新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

夏の北海道ふたりたび〜6

2023-08-30 19:44:19 | 日記
稚内駅近くのレンタカー店でレンタカーを借りて出発。とりあえず国道40号線を南下します。お昼を過ぎていますが、昼ごはんを食べていないので、どうしようかなどと言いつつ走っていると、どんどん市街地から離れていきます。そこで無難にマクドナルドで軽く食べることにしてUターン。国道から左折を繰り返して戻ります。

日本最北のマクドナルドでお昼を食べてから再出発。国道40号線を幌延方面へ向かいます。豊富駅のガンダムマンホールを見る?とゆかりんに聞いてみますが、あまり興味を示さなかったので寄らずに豊富バイパスと豊幌バイパスを使って幌延へ向かいます。幌延から国道232号天売国道を走り、道の駅てしおでトイレ休憩。このあと市内の天塩郵便局に寄ってから道道106号線日本海オロロンラインを走って稚内へと戻ります。
運転しているので写真はありませんが、晴れているので海沿いの道は快適で、オトンルイ風力発電所の風車の列や北緯45度線の通過点などを通って走ります。途中で車が詰まっていたのでどうしたのかと思っていたら、2台前に赤色灯のある車が走っていました。それ以外は快調に走り、JR抜海駅へ寄り道をします。

抜海駅は日本最北の木造駅舎、かつ無人駅です。利用客が非常に少ないので、現在存廃問題が取りざたされており、廃止になるかもしれない駅です。列車がやってくる時間ではありませんが寄り道。先客の車と自転車がありました。


青空の中無人駅の木造駅舎を撮ったり、駅のホームをぶらついたりして過ごします。味のある駅なので残して欲しいとは思いますが、冬季の除雪費用なので維持費がかかるのでしょう。
抜海駅を後に稚内市街へと向かいます。先ほど列車の中から見た道を通り、稚内市街へ向かう坂道を登ると山肌にはエゾシカの群れが普通にいました。稚内駅へ戻り本日宿泊するサフィールホテル稚内にチェックイン。お部屋でしばし休憩をします。

ちょっと休憩をしてから夕日を見に行くのと、夕食を調達しに出かけます。その前にホテルのすぐそばの稚内港北防波堤ドームを見にいきます。北防波堤ドームはその名の通り防波堤の役割を果たしており、かつてここから樺太へ鉄道連絡船の稚泊航路が就航していた時にはドームの手前まで鉄道の線路が来ており、連絡船の旅客が列車から降りるとドーム内を歩いて船へ向かっていたそうです。今でも防波堤の役割は果たしており、利礼航路などの船が発着する港を守っています。

エンタシスの柱の列が独特の景観を作り出しており、稚内駅からも近いので手軽に散策できる観光地になっています。

北防波堤ドームより宿泊しているサフィールホテル稚内を。このホテルは港のすぐそばにあり、比較的高い建物でもあるので目印にもなります。一通り見てから車でノシャップ岬へ。

ノシャップ岬は夕日の名所とも知られており、水平線へと夕日が沈みゆく様は感動的ですらあります。昨年も一度訪れていますが、明らかに人の数が違い、駐車場にも次から次へと車がやって来ていました。ほとんどの観光客は柵のそばまで行って海に沈む夕日を狙いますが、中にはかなり遠くから三脚で狙う人も。どうやらこのイルカの口の先あたりに夕日を配置して撮影するのが目的らしいです。

日没までまだ時間はありますが、夕日が海に反射してなかなか綺麗です。しかし風があるので8月中旬とは思えないほどの寒さです。
ところがこの日は水平線上に雲が出ており、残念ながら水平線に日没とはいかず、夕陽は雲に隠れてしまいました。そうなると観光客はあっという間にいなくなるもので、次から次へと車が出発してゆきます。こちらも早々に引き上げてホテルへと戻ります。戻りしな夕食を北海道のコンビニ、セイコーマートで購入して戻り、部屋で夕食と相成りました。とうもろこしを買っていたゆかりんですが、あまりお気に召さなかったらしく、文句を言っていました。

この日、ホテルの前の公園では盆踊りが行われていました。駐車場も車でいっぱいで、日常へと戻りつつあるお盆休みを改めて実感した次第です。
 
 

夏の北海道ふたりたび〜5

2023-08-29 19:57:06 | 旅行

0730定刻に札幌を稚内ゆきの特急宗谷号は発車。同時刻発車の千歳・室蘭線東室蘭ゆき特急すずらん2号と白石までデットヒートを繰り広げます。電車特急と互角に並走したディーゼル特急は、しばしのデットヒートを終えて函館本線を旭川へと進路をとります。


そろそろ駅弁で朝ごはんにします。札幌駅の駅弁売り場で買ってきたのはえぞ海鮮賞味弁当。カニ、うに、いくら、ホタテ、鮭と北海道の海鮮オールスターズのお弁当です。アクセントに入る北海道は昆布を切り抜いたものでした。美味しくいただきました。
旭川までは1時間半。北海道の景色を楽しみながらのんびりと過ごします。

ここで今回使用したきっぷを。ANAきた北海道フリーパスです。新千歳空港駅の指定券券売機でのみ発売のきっぷで、新千歳空港から道北、富良野、美瑛、小樽方面のJR北海道線の特急、普通列車自由席に乗り放題で14150円です。きっぷの他に新千歳・旭川・稚内空港のANA FESTAで利用できる1000円分のご利用券がついています。札幌から稚内まで往復乗車券だけで12000円近くかかるので、乗れば乗るほどお得です。ただし今回は往復指定席を確保しているので果たしてお得だったのかどうか…。


ちなみに新千歳空港駅のマルス端末には日本でここだけの航空会社の2レターコードが入っています。上はJAL、下はANA。新千歳空港は改札口を挟んでJAL側の到着口とANA側の到着口双方から通路が伸びていて、両側に自動券売機が置かれています。東京駅など複数のマルス端末がある場合は乗降口と通し番号で処理しますが、新千歳空港駅はJLとNHの2レターコードを使うユニークな券面表示となっています。
さて、そんなことを話しているうちに旭川に0858に到着。2分停車ののち最北の鉄路へと足を踏み入れます。

この日は旭川から宗谷線沿線活性化推進協議会による地元特産品の販売が行われました。車内販売の他、1号車の売店スペースでの販売となっていました。とくに買わなかったですが、ゆかりんは士別の天サイダーと急行礼文のヘッドマーク缶バッチを買っていました。急行礼文はかつて旭川ー稚内間を走っていた急行列車で、キハ54形2両で運転されていました。その頃は宗谷線は急行列車天国で、札幌ー稚内間に昼行で急行宗谷号と急行サロベツ号が、夜行で急行利尻号が運転されていました。その補完列車として急行礼文号が運転されていたように記憶します。
初めて宗谷線に乗ったのは学生時代。札幌から夜行急行利尻号の自由席に乗り、朝の船で利尻島へ渡ったのはいいが、帰りの船が欠航になってしまい、やむなく利尻島に一泊。翌日、船で稚内へ戻って昼過ぎの急行サロベツ号で札幌へ戻りました。

またまた余談が過ぎましたが列車は次第に人家稀な区間へ入っていき、それが北海道らしい景色を見せてくれます。名寄からも列車の速度が落ち、のんびりと走ります。道中はゲームをやったり本を読んだりして過ごします。幌延から先は酪農地域。広大な牧草地と、放牧される乳牛の姿が目につくようになります。

そして遠くに利尻富士の姿も見えてくるといよいよ最北の地も近くなってきます。この辺りで生産される牛乳は北海道のコンビニ、セイコーマートの乳製品に使われ、北海道ではおなじみのものとなっています。

抜海ー南稚内間の海沿いに出る区間では減速サービスもあり、海の向こうに見える利尻富士がやや霞んで見えました。

そして、この数時間後には下の道路を通過する予定です。

札幌から長旅を終え1242定刻に終着稚内に到着。5時間半ほどの長旅でした。下車すると思わず「寒っ」と言ってしまうほどひんやりしていて、連日の猛暑が嘘のようです。

東京から1547キロとは思えば遠くへ来たものです。寒いはずです。

日本最北端の駅の表示を撮って駅の改札を出ます。もちろんきっぷはしっかりといただきました。

駅の外の温度計は驚きの20度切り。連日35度越えの世界で暮らしていた身には驚きの気温です。風もあるのでどおりで寒いわけです。とりあえず予約しているレンタカーを借りにレンタカー屋へ向かいます。昨年来た時よりも明らかに人が多く、人気のラーメン店には行列もできていました。

夏の北海道ふたりたび〜4

2023-08-28 20:20:17 | 旅行
8/14の朝。このところすっかり早起きになって4時ごろに目が覚めてしまったので、4時半ごろに散歩に出かけることにします。ホテルを出て目の前の北7条通りから偕楽園緑地を通り、北8条通りを渡って北海道大学の構内へ。

5時前ですが北海道大学構内では散歩やジョギングをしている市民が見受けられました。歩いていると前から来た人に挨拶されるのでこちらも挨拶を返しておきます。歩くにはちょうどいい気温で風が吹けば心地よい中を歩きます。

まずはクラーク先生にご挨拶。このクラーク先生の胸像のあるぐらいが札幌の市街地を形成している豊平川の扇状地のキワだそうで、この先はかつては泥炭地の湿地帯だったそうです。

旧農学部昆虫旧農学部昆虫学標本室の石造りの建物を見て、

北海道大学総合博物館の前を通ります。当たり前ですが早朝なので、建物を見るだけです。

かつての湿地帯を思わせるような池もあり、北海道大学のキャンパスのデカさを感じます。環状通りまで行って戻ります。北大病院のあたりで市街地へ出て、地下鉄の走る通りを歩いて札幌駅へ戻ります。

札幌駅へ戻ると1時間ぐらいの行程でした。ホテルへ戻り早朝散歩でかいた汗を流して支度をします。7時前にチェックアウトをして札幌駅へ。改札口を抜けて、構内の駅弁売店で朝食の駅弁を買い、向かいのキオスクで5時間の行程に備えてスナックと飲み物を仕入れておきます。

札幌0730発稚内ゆき特急宗谷号に乗って稚内を目指します。

事前のご案内の通りキハ261系5000番台はまなす編成での運転となっていました。キハ261系5000番台は2020年に従来のリゾート列車を置き換え、また特急車両の予備車確保という目的で1000番台をベースに5両編成2本が製造されました。1000番台ではグリーン車の1号車はフリースペースとなり定期特急に充当される際には増結1号車として自由席として解放されています。はまなす編成は全体にはまなす色が施されています。

4両の普通車は2-2の一般的な座席ですが、座り心地の向上や肘掛へのテーブル内蔵、さらには全席にコンセントの取り付けなどが行われています。また背ズリ部には「はまなす」「ラベンダー」「新緑」「紅葉」をイメージした4色がランダムに配置されています。おかげで車内がカラフルです。

冷たいコーヒーなどを買っているとあっという間に発車時刻。0730定刻に札幌を発車します。

夏の北海道ふたりたび〜3

2023-08-22 20:12:03 | 旅行
新千歳空港1518発の札幌ゆき快速エアポート153号に乗って札幌へ向かいます。やって来たのは721系の6両編成。6両編成ですがちょうど東京羽田・東京成田や名古屋中部・大阪関空からの到着便が重なった時間でもあり、内地からの旅行客が集結して指定席のuシートは満席、自由席も混雑しており、uシート車のデッキまで乗客がいるほどの混雑でした。羽田空港にいる間にえきねっとを使って先に指定席を押さえておいてよかったです。

1557に札幌に到着。下車してから写真を撮ります。


この駅名標を見ると札幌、そして北海道に来たなあと思います。
駅前のホテルにチェックインしてしばし休憩。東京よりも気温は低いとはいえ、北海道にしては暑い感じです。ちょっと休憩してから夕ご飯を食べに出かけます。札幌駅の中を通り、駅前通りを大通公園へ。

大通公園の観光案内所でつい最近配布し始めたマンホールカードをもらいます。さっぽろテレビ塔の下の大通公園は夏祭りで賑わっていました。

夕食は札幌ラーメン。30年以上前に初めて北海道の地を踏み、札幌で初めて入ったラーメン店でいただきます。札幌ラーメンといえば味噌ラーメンなので、味噌ラーメンを美味しくいただきました。

腹ごなしに札幌中心街をぶらぶら。定番ですが、札幌時計台へ。がっかり観光地とも言われていますが、観光客がひっきりになしに訪れて記念写真を撮っていました。すでに閉館後なのですが。旧札幌農学校演武館であった札幌時計台ですが、ビル街の中でもしっかりと存在感を発揮しています。

写真を撮る観光客を避けてなんとか撮影をして次は北海道庁旧赤煉瓦庁舎へ向かいます。時計台の写真をご覧になるとわかりますが時刻はちょうど18時前。歩き出すと時計台の鐘の音が響きました。

北三条広場(アカプラ)から見る北海道庁旧赤煉瓦庁舎は近年の札幌の風景ですが、赤煉瓦庁舎は2024年度までの予定で改修工事に入っており、工事用の足場の中です。が、足場の覆いには赤煉瓦庁舎の姿が描かれています。遠目に見るとその場に立っている雰囲気で、ゆかりんは見事に騙されていました。

せっかくなので中に入って近くでも撮ってみます。前庭にある花壇はそのままなので、花越しに工事中の赤煉瓦庁舎を。綺麗になった姿もまた見てみたいですね。一度札幌駅まで戻り、地下鉄さっぽろ駅から札幌市営地下鉄南北線に乗ってすすきのへ。

すすきのといえばやはりニッカウイスキーの看板です。あまりにも有名なのでこちらにも観光客が集まり、写真を撮っていました。すすきの交差点には札幌市電の線路も走っているので、ここで市電がやってくると絵になるのですが、タイミングが合いませんでした。
ベタな観光地を回り、すすきのから再び地下鉄に乗ってさっぽろ駅へ。ホテルへ戻る前に北海道のコンビニ、セイコーマートで買い物をして戻ります。セイコーマートオリジナルの夕張メロンアイスを食べたりして北海道を楽しんで明日に備えて早めに寝てしまいました。
 

夏の北海道ふたりたび〜2

2023-08-21 20:39:32 | 旅行
品川1058着ののぞみ216号で到着したゆかりんを出迎えて、京急で羽田空港へ向かいます。1115発特急羽田空港ゆきに間に合いましたが、混雑していました。羽田空港に到着してからすぐに保安検査を受けて制限エリアに入ってしまいます。

搭乗便は1300発のANA065便。保安検査場の目の前の搭乗口でした。お昼ご飯のお弁当を買って搭乗開始を待ちます。

お昼ご飯は崎陽軒のシウマイ弁当。定番商品で間違いない味です。昼ごはんを食べてしばらくすると搭乗開始。B777の後方席なのでゆっくりと搭乗します。搭乗機はB777-200の新仕様機で個人モニターのついた機材です。

座席について窓の外を見るとAIR DOのロコンジェットが駐機していました。ポートサイドとスターボードでデザインが全く違う厄介な機体です。千歳線でB777、しかもお盆の時期で飛行機に乗り慣れない人が多く出発が遅れるかと思いましたが、案外スムーズにボーディングが終わり、定刻の1300にプッシュバック開始。離陸はRWY34Lから離陸。離陸後右に旋回して東京湾を上昇。上昇しながら左旋回して北上ルートをとります。

離陸後上昇しているときには雲の中を通過しましたが、雲上にでれば夏の青い空が機窓に広がります。

珍しくドリンクサービスではドリンクをいただきました。今年からアイスコーヒーがラインナップに加わったのでアイスコーヒーを。鬼滅の刃とのコラボのカップでした。
前方の個人モニターにはマップを表示させておきます。上空へ上がると表示されるコクピットモードにしておけば高度と速度が出るので降下開始ポイントなどがよくわかります。マップを表示させつつ本を読んでいました。

順調な飛行で降下を続け苫小牧から北海道に上陸し、左に旋回して新千歳空港へ左側からアプローチする様子。降下時に雲の中を通過したので多少は揺れましたが雲の下に出れば、北海道の大地が見えました。千歳の市街地を見ながらやや早めに新千歳空港に着陸しましたが、着陸後到着スポットが空いていないとのことで誘導路上で10分ほど待機してスポットが開くのを待ちました。

結局、10分遅れの1441に新千歳空港に到着。荷物を預けているのと最後部の席なので、ちょうど真下で行われている貨物の取り降ろし風景を見ながらのんびりと降機します。

ボーディングブリッジのサッポロクラシックの広告を見ると、北海道に来たなあと思います。到着口手前のホリの夕張メロンゼリーと北菓楼の開拓おかきの広告、そしてリボンナポリンの広告を見ながら北海道に来たことを実感します。

さて搭乗して来たのはB777-200ERの新仕様機で全席モニター付きの機材でしたが、鬼滅の刃ジェット参號機の特別塗装機でした。白を基調とした機体で垂直尾翼がトリトンブルーではなく真っ白の中に青いANAロゴの入った機体です。機体のモチーフは主人公の着用している着物のデザインをイメージしているそうです。

機内も鬼滅の刃とのコラボ仕様となっており、機内放送も特別なものになっていました。

降機してからトイレへ行き、荷物を受け取ってJR新千歳空港駅へ。えきねっとで予約しておいた快速エアポートの指定券とANAきた北海道フリーパスを購入。QRコードを事前に取得しておいて指定券券売機で楽に購入できました。