気がつけばふるさと離れて34年

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カーニバルと馬

2020-02-25 16:43:00 | 日記
新型コロナウィルスの感染が拡大しているイタリアではベニスのカーニバルの開催期間が短縮されたようですが、
ドイツではここ10日間ほど感染者数16人で変わりなく、そのほとんどが回復しているということもあり、
カーニバルが盛んなここラインラント地方では例年通り盛大に挙行されました。
ただ暴風が吹き荒れた日曜日はキャンセルを余儀なくされた所も多かったようです。
それに北イタリアから戻ったケルン市民が感染疑いで病院に隔離中とのニュースがあり不安もありましたが、
今日患者はコロナウィルスにもインフルエンザにも感染していないとの報道があり安堵しました。

カーニバルは先週の木曜日「女たちのカーニバル」で幕を開けました。
この日は市役所の鍵を取り上げたり、男性社員のネクタイを切ったり、そして男性にキス💋したりすると、女性の無礼講が容認されているのですが、コロナウィルスとインフルエンザ蔓延の折、「キスは控えるように」と保健局から警告が出ていました。




カーニバルは「バラの月曜日」と呼ばれる月曜日にクライマックスを迎えます。
ケルンではこの日68台もの山車が練り歩きました。
私はいつも「カーニバル新聞」片手にテレビで見物しています。



山車は日本のお祭りのように華やかなものではなく政情をあらわす政治家の張り子が多く登場します。
今年もアメリカ大統領は人気者です。



私はいつも可愛い子供たちを眺めています。
みんなとてもハッピーな様子で、紛争地域や難民の子供たちにもいつかこんな笑顔がもどってくることを願っています。




カーニバルには馬も参加します。
この間の月曜日には300頭が参加したそうです。
馬が暴れないように鎮静剤を打つことは禁じられているので、カーニバル開始直前に獣医が馬の様子をチェックして、
神経質になっている馬は参加させないようにしています。
カーニバルの喧騒に驚いて暴走したりすると困りますからね。
馬の蹄を保護するために道路にはおが屑が撒かれ、乗り手はマンホールで滑ったりしないよう馬上で気をつけるのだそうです。












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ベルリン映画祭

2020-02-24 14:27:00 | 日記
2月20日から第70回ベルリン映画祭が始まりました。
今回はコンペティション部門に日本の作品が参加していないこともあり、あまりフォローしていません。
一番注目していたのは21日初演されたジョニー・デップ主演の『MINAMATA 』です。



1970年代水俣病の惨状を取材し世界に配信したアメリカ人写真家ユージン・スミスの闘いが描かれており、
ジョニー・デップがスミスを演じています。
ネットでトレイラーを観ただけですが、いつか映画館で観たいと思っています。




石牟礼道子著『苦海浄土』はかなり昔友人にお借りして目を通したのですが、内容はすっかり忘れてしまいました。
それでNHKブックスを電子書籍で購入しました。



高度成長時代、物質は豊かになったかもしれませんが、その影で犠牲になった多くの方々に思いを馳せました。







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クリーニング店の犬

2020-02-20 10:49:00 | 日記
いつも利用する(私が住む町にはここしかないので)クリーニング店の犬は秋田犬のクヨー君です。



以前飼っていたのも秋田犬でクモという名でした。
白い毛がフワフワして雲のようなので、誰から聞いたかわかりませんが、
日本語の雲の発音クモにあやかったということでした。

それで今度のクヨー君も日本語の「供養」からとったのかな、それにしても難しい日本語を知っているものだと思っていました。
先日クリーニング店を利用した折、奥さんに伺ったら、彼女が愛用しているファッションブランドの「Khujo」に由来するということでした。




それで独和辞典の「供養」の独訳をお見せしたら、とても驚いていました。
クヨー君はクモ君が死んだ2日後に生まれたのだそうで、クモを供養するために生まれてきたようだと、涙ぐみながら感激していました。



クヨー君がイタズラをしたり、聞き分けが良くない時は何故か「クジョー!」と叱るのだそうで、日本語の「苦情」の独訳もお持ちしたら、こちらの偶然にも驚いていました。








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小川糸著 『かたつむり食堂』

2020-02-19 22:47:40 | 読書
日本文化会館の図書館で借りてきました。


明日返却する前に簡単に感想を記します。
2008年に出版されたこの本は2011年イタリアの文学賞であるバンカレッラ料理部門賞を受賞したことでもわかるように
全編美味しそうなお料理が登場します。

物語は恋人に家財道具一式を持ち逃げされた主人公が故郷で食堂を開くところから始まります。
スローフードの象徴であるような時間をかけ丁寧に調理する食堂は「かたつむり」と名付けられます。
一日一組しかお客をとらずにどうやって経営がなりたつかと野暮なことは問わないことにしましょう。
とにかくこの「食堂かたつむり」で主人公倫子のつくる料理を食べた客には次々と奇跡がおこり客の願いが叶えられるのです。

一番感動するのは最後の場面です。
昔の恋人に再会して再婚するお母さんは癌におかされ、新婚旅行で外国に旅することはできません。
そのお母さんのために世界中の料理を提供して「料理で世界一周旅行」を再現するのです。

映画化されているそうなので、いつか機会があったら映画も観てみたいです。

実は文化会館で借りたかったのは本屋大賞の候補になっている小川さんの『ライオンのおやつ』の方でした。
日本に一時帰国中の友人にメールで購入依頼をしたら「すでにドイツに持って帰る品でスーツケースが一杯なので、もし文庫本があるようだったら購入します」ということでした。
この本は今年の一時帰国で購入することにしましょう。
瀬戸内海の小島にあるホスピス施設が舞台になっているようです。
ネットで「試し読み」した中に以下の文章がありました。
主人公が初めて施設に足を踏み入れて感じたことです。
「実際に入ったことはないけれど、繭の中というのはこんな手触りの優しい光に包まれているのかもしれない」

昨年の3月、ケルンで開かれた日本の自然染織家の展示会で繭のような大きなオブジェに入った時の心地よい感じを思い出しました。

「」
コメント (4)
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何歳からシニア?

2020-02-16 12:08:00 | 日記
ドイツではこれまで車椅子の人、子供連れ、女性のための専用駐車スペースが設置されていましたが、
今度は「子供連れ+シニア」のスペースができたということです(その標識はまだ見たことはありませんが)。





(写真は全てネットから拝借しました)

それで「シニアって一体何歳から?」という記事が先日地元紙に掲載されました。



大抵65歳以上から入場券がシニア割引があるので、だいたい65歳以上ということなのでしょうが、
駐車する時に特に年齢証明書などの提示は必要ないので、要は「自分がシニアと思ったらシニア」ということなのでしょう。
ドイツには後期高齢者医療制度とかありませんし、介護保険も日本のように受給開始年齢などもありません。
要介護に年齢は関係ないとされています。






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