wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

ダイノワールド2015 横浜恐竜博

2015-07-26 15:25:07 | 博物館・科学館・図書館
パシフィコ横浜で開催中の「ダイノワールド2015 横浜恐竜博」に行ってきました(2015年7月20日)。

今年の夏は恐竜の夏というくらい、恐竜関連のイベントが目白押しです。国立科学博物館では7/14のリニューアルで恐竜展示が再開し、映画ジュラシックワールドが8/5から公開、幕張メッセのメガ恐竜展(7/18-8/30)、そしてパシフィコ横浜のダイノワールド2015 横浜恐竜博(7/18-8/31)開催と、子供の夏休みに合わせて恐竜だらけです。
この横浜恐竜博に娘と二人で行ってきました。


横浜恐竜博の入口。


モササウルス。



ティタノフォネウスの模型。
ロボットになっていて頭と尾が動きます。この展示会は動く模型が多いです。
娘はこのあたりから怖がり始めました。


アンモライト。
アンモナイトが宝石化したもの。


ステゴサウルス。


ポラカントゥス。
これも動く模型。
娘は怖くて、早く外に出たいといって泣きはじめました。何を言っても止まりません。
いったん偏桃体に恐怖のシグナルが入ってしまうともう止めることができないんですね。
「脳科学は人格を変えられるか?(エレーヌ・フォックス)」に書かれていた通りです。


ティラノサウルス・レックス。
この辺りから足早に通過していきます。


アロサウルスの模型。


右はブラキオサウルスの模型。
左はトルボサウルスか。


恐竜展示の裏側に回るとギフトショップ、フードコート、ゲームコーナーに。
約30分で恐竜博会場を出て、明るいところでアイスクリームを食べ始めたらようやく娘は落ち着いたのでした。


書評「猫にかまけて(町田康)」

2015-07-25 07:28:40 | 書評(文学)


5年くらい前に妻から読んでみたらと渡されてから、本棚にずっと積んだままだった。なんか、猫と人の間の愛情の交歓が描かれた涙なくして読めない物語だとしたら、ちょっと重いかなと思って放置していたのである。
著者の町田康は、パンクロッカー町田町蔵としてINUというバンドで「めし喰うな」を歌っていたのを覚えている。町田康はその後、作家として成功して芥川賞も受賞しているが、彼の本を読むのはこれが初めてである。

読み始めて最初は、独特の文体に慣れなくて読みにくい、という感想。小説じゃなくて、自分の家の猫たちのことを書いたエッセイだった。文体に慣れてくると、うほほ、こりゃ軽妙でばかばかしくておもしろい。著者は真剣に猫にかまけていて、もう完全にゲンゾーやココアという猫のわがままに振り回されっぱなしで、そんな自分についていろいろ言い訳をしたりするが、猫ダメぶりがおかしい。猫にやられっぱなしである。そういえば著者はトラ(布袋寅泰)にもぼこぼこにされた事件があったっけ。仕事や生活でいろんな問題に悩んでいる毎日においては、こういう文章を読むと脳みそをどっか軽くしてくれるところがあって最高の気晴らしになる。この抜け方はいいなあ、気持ちがいい。
と、思って読んでいると、シリアスな猫と人との愛情の交歓の物語も入っていた。身体が弱くて2歳まで生きられなかったヘッケや、22歳まで生きたココアが最後に死に向かう話である。もう死期が迫っているのであるが、奇跡が起きて元気を取り戻してほしいという思いにどうしたってすがってしまう気持ちは、私も経験者としてよくわかる。
あとがきで著者は、「仏に異論を唱えて申し訳ないのだけれども私には猫は人間より遥かに優れていて、神仏に近い存在であるようにみえてならないのだ」と書いている。そう、この人はただ猫にやられっぱなしになっているのではなく、猫を崇拝しているのだ。

横浜美術館・蔡國強(さいこっきょう)展

2015-07-19 18:55:34 | 美術館・展覧会
横浜美術館で開催中の蔡國強展:帰去来を見に行ってきました(2015年7月11日)。

蔡國強は中国人で、中国語読みは「ツァイ・グオチャン」、日本語では「さい・こっきょう」と読みます。
現代美術のスーパースターだそうです。中国福建省出身、上海、日本で美術を学んで現在はニューヨークで活動しています。現代美術の潮流にはうといのですが、スーパースターというからには見とかなきゃいかんと思って美術展の初日に行ってきました。


横浜美術館の玄関。


館外で座っていたら、蔡國強さんが通り過ぎていきました。


美術館に入ると真正面に蔡國強の作品「夜桜」が展示されていました。
ここまでは無料で鑑賞できます。
これはここ、横浜美術館の中で制作されたようです。
火薬の爆発を利用して作られた絵画です。
火薬の爆発という完全にはコントロールできない偶然性を利用すること、そして、ダイナミックさがこの作家の特徴のようです。


同上、ミミズクの部分の拡大。


ここからは、有料の蔡國強展。
撮影禁止ですので、この中の作品は写真で紹介できません。
「壁撞き」という有名な作品があって、オオカミが透明な壁に向かって跳んで跳ね返されて、戻って、また挑むという様子を99体のオオカミの模型で表現したものです。とにかく圧倒的なインパクトがあって、感動しました。東西ドイツの間の見えない壁を表現しているらしいですが、そんな政治的な些少さに落とし込まずに、いのちあるものの営み、そして人間の営みの表現として見ると凄いです。


見終えた後はCafe小倉山でひと休み。
これは、「蔡國強展:帰来去」限定メニューのパステル花火パフェです。
てっぺんを食べちゃったあとです。

蔡國強展は10月18日までやっています。

雨の日は水族館。しながわ水族館へ行く

2015-07-12 16:31:51 | 動物園・水族館
しながわ水族館に行ってきました(2015年7月5日)。

梅雨の真っ最中、雨の日に子供とどこに行くかというと、水族館というのが一つの選択肢になります。
京急線大森海岸駅から歩いて行けるというアクセスのよさもあり、2度目のしながわ水族館行きとなりました。
品川駅近くのエプソン品川アクアスタジアムが7月10日にリニューアルオープンしました。その前ということもあるのか、こじんまりとしたしながわ水族館は人であふれかえっていました。


「東京湾に注ぐ川」のエリアで。
イワナ?


ウグイ?


イルカ・アシカスタジアムはご覧の通りの盛況ぶり。


イルカショーが始まりました。


会場のプールが狭くてショーをするのもちょっと窮屈そうでした。


アザラシ。


デンキウナギ。


「海の宝石箱」のエリアで。


クラゲ水槽は七夕飾りに。


シロナガスクジラ。
こうしてみると本物っぽいですが。
映像です。


水族館を出て近くのバスのりばには野良猫がたたずんでいました。
その前で歌を歌い始めた娘。


いっしょうけんめい歌いました。

円覚寺で参禅14回目

2015-07-04 14:19:52 | 瞑想・仏教
円覚寺の土曜坐禅会に参加してきました(2015年6月27日)。

これで円覚寺への参禅は14回目。
月一の参禅を目標にしていますが、実際にはその半分くらいのペースになっています。
アジサイの季節ということで、北鎌倉界隈はアジサイの名所明月院を目指す人でにぎわっていました。


明月院前の通りはご覧の通りの混雑。


明月院の入口。
この近くには生前の澁澤龍彦氏の自宅があって、今でも奥様が住まわれているそうです。
鎌倉はどこに行っても作家や文学者のゆかりの場所があります。


瑞鹿山(ずいろくさん)円覚寺の総門に入ります。


円覚寺の名物ネコ、しいちゃんが出迎えてくれました。

そして、居士林で参禅しました。
寝不足のときに坐禅すると、雑念とも夢とも区別のつかない想念がどんどんわいてきます。気がついてあわてて呼吸に意識を向けます。そんなことの繰り返し。だから、よく覚醒しているときのほうが集中しやすいのです。修行僧の睡眠時間は短いのに、よく坐禅で集中力が続くものだと思います。そんなのは自分には無理そうに思えます。
坐禅は、心から雑念を追い出すこと、そして一点に精神を集中することの訓練だと最近は思ってやっています。


坐禅のあと、寺内を見て回ります。
円覚寺にもアジサイの見どころがあります。