映画とライフデザイン

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映画「ナインハーフ」  ミッキーローク&キムベイシンガー

2012-11-15 18:54:58 | 映画(洋画 89年以前)
映画「ナインハーフ」は1985年のアメリカ映画だ。

ミッキーロークキムベイシンガーの絡みが凄いことであまりにも有名だ。
これもDVD化されておらず、レンタルで見れなかった。自分は20年以上前にビデオレンタルで見たことあり、2人の大胆な性行為に度肝を抜かれた記憶があるが、細かいプロットはすっかり忘れていた。ツタヤが今回DVD化してくれたのは本当にうれしい。早速見た。

思ったほどキムベイシンガーの露出度が高いわけではないが、多少マニアックな感じがする2人の絡みは凄い描写だ。エイドリアン・ライン監督が「フラッシュダンス」「危険な情事」の間につくった作品だけあって、ニューヨークマンハッタンを知り尽くしたその映像は80年代半ばに戻ったようで見ていて楽しい。


舞台はニューヨークマンハッタンだ。
キムベイシンガーマンハッタンで画廊に勤めている。チャイナタウンの食料品店で鳥を買っている時に目があったいい男がいた。しばらくして、街の中のバザールで買い物をしていたら、後ろから声をかけられた。ちょうど卵を産むおもちゃの鳥を買っているところで「また鳥を買っていますね」と彼は言った。
お互いひかれた2人はそれをきっかけに会うようになる。男はウォール街の金融会社に勤めているエリート金融マンだ。頻繁に会うようになり、彼のアパートにも行くようになる。彼女は自分が参加するパーティに彼も呼ぼうとするが、彼は「2人がいい」と断る。2人だけでくっついて!いるようになるのであるが。。。

言葉で言い尽くせないような激しくマニアックな性行為が続く。だからと言ってAVのように実際の行為を激しく見せるわけでない。はじめにキムの身体を氷でなでまわすシーンが出てくる。この映画と同じころ日本で公開された伊丹十三作品「タンポポ」で役所広司黒田福美の身体の上で中華料理の生きている「酔っぱらいエビ」を振る舞うシーンがある。それと同じような濃厚なシーンだ。
水道が激しく漏れている地下で2人がまじありあうシーンは前回も一番印象的だった。キムがストリップダンスをミッキーロークの前で踊るシーンやハチミツをキムの身体にかけて彼女を愛撫するシーンも印象的だ。

ミッキーロークが若い。比較的最近の「レスラー」で演じたミッキーとは同一人物に思われない腹が割れたセクシーな男の身体をみせる。対するキムベイシンガーも素敵だ。彼女はここで脱ぎまくって吹っ切れたのか40代過ぎてからもその美しい身体を映画で露出していた。極め付きは「ゲッタウェイ」かな?さすがミスコン出身だけあって美しい。今でも50代後半にして現役で恋する女性が演じられるのはハリウッドではそうは見当たらない。

恋の初期ってまるで2人の身体が一つでないかと思われるくらい激しく毎日のように交わりあうことってあるかもしれない。もう一生離れられないと思うくらいである。でもそれって3ヶ月くらいがピークになる。今回の題名「ナインハーフ」は9週間半ということである。自分自身で振り返ってみても、そのくらいの期間狂い続けたってことはある。
今回は時間を経るうちに男の方が通常の行為で満足できなくなる。異常な行為を求めるようになる。ウォール街のディレクタークラスになればとんでもない収入があるはずで、こういう異常性は珍しいことではないのかもしれない。同じエイドリアン・ライン監督「危険な情事」でもマイケルダグラスグレンクローズの不倫カップルはかなりワイルドに普通じゃ交わらないところで交わっていたことを思い出す。

ニューヨークマンハッタンは古い建物が多いので、この映像が現在と比べて極端に変わっているわけではない。俯瞰的な上から見たニューヨーク、川の反対側ニュージャージーから見たところ、チャイナタウンウェストサイドストーリーで恋を語りあった階段の映像など様々なニューヨークを映し出す。そしてこんなところでイタすのかという場所での2人の激しい性行為を映す。エイドリアン・ライン監督はさすがマンハッタンの端まで知り尽くしている。


ナインハーフ
マンハッタンでのアブノーマルな交わり


危険な情事
マンハッタンでの情事が悲劇に変わる(エイドリアン・ライン監督作品

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