「Yakkoだより」

お菓子のこと、わんこのこと、おいしいもの、そして今日のハッピーを書き綴ります。

「四万十 いのちの仕舞い」

2018-02-15 15:46:45 | 映画
この休み、遊んでばかりいました。

温泉に行ったり、カフェに行ったり、

昨日は、若い友達とランチをし、お茶にも行き、近況報告をし合いました。



そして今日、ずっと観たかったドキュメンタリー映画「四万十 いのちの仕舞い」を観てきました。

高知県人なら、ご存知の方も多いと思いますが、

四万十のお医者さま、小笠原望先生の日常を追ったドキュメンタリーです。

フィクションの映画と違って、大きなヤマ場はありません。

というより、すべてがヤマ場と申しましょうか。

お医者さまですので、日常に生と死があるのです。


美しく壮大な四万十川を主軸に、訪問介護をされている先生と患者さんのやり取りが綴られていきます。

次第に弱っていく患者さんに、静かに寄り添いながら語りかける姿は、

お医者さまというより、牧師さまみたい。

私には、そう見えました。

普通のお医者さまなら、「生かす」ことを第一に考えるのだと思うけど、(管だらけにして)

小笠原先生は、逝こうとしている人を、いかに苦しまず平和な中で自然に「逝けるか」を第一に考えている。

毎回の往診で、「痛いところはないかね?辛いところはないかね?」と、尋ねながら、

血圧を測り、脈を診、糖尿病の患者さんには採血をし(その度に「ごめんねー、ごめんねー」と謝りながら)

点滴をし、最前の治療をする。

そして、いよいよという時には、もう何もしない。

家族を呼び、静かに寄り添いながら、最後の時を迎える。

苦しまず、穏やかに、眠るように、あちらの世界に行く。

私も、小笠原先生に看取ってもらえるなら、死ぬのも怖くないな、と思いました。

四万十は遠すぎるので、現実的ではないですが、

あんな先生が、どんどん増えてくれて、私の近くに来てくれたらいいなぁ。

それと、主軸の四万十川の風景も素敵でした。

大画面で見たので、よけい良かったかもしれない。

赤鉄橋も、蛍も、火振り漁も、桜も美しかった。

最後に、小笠原先生の歌声で終わるのですが(赤とんぼ)、

その歌声を聞いた途端、涙がドドドドッと出てきて、しばらく動けませんでした。

この年齢になると、沁みる作品です。

観客も、若い人はゼロ。

たぶん、一番若かったのは、62歳である私だったと思う。(笑)

23日まで、TOHOシネマズでやっています。

朝、9時半だけですけど、ご興味のある方は、お早めに。





映画の後は、南国農家さんで、ランチを食べました♪

ふきのとうの天ぷらがあって、春はやっぱり苦味だわ!と思ったことでした。



帰ってから、庭仕事を、こじゃんとしました。

枯葉に埋もれていた裏庭がキレイになって、気分爽快。

明日から、仕事です。

美味しいお菓子を作りますので、どうぞ、お越しくださいませ。