語も似たようなものでしょうし、標準語の中で聞く「ふるさとの訛り」も同じようなものかもしれません。

啄木の以下の短歌を思い出したことでした。

「ふるさとの訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」

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嘴ギプス

2016-01-20 14:57:10 | 日記
先日の地元紙で以下の記事を見つけました。



中南米に棲息するオオハシの嘴ギプスの記事です。

この雄のオオハシはコスタリカの動物園で飼育されていたのですが、心無い若者のグループが嘴を棒でたたいて折ってしまったのだそうです。

それで「3Dプリンター」で形をとりナイロン製のギプスを装着してあげたということです。

本来のオオハシの嘴は以下のようにかなりカラフルです(写真はネットから拝借しました)。


でも欠けた嘴ではガールハントもできなかったようですが、ナイロン製ギプスを取り付けてもらってからは、雌のオオハシにラブコールの
鳴声(オオハシはどんな風に鳴くのかなぁ?)を発しているようで、ひとまずヨカッタ、ヨカッタです

最後に我が家の「三羽オオハシ」ならぬ「オオハシ2羽+オウム」トリオの写真です。

エクワドルとガラパゴス諸島を旅行した時に購入したのですが、どうしてオオハシだけ2個も購入したのかわかりません。
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