映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

同級生と飲み会

2009-08-29 18:22:31 | 飲み会
金曜日大学のクラスメイトと飲んだ。上海在住の友人より連絡が入り、一時帰国するので行こうというメールが来て、私を含め5人集めて一杯やった。

いつもどおり六本木「比呂」でやった。店のマスターである富司純子の実兄にあたる俊藤さんはいつもながら元気で変わらない。店は超満員で空きがなかった。不景気はこの店には関係ないらしい。店に行く途中気づいたのは、六本木界隈にコインパーキングが増えたということだ。20分ないしは30分で500円とすごい金額だが、需要はそれなりにあるようだ。

上海在住の友人は、デパート勤務。五国語を話せる語学の天才。中国資本のデパートから、ヘッドハンティングされ東南アジア資本のデパートの上海出展計画の責任者で頑張っている。以前のデパートでも香港から上海出店を実現させた実績があるだけにものすごい待遇で移った。我々では一番の高給取りだ。二回の離婚を経て現在は中国人と付き合っている。恋愛で外国語をマスターする達人だ。しかし、大学のときAは3つの豪傑。
あとは化学会社の合弁会社の役員を勤める男。会社の交際費は彼が一番使っている。離婚一回、毎日のように銀座にご出勤。次は有名デパートをリストラされて、マンション管理の会社に勤める男。東京の御三家高校を出て、神田育ちの江戸っ子だ。しかし、仕事運がない気がする。次は有名電気会社に入社して人事畑を歩んだ男。ところがその電気会社の子会社にいるときに、その子会社が別の電気会社に売却されて転籍した。こういうことってあるのかと思った。頭が急激にはげてびっくり。同じ大学の美人と結婚、しかし息子がぐれて高校を中退したらしい。でも大検は通ったとのこと。両親とも頭がいいから大学は無事通るだろう。次は旅行会社で経理をやっている男。長い間のアメリカ勤務で婚期を逃したと思いきや、昨年念願の結婚。子供がついこの間生まれたらしい。これからがたいへんだ。
楽しい会話をしたあと、銀座へ行く。しかし、最近酒に弱いせいか、美女が隣にいながらも店で寝てしまった。その店で帰った。あとの連中はもう一軒行って、最後は六本木「香妃園」の煮込みそばで締めたらしい。本当は行きたかったのに、ちょっと疲れ気味で難しい。

最近酒に弱すぎる。年なのかなあ?
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浦和のうなぎ

2009-08-28 06:40:37 | 食べもの
昨日は取引先の銀行の支店長が異動でこられたので、一緒に浦和のうなぎを食べに行った。旧中仙道に建つ「満寿家」である。街道沿いに面しているが、個室側は静かな日本家屋の個室で落ち着いて飲めるのがいい。

3月に幹部の送別会で、送り出す2人の記念に来て以来だ。
いつものようにうなぎづくしコースで、酢の物、うなぎの骨、肝吸い、うなぎのあらい、うなぎの茶碗蒸し、肝焼き、うなぎ天ぷら、うな重でデザートがつくがお腹一杯でギブアップした。
うなぎの茶碗蒸し、肝焼きが大好物で、肝焼きは一匹だけでなく、何匹ものうなぎからとったものだと思われる。これが実にうまい。天下一品だ。
バンカーたちは初めて食べるうなぎのあらいを喜んで食べていた。
焼酎をがんがん飲んだが、うな重にしたせいか腹いっぱいだった。

バンカーたちと一緒に飲むといつも思うことだが、彼らは実働30年。ほんの一握りの超エリートを除き、50の前半で全員銀行を追い出されてしまう。かわいそう。他の職種に比較すると、たいへんだなあ。前は高給取りとされたが、一時期ほど給料はもらっていないようだ。就職活動で銀行を希望する人たちわかっているのかな?といつもおもってしまう。

そのあとみんなと別れて、一人いつもの北浦和の店に入ったが、腹いっぱいで身動きが取れなかった。ギブアップで一杯だけバーボン飲んで帰った。
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春夏秋冬そして春  キム・ギドク

2009-08-27 06:37:20 | 映画(自分好みベスト100)
これはたいへんな傑作に出くわしてしまった。山奥の池の中にある寺院を舞台にして、一人の僧侶の人生を描いていく作品。中国の山水画をみるような美しい光景の中で、一年間春夏秋冬じっくりと撮影されている。韓国映画のどぎつい部分も少なく、枯れ切った世界を短い時間に簡潔にまとめて描く。ここしばらく日本でこの作品レベルに達した作品はないと思う。

山奥の中の池に仏教の寺院が浮かんでいる。そこには一人の僧侶とマルコメ味噌のような坊主頭の子供が二人で生活している。子供は自然の中で自由気ままに動物や魚たちと遊んでいる。時おり残虐な行為を動物たちに処して、僧侶から罰を受けたりしているが、二人は絶対的な信頼感で結ばれている。やがて子供が青年に成長したとき、その寺院に心を痛めた一人の女性が来て、一緒に生活するようになった。精神的に病んでいたので、最初はなじめなかったが、若い同士青年僧と女性が心を通じ合うようになるが。。。。。

四部プラスアルファで構成されている。それぞれの季節に見せる池のまわりの表情が美しい。セットである寺院が非常になじんでいる。美術の美しさと撮影の巧妙さが抜群である。中年の僧侶と青年の僧侶の対比が根底に流れる中で、一人の心の病んだ女性を巧みに登場させるストーリーの流れがいい。詳しくは書けないが、第3部の秋のやり取りはいかにも韓国映画らしいやり取りだ。逆に韓国らしい暴力的、激情的なところが一部入るから映画が引き締まるのかもしれない。第4部の中国武侠映画的要素も冬の景色の中で美しく見える。

バックの風景が似ているせいかベトナム映画の「夏至」や「青いパパイアの香り」の女性映画のしっとりとした匂いもさせる。しかし、男性中心で荒らしい姿も前面に出すので自分には強く受け入れられたのかもしれない。個人的にはいままでの韓国映画のベストワンかもしれない。(「殺人の記憶」と迷うけど。。。。)
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HACHI  リチャード・ギア

2009-08-26 18:00:44 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
目があと一歩で全快に近く、娘と「HACHI 約束の犬」を見てきました。。有名すぎるくらいの話を外国でどう料理するのかと思っていた。主人公の犬はもちろん好演。その犬がリチャードギアにすごくなついていて、さぞかしリチャードはご機嫌だったのではと思わされた。周りは女性がほとんどで、クライマックスが近づくとハンカチを持つ手が動く感じがした

この話ばかりはみんな知っているから、多少のネタばれは仕方ないであろう。設定はアメリカ東部?のある小さな町に住む大学教授リチャードギアが、持ち主に輸送中の秋田犬がはぐれてしまったのに駅で出くわす。駅で預かってもらおうとしたら断られ、まわりの数人に頼んでもダメなので家に連れて行く。ところが、リチャード家では飼い犬が死んだばかりなので、妻は嫌がる。しかし、ほかに飼い主が現れない。やがてハチはリチャードになついていく。そして、庭先の小屋から通勤のリチャードについていこうとする。リチャードが追い返してとりあえず帰っても、電車の帰りのころまた迎えに行く。そしてそれが習慣となるが。。。。

いいロケ地を選んだ。渋谷のように雑踏ではなく、郊外の人の乗り降りが少ない駅だ。こういう方がいい。極端に言えば、今の渋谷ならハチ公の物語はできなかったと思われる。駅員さん、駅前のコーヒースタンドやドラッグストアの人たちもみんな顔見知りの設定。ハチがニューヨークヤンキースを好きなようだというリチャードギアのセリフがあるので、ニュージャージーかハドソン川を下ったニューヨーク州あたりか?昔の日本の下町のように人と人のつながりがある印象で、いい設定だ。

資料を見ると、実際のハチ公の飼い主の家は今の東急本店あたりにあったらしい。松濤の手前か?駅に行くにはちょうどいい距離だったのであろう。小学校低学年のときに、授業でハチ公の話が出たのはもう40年を超えるけどよく覚えている。先生が渋谷のハチ公の話をしたときに、誰かこの話を知っている人といったらH君が手を上げてストーリーを語った。その時初めて知った。まさしく忠犬なんだなと幼心に感じた。
40年前の渋谷は今のギャルの町ではなかった。昼はともかく夜になるとサングラスをした怖いお兄さんがたくさん歩いていた。父とよく行った。行き始めのころは今の西武デパートのところは映画館だった。その時父がこれがハチ公だと教えてくれた。授業で話を聞く前である。それから長い間ハチ公にはずいぶんとお世話になった。私の歴代の彼女の顔もハチ公はみんな覚えているに違いない。あの像とともに生きてきた気がする。
そんな訳でこの映画はぜひ見たいと思っていた。結末がわかっていながらもその話を見たいというのは水戸黄門的か?それでも見てよかった!!
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ああ結婚生活  クリスクーパー

2009-08-25 19:15:27 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
倦怠期の中年夫婦クリスクーパー、パトリシアクラークソンと夫の友人ピアースブロスナン、愛人との関係をつづった小品。短編小説を読んでいる気分でみるといいのかもしれない。わかりやすい英語で途中から英語字幕のみで見たけど大丈夫だ

クリスクーパーは社会的地位と家族にも恵まれた中年男性。彼には若き愛人がいる。そんな若き愛人を子供のときからの親友のピアースブロスナンにも紹介していた。一方クリスクーパーの妻パトリシアクラークソンも若い男と密かに浮気をしている。それをピアースに観られてしまう。ピアースは両方の浮気にあきれる。それぞれ内密にするが、クリスの愛人の女性に関心を持ちはじめる。。。。

クリスクーパーが主演。しかし彼はもともと脇役のキャラなので、どうしても相方のほうを引き立ててしまう。そこでよく見えるのが妻役パトリシア・クラークソン。彼女は実際は49歳で意外に若い。50過ぎに見える役が多い。割と彼女の出ている作品は見ることが多い。ここではスリップ姿が多く、若い男性との浮気がばれる場面は奇妙だ。味のある中年女性を演じると、なかなかうまい。愛人役のブロンドの女性はちょっと好みじゃないせいか心奪われない。でもこの手の話はよくある話だ。

渡辺淳一の小説を読んでいるような軽さで、暇つぶしに見るような映画かなあ

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不調からの脱出

2009-08-23 21:53:06 | Weblog
木曜日に目の充血に気づいてからは、憂鬱な日々が続いている。

木曜日は早くに家に帰って、7時には寝た。11時間くらい寝た。
ところが、金曜日は昔お世話になった元上司2人に誘われた約束があり、眼帯をして出かけた。岩本町のそばやで飲んだ。勘定こっち持ちを期待してセットされたわけだろうから、調子が悪いと行かないわけには行かない。体調悪いので適当に飲んで帰った。
そうしたら、中学の同級生から電話があり、昔の同級生の父親が亡くなって土曜日に葬儀があるらしい。土曜日は地元に帰って通夜に出た。品川の家によってから出たが、眼帯をしていたら妹が「宍戸錠」みたいだから止めなさいといわれ、眼帯をはずしていった。彼は幼稚園から大学まで一緒である。高校は別だけれど、悪名高き都立高校の学校群時代のことで、バラバラになったが、実質一緒のようなもの。お父さんには小学生時代、「ガメラ」と「妖怪百物語」の二本立てを大映の映画館に連れて行ってもらった覚えがある。お世話になった人だし、父母の葬儀にはお母さんに来てもらったので、具合が悪いとはいえない。通夜に出て友人2人とのみに出た。すぐ帰るつもりが、友人が元同級生の女の子を誘ったので、遅くなった。不動産屋をやっている友人は8ヶ月の子供がいるらしい。すごいなあ。高校中退して一時はホストをやっていたもう一人の友人は今はマッサージをやっている。適当に飲んで仕事に行った。元同級生の女性は仕事をまだやっている。離婚しているんじゃないかと友人は言っていたが、本人は否定。でも普通9時過ぎに出てこないよなあと思った。
今日は娘の公開模試があるので、朝一番で送っていく必要があった。それなのでずいぶんと妻に皮肉を言われた。まだ調子が出ない。映画は見る気になれない。

明日、明後日と重要な商談もある。困った。困った。
早く回復したい!
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目が充血

2009-08-21 07:43:35 | Weblog
まいった!

昨日朝突然の充血。これは映画の見すぎと本の読みすぎがすべてだ。
会社で惨めな思いをした。

医者に行っても、めがねを勧められるばっかり。目薬すらくれない。
出血止めとビタミン剤だけくれた。
最悪だ。少し自重しよう。
今日から眼帯で行こう。

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ハッピーフライト

2009-08-19 21:07:37 | 映画(日本 2000年以降主演女性)
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口監督の最近作。旅客機に携わるさまざまな人に焦点をあてる。主役らしき人はいるが、アルトマン監督の映画のように登場人物は多い。娯楽として楽しむにはいいのでは

ストーリーは単純で、羽田発ホノルル行きの旅客機が、旅立つ前からスタートして、途中エンジントラブルで混乱する様子を描く。

一つのフライトにかかわる人がたくさんいる。
機長と副操縦士
チーフパーサーとスチュワーデス
空港のグランドホステスと統括マネジャー
飛行機の整備士
管制塔で指示する人たち
航空会社で運行状況の確認をするコントロールタワーの人たち
などそして乗客である。
それに加えて、飛行機の離陸を写真に撮っているオタクたちが加わる。

一つの便だけでずいぶんとドラマができるものだ。スチュワーデス物語などある部分に焦点をあわせているが、ここでは一つに絞ってはいない。それだけに面白いし、逆に映画だと一つのフライトだけにしか絞れないだろう。
理不尽な人たちがずいぶんと出てきて、みていてむかつく場面もあるが、大げさになるのは仕方がない。上下関係がずいぶんきつい世界なのかな?

おそらくはかなりの準備期間を経て、つくられたのではないか。矢口監督の取材振りには感心する。それと同時に脚本の作り方もうまいと思う。大傑作という感じはしないが、娯楽として楽しめた。


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小山 今昔 栃木のそば 

2009-08-19 06:56:06 | 食べもの
仕事があり、栃木県の小山へ行った。系列銀行の支店長から仕事の依頼があった。本来であれば、栃木の地元に頼むのであるが、5年もいた栃木には別の思いがあり引き受けた。

栃木はそばがおいしい。それを知っている人は少ない。
宇都宮に会社の人が訪ねてくると、誰もが皆ぎょうざといっていた。餃子の町の名前も一般に周知されてきた。最近ではジャズの町とも言うらしい。ちょっと無理がある気がする。古い人たちと話をすると、軍人の町という人も多い。

でも餃子はそんなに大騒ぎするほどではないと思う。この程度ならば、他でもいくらでもある。しかし、そばのレベルはきわめて高い。おいしい店が栃木県全域にたくさんある。

今昔という小山駅東口降りてすぐの店に久々行った。
この店にはじめていったとき、透き通るような白い美しいそばに魅せられた。それをもう一度体験したかった。海老かき揚げのそばとした。そばは白そばである。大盛にしたら、それなりの量だった。そばは適度な長さに切ってある。そばつゆは若干濃い。さっと食べた。最後の蕎麦湯もいい感じだ。

栃木の仕事久々楽しんでやってみたい。今度は車できて、まわってみよう。
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所有権移転登記に挑戦

2009-08-18 19:33:52 | 家族
昨年11月亡くなった母の相続の所有権移転登記を自力でやることにした。

昨年7月の父のときは相続の申告をする必要があり、税理士に相談した。自力でもできそうだったが、税理士に頼んだ。その税理士の紹介で司法書士に所有権移転登記を頼んだ。登録免許税が高かったが、司法書士への報酬もそれなりに高かった。今回はいったん父の相続を経ているので、基礎控除内ですむので、自力でやってみようと思った。ところが、面倒でなかなかやれなかった。司法書士に頼んだ方がよかったのかとも思ったが、夏休みでもあり自力で所有権移転登記に挑戦した。

父が会社を経営していたので、実家の土地には抵当がついていた。まず残債わずかだったのでそれを返済した。昨年そのための抵当権抹消の登記を自力でやることに挑戦した。このネット時代、ノウハウがネット上に充満している。それを見ながら自分で書式をつくってみた。そして作った申請書を法務局に持っていった。法務局には相談コーナーがある。親切丁寧に教えてくれる。言われたとおり直して印紙をはって提出したら数日後に登記完了していた。支払ったのは規定の登録免許税だけである。こんなに簡単なのかと驚いた。それからずっと母からの所有権移転は自力でやろうとは思っていた。

相続登記というと、自力では絶対に無理なことと思っていた。しかし、父のときの内容はどうも自力でできそうだ。やはりネットを見た。そうすると法務省のホームページに書式があった。何しろ法務省の書式だから何よりそれをつかえばいい。住民票、戸籍謄本を取り寄せた。死んで間もなく母の生まれたときからの戸籍謄本は取得していた。戸籍には印鑑証明のような期限がないらしい。それを使えばいいことがわかった。そしてそれを持って都税事務所で土地建物の評価証明書を取得した。課税証明の金額を見ながら書式を作成した。それでいいのか法務局の電話相談に確認した。そこでいくつか修正した。別に難しいことではない。これでいいのだと確信して、作成した書式と添付書類を持って法務局へ行った。書類は綴じずに相談コーナーへ行った。前もそうだったが実に親切に対応してくれる。相談員の方が綴じてくれ、指摘された印もれのところを印を押し、登録免許税の印紙を貼って提出した。

何かあるかと思っていたが、抵当権抹消と同じで何もなかった。法務局に取りに行ったら、登記完了していた。識別情報という書面をもらった。これが全てである。

司法書士の気分で書類を作成した。こんなに簡単なことだったのか。かなり得した気分だ。もちろん資産家の複雑な話だと面倒なこともあるであろう。しかし、司法書士とはいい商売だと思った。ちょっとのことで一筆につき数万円の報酬が受け取れる。そんなに手間だとは思えない。これなら自分にも司法書士はできる業務かとおもったが、試験は通らないだろうなあ。定年後も商売できそうだから挑戦してみるか。
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天国と地獄2 腰越にて

2009-08-17 20:18:30 | 映画(日本 黒澤明)
気分が乗ったので、「天国と地獄」に関して、言い足りなかったこといくつか取り上げる。元々犯人をあてることよりも、ディテールの小技の連発に価値のある作品だしね。

アルフレッド・ヒッチコックを思わせるシーンがある。
身代金を支払って解放された子供に、親が手がかりを得ようと絵を描かせる。どういう場所に潜んでいたのかを絵にしろというのだ。そこには、海と島と富士山が描いてある。どこかと思って親は車を走らせる。方向は鎌倉七里ガ浜から江ノ島に向かっていく方向だ。腰越に近づくと、別荘地がある。その中に入っていく。一方警察も絵を手がかりにして車を走らせていた。お互い近くを走っていることに気づかない。気づかないまま映画は続いていく。すぐ近くなのに交わらない。すれ違いにハラハラさせられる。しかし、両方の車は出会い。その後すぐたいへんな発見をする。
これはいかにもヒッチコックが得意とする手法だ。黒澤はサスペンス的なドキドキな要素をかなり持たせている。犯人が比較的早めにわかり、どうやって捕まえるかというサスペンスのパターンは、こういう小技が勝負である。

横浜だけでなく、江ノ島がよく見える場所が出てくる。江ノ島に向かう海岸沿いに江ノ電と道路が並んで走る場所はロケのメッカである。夏に車で走るとうきうきするエリアである。そこを横浜と同じように重要な場所としている。腰越というとピンと来ない人も多いようだが、要は藤沢市側でなく、鎌倉市側江ノ島海岸である。

昭和40年代前半まで、うちは腰越で別荘を持っていた。休みになると江ノ電に乗ってよく遊びに行った。どちらかというとこの映画に出てくる市場に近い方である。しかし、おじいちゃんが高輪に墓をつくるのに、別荘を売った。若いころは腰越の別荘があればと何度思ったことか。。。しかし、おじいちゃんはいい決断をした。墓を建てた翌年なくなった。その後おばあちゃんが入り、昨年父と母が入った。もし墓がなかったらまた余分にお金が入用だったと思うと助けられたわけである。
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天国と地獄  黒澤明

2009-08-16 12:39:21 | 映画(日本 黒澤明)
黒澤明監督「天国と地獄」は邦画では私の一番好きな作品である。誘拐犯の刑が軽すぎることを訴える主旨とは別に、63年当時の横浜の風俗をからめながら、演技を見せるというよりも画像、トリックの醍醐味を見せるシーンで満載である。何度見ても面白い。見るたびことに背筋がぞくっとする場面がいくつもある。

靴のメーカーの常務である三船敏郎は、社内の権力闘争に巻き込まれている。田崎潤、中村伸郎、伊藤雄之助の3人の重役が三船を取り込もうとするが、三船は取り合わない。関西のある投資家から自社株を購入して、自分が権力を取ることができる見込みが立ったからだ。小切手を用意して、大阪に向かって腹心の三橋達也を行かせようとした時、小学生の息子を誘拐したとの電話が入る。多額の身代金が請求される。ところが、息子は戻ってきた。どうも一緒に遊んでいた運転手の息子が誘拐されたようだ。自分の息子でないのに身代金を支払う必要がないと三船は言うが、妻の香川京子は三船に運転手の息子を助けてくれといってきかない。投資家から自社株を買う資金を身代金に充てることを三船は苦渋の判断で決意する。そんな中三船は犯人の要求にしたがって、身代金受け渡しのため、特急こだま号に乗車するように指示される。どういうことになるのか見当もつかないままに。。。。。

登場人物が多い。三船、仲代、志村以外にも黒澤作品常連の脇役たちはフル出場だ。この前後の黒澤作品に比較すると、山崎努を除き各演技者に際立った印象はない。個々の演技に重点を置いたわけではない映画だ。映画の中からいくつかピックアップをする。今回だけはネタばれなしにならないので注意されたい。

特急こだま号を舞台にした身代金受け渡しの場面。新幹線ができたのが、オリンピックの64年。この映画の公開が63年である。新幹線ができたあと、一部を除いて特急は廃止された。この時期だからこのトリックができたわけである。特急に乗るまで主人公と警察は身代金をどう受け渡すのか見当もつかない。そんな時特急の電話室から呼び出しが来る。小田原手前酒匂川の鉄橋で子供を見たら、川の反対側で金を洗面所の窓から落とせというのだ。特急の窓は開かない。しかし、洗面所だけ7cmだけ開くというのだ。三船は子供を見つけて、身代金を窓から落とす。落とされたお金を取りに行く犯人が見える。興奮した三船は洗面で思い切り顔を洗う。子供と出あった時それまでバックの音楽なしに流れていたのに突如としてファンファーレのような音楽が流れる。思わずはっとする。

横浜の高台にある主人公の豪邸で、三船が犯人についても手がかりを仲代達矢率いる刑事たちと話をしている時、子供たちが外の煙突の煙を見て大きな声で指差す。煙突からピンクの煙が出ているのである。白黒映画だったのに、突如ピンク色の煙が色づけられる。ふたたび高らかに管楽器の響きが流れる。このシーンは筋がわかっているのにもかかわらず、いつも背筋がゾクゾクする場面だ。パートカラーという手法はその後も「シンドラーのリスト」などの白黒映画で使われた手法だ。犯人山崎努が受け取った身代金入りかばんを金を抜いて焼却炉であわてて捨てる結果、犯人がわかっていく場面である。

犯人が山崎努だということが特定できた後、誘拐犯だということでは懲役刑になるだけだということで、捜査を仕切る仲代達矢警部が横浜の街中に犯人を泳がす場面である。このシーンも最初見た時驚いた。伊勢佐木町、福富町から黄金町にかけての横浜の街並みがこんなに怖いところだったとは知らなかったからである。この後からは日本映画史上でも指折りのすごいシーンが続く。まずは麻薬を手に入れようとする山崎努がダンスホールまがいの店に入っていく。これがすごい店だ。居酒屋に加えてバーがある屋台村のような店で若者が踊っている。アメリカの駐留兵たちもたくさんたむろし、日本人はチンピラや若者で店はわんさかしている。メニューは英語日本語だけでなく、韓国語や中国語もある。しびれる風景。犯人山崎努を追って、私服を着た警官たちがこの店に入っていく。そこで山崎は売人と出会う。混血歌手青山みちのような顔をした独特の雰囲気のある若い女性だ。今の日本にいない顔の女性だ。その女性とツイストを踊る。そして踊りながら手をとりお金を渡して、やくを受け取る。
そして麻薬を手に入れたあと、山崎努は黄金町の麻薬患者がたむろうエリアに入り込んでいく。セットだとは聞いたが、黒澤のことなので丹念に取材して、リアルに再現したのに違いない。100円宿が入り乱れる。麻薬の禁断症状にかかった人たちがたくさん出てくる。お化け映画を見るようなおぞましい光景だ。いつ見てもどきどきしてしまう。こんなエリアが存在したのかと思うとぞくっとする。福富町の裏手には何回か行ったことがある。韓国クラブがたくさんあり、いろんな文字があふれていた。夜歩くと気味が悪い。ここで気味が悪いくらいなので、夜の黄金町には怖くていけなかった。その後「横浜開港150年」で黄金町の悪の魔窟も整理されたと聞く。
夜の黄金町にいけなかったのはわが人生の失敗の一つか?
黒澤映画では「生きる」の中で、がんとわかった役所職員志村喬が、やけっぱちになって夜の街を遊び人伊藤雄之助とさまようシーンがある。あの中でも生まれて初めてストリップに行き、奇妙な飲み屋に入り込むシーンがある。猥雑な雰囲気は同じである。こういうディテールが黒澤明の凄みだ。

そして最後の山崎努と三船敏郎のご対面の場面だ。山崎努の「おくりびと」にいたるまでの素晴らしいキャリアはこの作品で始まった。素晴らしい演技である。
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ラストゲーム 最後の早慶戦

2009-08-15 06:09:19 | 映画(日本 2000年以降)
昭和18年学徒出陣が決まったあと、出征していく学生たちを送り出す最後の早慶戦がおこなわれた。その決行までの流れを描いた映画である。残念ながら映画としての面白みにかけるが、この試合の後戦死した両校の学生に謹んで哀悼の意を表したい

戦局は次第に厳しくなっていった。その前年より東京六大学リーグは休止とされ、大学の野球部の面々は練習しても試合の場に恵まれなかった。勉学優先だった法文系の大学生にも出征の命が下る学徒出陣令がでた。選手たちを思い、石坂浩二演ずる慶応塾長小泉信三は、柄本明演ずる早稲田野球部顧問飛田穂洲に早慶戦を申し込む。選手たちは沸き立ったが、早稲田総長はその話を断る。飛田は再三説得するが、受け入れられない。そこで独断で強行突破の道を選ぶが。。。。

早稲田野球部の学生が中心に描かれる。しかし、試合を持ち込んだ慶応義塾小泉信三塾長に対して、藤田まこと演じる早稲田総長が話のわからない存在として描かれる。慶応が正義の味方のようだ。しかし、もっと正義の味方が早稲田側に現れる。強行突破する柄本明はなかなかの好演である。

私自身はどうしても慶応側から見てしまう。慶応義塾では福沢先生に次ぐ偉大な存在である小泉信三先生を演じたことは石坂浩二にとってはこの上ない名誉であったろう。家には小泉先生にかかわる本がたくさんあり、空襲で大やけどする前の戦前の小泉先生の写真がある。石坂浩二はそれなりに演じたが、もっと貫禄ある存在ではなかったであろうかと思う。多少身動きに軽さが感じられた気がする。
学生時代に小泉先生の素晴らしさは、先生を慕う人たちから話を聞いていた。それだけに先生の本は共産主義批判の本をはじめ、絶版も含め集めたものだ。小泉信三先生が戦争で亡くなった息子を偲んだ本は先生の死後、とんでもないベストセラーになった。これこそ涙なくしては読めない作品である。先生はこれを生前発表されることを拒み続けたと聞く。私自身は結婚式のスピーチにたびたびその中の名文句を引用させていただいている。

登場する選手では慶応の別当薫が一番の有名選手ではなかろうか?長身に丸メガネの顔と関西弁が特徴ですぐ別当だと思った。列車の中で別当だとわかって大騒ぎになるシーンがある。甲南中での甲子園出場から慶応と大スターだったらしい。その後阪神、毎日とスター選手の道を歩み、毎日、近鉄、大洋の監督だった。メガネのコマーシャルでダンディぶりを発揮していた。戦争中よく生き抜いたものだ。 もう一度亡くなった皆さんに哀悼の意を表したい。
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憎いあンちくしょう  石原裕次郎&浅丘ルリコ

2009-08-14 21:46:09 | 映画(日本 昭和35年~49年)

「憎いあンちくしょう」は石原裕次郎日活全盛時代の浅丘ルリコとの昭和37年の共演。映画自体は粗く、脚本も不自然。ロードムービーの色彩があり、当時の日本の風景がカラーで楽しめる。

 人気タレントに扮する石原裕次郎は、毎日浅丘ルリコ扮するマネジャーの管理するスケジュールに朝から深夜まで追われている。この二人は恋人同士だが、真実の愛を見出すまでは関係を持たない約束をしている。付き合い始めて2年になる。タレント生活に飽きてきた裕次郎が、ある記事に着目する。東京に住む芦川いずみが九州にすむ小池朝雄と純愛を重ねていて、今は東京にあるジープを無償で九州に運んでほしいという記事である。裕次郎は引き受けて、東京から九州までぼろジープに乗って走り始める。スケジュールを管理しているマネジャーのルリコは懸命に阻止するが、裕次郎は振り払い、ルリコは車で後を追う。

人気タレント裕次郎の実態に近づけようとした映画である。映画全体では不自然な設定が目立つ。しかし当時としては最先端のスポーツカーを乗り回す裕次郎はかっこいい。それにも増して、この映画では浅丘ルリコの美しさが際立つ。当時22歳である。演技も頑張っている。この10年後にはかなりの厚化粧となるが、ここでは素材のよさが十分わかるメイクである。下着姿を大胆に見せる。この露出度で当時は大騒ぎだったのか?清純派芦川いずみもここでは影が薄い。

書店に行くと、昭和20年代から40年代にかけての昔の風景を映していた写真集が売られている。暇なときによく見る。非常に面白い。それ以上にリアルな映画画像の方がもっと面白い。裕次郎が東京をドライブする時の風景は、若干自分の記憶のある風景である。車もずいぶんと古くなる。新幹線も東名名神高速もなかったころに東京を出て、小田原、静岡、京都、大阪、岡山、広島と走っていく。。博多では山笠祭りを映す。カラーで映しているだけに実に貴重な映像だ。さぞかし人気絶頂の裕次郎のロケにはたくさんの野次馬が集まったことであろう。 大阪駅前のロケが特に傑作だ。

(参考作品)
憎いあンちくしょう
東京から九州まで車で駆け抜ける日本初のロードムービー、浅丘ルリコが若い
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シェルブールの雨傘  カトリーヌ・ドヌーブ

2009-08-13 20:14:48 | 映画(欧州映画含むアフリカ除くフランス )
カトリーヌ・ドヌーブ21歳の時の代表作。全編セリフが歌で語られるミュージカル。色彩設計が見事で、このころのフランスの他の作品のようなどんよりとしたムードがない。画像の美しさだけで存在感がある映画である。

シェルブールの町で傘屋を営む母と一緒に店で働く17才のカトリーヌドヌーブは、20才の自動車修理工の男と一緒と付き合っていた。しかし、男は召集令状が出てアルジェリア戦線に駆り出されてしまう。その時彼女は妊娠していた。美しいドヌーブを追う男は多く、その中の一人からの求愛に彼女の心は動くが。。。。

ストーリー自体はたいしたことはない。戦争に出征した後、彼ないし彼女が別の相手を探すというパターンは古今東西たくさん映画で語られてきた。悲愛が語られても、正直少しも心は動かされないし、涙どころではない。ここでは映画の醍醐味といえる画像の美しさがすべてである。もちろんミシェルルグランの有名な主題歌は美しいメロディであるし、音楽自体は悪くない。しかし、画像の美しさに比べると驚くほどのことではない。
まずは衣装が素敵である。そんなにデザインが奇抜なわけではない。ドヌーブが着るとすべて引き立つ。フィオーレ・イエローや薄めのサーモンピンク、パッションオレンジ、パステル系のブルーなど原色よりは若干落とした淡い色の衣装を使う。そこに鮮やかな色の傘がコントラストで使われる。室内の色はオフホワイトというべき色でそんなに強い色ではない。一部使われるグリーンやブルーの室内の木部の塗装もきれいである。雪の中のシーンもホワイトに対するコントラストがよく考えられていた美術であった。シトロエンがジャガーEタイプでよく使われたオリーブグリーン色だったのも印象的で、単なるバックだがセンスのよさを感じさせた。

若いころに劇場で見た。しかし、なぜかDVDが絶版だった。つい最近デジタル化で映画公開された。見損なって悔しい思いをしたが、すぐDVD出てありがたかった。フランス映画は白黒のどんよりしたものと色鮮やかなカラー作品と両方あり対照的である。最近では「アメリ」の美術に感心した。いい伝統である。この作品と同時期の「男と女」には美しいアヌークエーメが出ているが、比較するとこの作品の美術の素晴らしさは際立つ。
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