wakabyの物見遊山

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(哺乳類進化研究アップデートはしばらくお休み中)

2024正月の帰省①ー浅草から東武日光線特急に乗車

2024-01-27 08:08:35 | 東京・川崎

2024年正月に茨城の実家に帰省した時のことを振り返ってみます(2024年1月3~5日)。まずは、往路編。

いつもは、東京上野ラインや湘南新宿ラインといったJR東北本線を使うことが多いのですが、今回は初めての帰省ルートを設定しました。東武日光線を使うルートです。東武日光線の特急に乗ってみたかったのと、渡良瀬遊水地近くの板倉東洋大前駅で下車することができるからです。今回、渡良瀬遊水地には寄れませんでしたが、このルートを使うと行きやすいことを確認できました。

 

京急・浅草線直通線に乗って浅草駅で下車。昭和レトロな地下街を歩きます。この地下街、映画「パーフェクト・デイズ」に出てくることに、後で映画を見て気づきました。いい映画でした。さて、地上に出て、東武浅草駅に到着。

この駅舎はカッコいいですね。ターミナル駅というのもいいです。最近少なくなっていますから。大事にしてもらいたいものです。チケットを買って、乗車まで時間があるので、少し墨田川沿いを歩いてみます。

 

アサヒグループ本社とモニュメント。

 

墨田川観光船の乗り場。

 

スカイツリーと墨田区役所。

 

吾妻橋。

 

東武鉄道の橋。

 

少し早めに駅のホームに入って、電車を見ます。これは特急りょうもう。カーブしたホームにぶつからないように、ギリギリで走っていくんですよ。回送車として出ていきました。

 

私が乗る特急リバティけごんが入ってきました。スペーシアXという車両が今話題になっていますが、それとは別です。

きれいな社内で、前席との間の距離が十分取られています。

 

出発。さっき見た墨田川の橋を渡っていきます。

 

荒川を越えて、

 

次の春日部はすぐです。ゆっくり旅を堪能している間もなく、約1時間で目的地の栃木に到着しました。栃木からは、両毛線と水戸線を使って、実家のある新治まで行きます。


旧神奈川宿を歩くーサカタのタネ閉店にショック

2024-01-20 22:40:32 | 遺跡・寺社

先日のウォーキングで、大口から東神奈川を経由して、旧神奈川宿(京急神奈川駅のあたり)まで歩きました。途中で、サカタのタネの「ガーデンセンター横浜」を通ったのですが、閉店していたのでびっくりしました(2024年1月7日)。

 

大口駅西口を南に進むと大口通商店街があって、国道1号線を越えると大口1番街があります。大口1番街には居酒屋がけっこうありますが、商店は少ないのであまり来ることがありません。それで、今回たまたま見つけたのが、

 

旧蹟足洗川。

暗渠になっています。

このJR横浜線の線路下のトンネルを通って入江川に合流するのか、直接運河につながっているのか。しかし、どこから流れてきているのでしょうか。場所的には白幡池あたりからかもしれません。気になります。

 

そのまま、国道1号線に出て歩き続け、横浜線の東神奈川駅を越えて、さらに歩くと、

なぬ?サカタのタネの横浜ガーデンセンターが閉店だと?

2023年12月24日に閉店していたそうです。

ここは、園芸好きにとっては聖地のような場所。あらゆる種類の園芸植物から野菜まで、種・球根・苗、園芸用品、と非常に品ぞろえが多くてなんでもそろっている園芸のデパートのようなところで、他に同じような店はないと思います。買わなくても、癒されるために見に来ることもよくあったので、ショックです。なぜ閉店してしまうのだ?コロナ禍が終わったら人々の園芸熱は冷めてしまったのか?2027横浜国際園芸博覧会に向けて、横浜市民の園芸熱は盛り上がっていくはずではなかったのか?真相はよくわかりません。

 

気を取り直して、国道1号線をさらに進みます。旧神奈川宿までたどり着きました。鉄道用地埋め立てなど、このあたりの開発に尽力した高島嘉右衛門が高島山というこの高台に住んでいたということで、碑が残っています。

右のほうに見えるのが、望欣台の碑。

北は住宅地。

 

南は横浜駅。

 

高島山の中腹に、浄土宗三宝寺があります。なんでこんな中空に建築されているのか不思議です。

 

京急神奈川駅の前に、神奈川宿全体の説明板がありました。昔はこのあたりまで海が迫っていたのですが、埋め立てられて、海岸線はずっと南に移動しています。下の絵は有名な、歌川広重の「東海道五十三次 神奈川」。

神奈川 台ノ景

 

神奈川駅から国道15号線に出ると、滝の川という川がありました。ここを歩いたことがなかったので、この川の存在も初めて知りました。この川も、少し上流に行くと暗渠になっているようで、どこから流れ出ているのかなぞです。

 

ビックモーターがありました。

道沿いの植樹は枯れていませんでした。ここにこういう店があることも初めて知りました。


イヌは死期の近づいた人に慰めを与えるのか?

2024-01-13 08:00:57 | 猫・犬

以前このブログで、ネコが自らの死期飼主の死期を悟って、飼主に感謝の気持ちを伝えるような行動を取るようだということを紹介しました。最近、イヌも死期の近い人に対して慰めを与えるような行動を取るということをネットで見たので紹介したいと思います。

 

それは、ある老人ホームで飼われている「文福」くんというイヌ(下写真)の話です。Yahoo!ニュース「“看取り犬” として話題の文福くん、なぜ人の死期を悟り20人以上を看取ってこれたのか? 養護施設長に聞く(配信)」から引用させて頂きます

 

 

【引用初め~】

 犬好きであれば、神奈川県横須賀市の特別養護老人ホーム「さくらの里山科」の文福くんについて聞いたことがある人もいるだろう。入居者の死期を悟り、最期まで寄り添う“看取り犬”として多くのメディアに紹介されてきた文福くん。しかも共に暮らした20名以上の入居者すべてを看取ってきたというから偶然とは考えられない。今年9月に刊行された『犬が看取り、猫がおくるしあわせのホーム』(光文社)で話題となっている文福くんのエピソードから、高齢者とペットの関係を考えたい。

■“看取り”に気付いたのは施設に入って2年後のこと、最期まで寄り添う明確な意思がそこに
 入居者10名と犬4匹が暮らすユニットに足を踏み入れると、伏せをしていた文福くんがキッとこちらを見据えてきた。「入居者さんは僕が守るんだ」とでも言っているのだろうか。「大丈夫だよ」と目線を合わせて挨拶をすると満面の笑みで尻尾を振ってくれた。陽気で天真爛漫な文福くんを、「私の恩人です」と施設長の若山三千彦さんは愛おしげに見つめる。

 雑種犬の文福くんは推定14~5歳。犬としては高齢だが、いつも元気いっぱいだ。そんな文福くんが、ときに悲しげな表情をすることに気づいたのは「さくらの里山科」にやってきてから2年近く経った頃のことだった。

「ある入居者さんの部屋の前でうなだれていました。職員が『文福、入る?』と声をかけるとついてきて、ベッドの脇に座り込んだんです。それからトイレやご飯以外は片時も動かなくなり、入居者さんの顔が苦しそうに歪んだときにはベッドに上がって優しく顔や手を舐めることもありました」

 それから3日後、その入居者は天に召された。単に死期を悟るだけでなく、最期まで寄り添う明確な意思がそこにはあったという。

「実はこの文福の行動は初めてではなく、半年前にも同じことがあったのをスタッフが思い出したんです。その後も、またその後も。これまで文福が看取った入居者さんは20名を超えています」

■文福くんが持つ“共感性の高さ”が入居者やスタッフの“救い”に
 「さくらの里山科」の定員は100名で、年間30名が亡くなる。これは特別養護老人ホームでは平均的な数字だ。犬と猫が暮らすユニットは各2つあり、各10名が入居する。1つのユニットで亡くなるのは年間3名前後。高齢者福祉の現場で働くスタッフたちにとって死は常にそばにあるものだ。

 「福祉の世界には『最低限の生活を保障する』という価値観が今なおあります。しかし私はそれは違うと思うんです」

 その人らしい最期を迎えさせてあげたい。そうした「さくらの里山科」のターミナルケア指針にも、文福くんは大いに活躍している。

「若い頃に過ごした漁港に行きたいと、うわ言のように言い続けていた元漁師の入居者さんがいたんです。すでに余命1週間の宣告を受けており、医学的には外出なんてとんでもない状態でした。しかし文福の看取り行動はまだ始まっていなかった。私たちは文福を信じようと思いました」

 体調が安定していた日、介護スタッフと家族に付き添われて漁港に着いたその入居者は涙を流して喜んだ。文福くんが看取り行動を始めたのは、帰ってきてから4日後のことだったという。

 人間の死期を悟り、寄り添う犬や猫のエピソードは決して少なくない。ちなみに「さくらの里山科」でかつて暮らしていた猫のトラくんも、文福くんと同様に看取り行動をしていたという。

「『匂いでわかるのでは』と言う獣医さんは多いですね。特養で亡くなる方は基本的には老衰。食べ物や水分を受け付けなくなり、時間をかけて息を引き取っていく方がほとんどです。犬や猫は嗅覚が鋭敏ですから、おそらくみんなそうした枯れていく匂いを感じ取っているのではないでしょうか」

 とは言え、「なぜ寄り添うのか?」は不思議なところ。

「文福については共感性が高いと思います。弱っている人を放っておけないんでしょう。仕事で失敗して落ち込んでいたら、文福が寄り添ってきたという体験をしているスタッフは何人もいます」

 また、ナースコールがわからない認知症の高齢者が助けを求めているのを見て、職員を呼びに来ることもよくある風景なのだという。

「文福は本当に人をよく見ています。こんなこともありました。別の認知症の高齢者のご家族が面会でいらした時のこと。それまでニコニコとお話されてたのに、ご家族が帰ろうとしたら、『私を捨てるのか!』と泣き出したんです。ご家族がオロオロしていると、文福がそこに駆け寄っていって、入居者の方に抱きついた。そうしたら、ご機嫌になって、ご家族も安心してそのまま帰ることができたなんてこともありました」

■「私たちの介護ではなく、犬の存在が生きる力となったことは間違いない」
 2012年4月、「さくらの里山科」のオープン間もなくやってきた文福くんは元保護犬だ。保健所で殺処分になる寸前に動物保護団体「ちばわん」に保護され、開設準備をしていた若山さんに引き取られた。

 教員だった若山さんが高齢者介護の世界に入ったのは、それ以前の1999年のこと。在宅介護施設を運営していたときのある出会いをきっかけに、「犬や猫と同伴入居できる日本初の特別養護老人ホーム」の開設を決意する。

「デイサービスで10年近く関わった高齢の方がいました。身寄りはなく、唯一の家族は愛犬のレオくん。その方もやがて自立できなくなりましたが、犬と一緒に入れる施設はない。しかし高齢犬を引き取ってくれる人も見つからず、知人に保健所に連れていってもらうよう頼んだ。それ以外に選択肢がなかったんです。その方はずっと『俺は家族を殺したんだ』と自分を責め続けていました。生きる気力を失い、半年後に亡くなってしまったんです」

 動物愛護法では「終生飼育の努力義務」がうたわれている。しかしいくら努力をしても、人間は病気にもなれば事故に遭うこともある。それは若い人にも言えることだが、高齢者がペットを飼うことへの批判の声は多い。

「『ペットは贅沢品』『犬や猫がいなくても死にはしない』という人もいます。しかしそれは違うと、私は自分の経験からはっきり言えます。末期がんのため余命3ヵ月を宣告された方が、愛犬とともにさくらの里山科に入居し、10ヵ月もの間、元気だった例もあります。私たちの介護ではなく、愛犬の存在が生きる力となったことは間違いありません」

 人間と同様にペットも高齢化している。犬と猫と人間が共に老いてゆき、どちらかが先立っても最期まで安らかに過ごせる場と仲間があってほしい。そんな理想を追い求めて若山さんが開設したのが「さくらの里山科」だ。

「文福がいなかったら、犬や猫と一緒に暮らすっていう私たちの試みが、 12年間続けてこれたかどうかって思いますね。 

 看取りという活動よりも、やっぱり文福がみんなに寄り添い、みんなが文福と一緒にいることを喜んでくれる。そういう存在がいたからこそ、私たち、自分たちのやってることには意義があるんだと、実感することができました。 

 もちろん、他にもいろんなワンちゃん、猫ちゃんたちが、そのことを私たちに感じさせてくれますが、その代表が文福ですね」

 「さくらの里山科」の犬猫ユニットには、長い人生を犬や猫と過ごしてきた高齢者ばかり。認知症を患い、文福くんを「ポチや」とかつての愛犬の名前で呼ぶ入居者もいる。それでも文福くんは誰にでも等しく、優しく明るく笑顔を振りまいている。
(取材・文/児玉澄子)

【~引用終わり】


 

イヌはネコと比べて社会性が高く、主人に対して従順であることはよく知られていますが、ここまでのことをするとは驚きです。ある人に死期が近づいていることがわかるということも、死期が近づいている人に対して慰めるような行動をとるということも驚異的です。

全てのイヌがこのような行動を取るわけではないかもしれません。文福くんという一匹のイヌの行動としてニュースになっていますが、ある程度普遍的にイヌに備わった能力のような気もします。ネコだってやるんですから。どちらも食肉類の仲間ですね。感情的共感性、あるいはシンパシーといった仲間をいたわり助ける能力は、ヒトや類人猿だけでなく、一般的にはもっと下等と見られているイヌ・ネコにもきっとあるのだと思います。それは、言葉も必要ないのです。


12月の白幡池・菊名池ーリスを発見

2024-01-06 08:10:16 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

さて、昨年のことですが、地元の白幡池と菊名池を見て回っていたら、菊名池でリスを発見しました(2023年12月24日)。

 

白幡池。

 

いつも釣り人がいます。

 

ここはカルガモが多くいます。20羽近くいましたが、他の種類の鳥はいません。

 

こちらは菊名池。いつもいるカルガモが3羽くらいと、北からやって来たキンクロハジロが20羽くらい見られます。

これは、12月10日に撮った写真ですが、キンクロハジロはオスしかいません。

 

それが、12月24日には、オスだけでなく、メスも来ています。わき腹が白いのがオス、灰色のがメスです。オスが先、メスが後にやってくるというのは、前年にも観察しています。チャールズ・ダーウィンは「人間の由来」の中で、渡り鳥が繁殖地にやってくる春には、オスが先に来ていて、後からメスが来て、繁殖の相手を選り好みするのだということを書いています。これは、性淘汰の行動の一つと考えられます。しかし、冬、越冬地にやってくるのも、オスが先、メスが後というのはどういう理由なのでしょうか。オスのほうがメスより飛ぶのが速いから?メスは生まれた年の若鳥の渡りをサポートするために時間がかかるのか?

 

ハシビロガモも、2羽くらいいました。

 

いつもいるハトは、白い羽色の仲間と(上写真)、灰色の仲間(下写真)がある程度わかれて、付かず離れずのように行動しているように見えます。これは、血縁度の距離(遺伝的な近さ、遠さ)を反映した行動なのでしょうか?

 

そして、池のほとりの木の枝にリスがいるのを発見しました。ここでリスを見たのは初めてです。おそらくクリハラリスです。よくタイワンリスとよびますが、タイワンリスはクリハラリスの台湾固有亜種のことです。

クリハラリスは以前から、鎌倉でよく見られますが、とうとう、ここ横浜市神奈川区まで生息域を広げたのでしょうか?愛らしい小動物のクリハラリスですが、外来種であり、食害や地域の固有種を減らしてしまうなどの外敵扱いされています。しかし、ほんとうにそうなのか疑ってみる必要がありそうです。外来種は全て悪者という考え方は、心情的にはよくわかりますが、ほんとうのところ全てそうなのか?

身近にいる動物たちの不思議に、思いをはせてみました。