JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

アストラルプレーンアンテナ製作会

2018年10月29日 23時30分02秒 | ハム的お出かけ

10/28(日)PM、JARL富山県支部が企画&開催した430MHz帯アストラルプレーンアンテナ製作会に参加させていただいた。過去全ての製作会を網羅していないため個人レベルで振り返ると、430MHz帯ネタは2010年に開催されたバイコニカルアンテナ製作会に続いてだ。

このANTは動作原理が3/4λの変形らしいが、これまで3/4λのANTを使った記憶が無く、すぐにどんなイメージ(得られる手応え)なのかが浮かばなかった。それと無線系はしばらく休眠状態だったので、無線工学的なスキルが下がっているのも一因かな…。

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開催は13:00からで12:45頃に会場入りしたが、10名弱の参加者は既に作業を始めていた。材料はキット化されていたが市販品ではなく、スタッフさんが材料を選定して揃えたものだったが、見た瞬間「手が掛かっているな~。」と感じた。

場所&部品を分かりやすく伝えたいので完成品で言うと、下部に有るリングは旋盤で削り出し&ボール盤でセンタードリルによるマーキング(エレメントのハンダ付けの狙い位置)が行われていた。また、エレメントを支えるスペーサーの穴加工はボール盤で行ったとのことであったが、中央部にマストを通す穴とSUSパイプの外径との嵌め合いが絶妙で、通しやすい&きちんと定位置に止まるという理想的な結果が叶っていた。これは試作の詰めがしっかりしている証拠だと思う。準備なさったスタッフさんTNXです。

で、作業は同軸ケーブル(8D-2V)の被覆剥き(誘電体&芯線にする)やエレメント(真鍮丸棒)の切り出し(ペンチでカット)、M型コネクターのハンダ付けなど幾つか行ったが、それらの中で特徴的だったのはエレメントの成型(コの字形に曲げる)だったと思う。基本的には片手ハンマーで叩いて行う板金加工?的な作業なのだが、使用した小道具に横万力(重量≒15kg?と見た。)が有ったり、コの字の幅を決めるためのジグが有ったり、確実に作り込むための段取りもバッチリで、その恩恵は大きかった。

そして完成し、アンテナアナライザでVSWRや整合周波数の確認へ。結果は、整合周波数=436.798MHzにて、ボトムVSWR<1.05で、バンド内VSWR<1.4であった。整合周波数が常用周波数(433.000MHz付近)ではなかったが、帯域が広いので及第としたい。

この日の作業はここまで。もし今回のANTを普段使いするとすれば、防水処理とM型コネクターの外側に有る角(概ね直角二等辺三角形状の凸部2か所)の除去かな?まぁその前に、常置場所以外で運用できる環境を立ち上げることの方が先だな…。


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