あまりにお尻が大きすぎると、
ウンチが拭けない。
肛門に手が届かないのだ。
Hという26歳の男は、その一人だった。
小錦体型のHは、
いつもパンツが、
クソまみれ・・・だった。
Hがすごいところは、
脱衣場でも、クソまみれのパンツを、
人に隠すことはなかったことだ。
Hからはときどき、
朝に、職場に電話があった。
「今日は、吐き気がするので、休ませてもらいます」
電話が切れた後、皆に伝えた。
「H、休みだって!吐き気がするって」
人々は苦笑しながら言った。
「また、ツワリか・・・」
「よく、子供生むなあ」
「もう7人目だべ」
そんなHにも、
当然、生きる権利はある。
管理職には、なれそうもなかったが、
それなりの仕事はしていた。
世の中には、いろんな人がいるものだ。
ウォシュレットができた今、
彼はどうしているかしら?
その後、連絡がないので、
尻ません。