新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

夏の北海道ふたりたび〜10

2023-09-11 20:08:12 | 旅行

旭川1700発札幌ゆき特急ライラック36号のグリーン席に荷物を置いてホームの撮影。発車案内標の下には液晶画面で乗車位置を示しています。旭川駅にだけある設備で、特急列車の発着するホームに備え付けられています。

特急列車の発着がないホームは駅員さんの格好をした動物たちが表示されています。

乗り換え時間は10分ですが、案外時間はあるもので、席についてもしばらく時間がありました。札幌からのライラック25号の到着の後、1700定刻に旭川を発車。ライラックは電車なので音もなくスーッと発車してゆきます。加速も電車特急らしく早くあっという間に旭川を離れて神居古潭のトンネルへと入ってゆきます。さすがに長時間乗っているのは疲れたらしく、車窓を眺めてぼーっと過ごします。

1733着の滝川で車掌さんが交代。根室本線との分岐駅ですが、閑散としています。

滝川から砂川・美唄と停車して岩見沢に1800着。この辺りは一昨年に乗り降りしてマンホールカードや北の大地の入場券を収集をしました。岩見沢を出ると次は札幌です。長いとはいえあっという間な気がします。

豊平川を渡り、札幌の市街地が見えて来ると終着は近く、そろそろ下車準備をします。この辺りは学生時代からの旅行でついた札幌到着のルーティーン。豊平川橋梁から見えるさっぽろテレビ塔を見て準備をするとちょうどいいんです。

札幌には1825着。お宿へゆく前に札幌大丸の地下街で夕ご飯を調達します。閉店間近ともありめぼしいものは少なく、無難にトンカツ弁当にしました。とはいえなかなかのボリュームと値段でした。
北5西6のホテルにチェックインしてからコンビニ行って飲み物などを仕入れて夕ご飯。さすがに疲れたのでゆかりん共々早寝をしてしまいました。
 

夏の北海道ふたりたび〜9

2023-09-07 19:58:09 | 旅行
札幌からの特急宗谷号が1242に到着。昨日に同じ列車に乗って稚内にやってきたので、ちょうど24時間が経ちました。

本日はキハ261系0番台の6両編成。初期の車両で車体傾斜装置がついていますが、現在は使用停止中で普通の特急気動車になっています。ゆかりんを促して改札へ。改札に行く前に荷物を回収しておきます。

帰りはキハ261系0番台であることは事前に分かっていたのでグリーン席を用意しておきました。グリーン席は3列9席しかないですが、事前予約で2席押さえておきました。グリーン席は満席で、少し車内が暑い感じです。1301に稚内を発車。

帰りは窓側に座りましたが、雲が多く、利尻富士を望む区間では残念ながら見えずじまいでした。車窓を見ながら乗る前に相沢食料百貨店で買ったお昼ご飯を食べます。稚内名物のチャーメンとお店でつけた粕漬けの鮭のおにぎりをいただきました。シャケはご飯に合う美味しさでこれだけが売れるというのも納得の美味しさでした。

昨日訪れた抜海駅を通過。列車を撮っている観光客がいました。

昨年訪れた兜沼駅はその名の通り兜沼のすぐ近くにあり、駅の裏手に兜沼が広がっています。

幌延を発車してから次に通過する雄信内(おのっぷない)駅。多少難読駅名ですが、この駅も木造の駅舎が残っています。存廃問題に揺れている駅の一つでもあります。

雄信内から先は天塩川に沿って走ってゆきます。渡道前にこの辺りは大雨が降っていたので、川は濁り水量もかなり多かったです。途中の川沿いで25km/hの徐行区間もあったので、路盤が緩んでいるのでしょうか。
グリーン席は3列9席分の区画で仕切られているので、なんだか暑い感じ。トイレに立って指定席車両に行ってみるとこちらは涼しいのでグリーン車が暑いようです。少し涼んでから席へ戻ります。

音威子府に1502着。ここまで約2時間。昨年も同じ列車に乗っているのですが、今回の方が長く感じます。旭川まではまだまだです。長いのでちょっとウトウトすることに。

暑いのであまり長い時間ウトウトもできず、名寄に1550に到着。日はだいぶ傾いてきて西日が差し込みます。旭川まではあと1時間。

来る時に気になっていたのですが、名寄駅にはマンホール蓋のようなものが柵についていました。後から調べたらやはり名寄市のご当地デザインマンホールのようです。しかしよくよく見ると「JR」「なよろえき」と書かれていることから、どうやらJR名寄駅オリジナルのようです。
名寄を発車すると別の列車になったような高速走行。120km/hで走ってゆきます。旭川ー名寄間は2000年に高速化工事が完成し、特急列車運転開始とともに120km/hで走れるようになりました。名寄以北は最高95km/hなので体感以上の速度差があります。さすがに塩狩峠前後は速度は落ちますが、それ以外は快調に走り、旭川に1649に到着。

下車して写真を撮ります。本来であればこの奥に網走ゆきの特急大雪3号のキハ283系が停車しているのですが、大雨の影響で石北本線で法面崩落があり不通となっているので残念ながら運休となっています。
1700発の札幌ゆき特急ライラック36号に乗り換え。乗り換えといってもホーム上で乗り換えができるので乗り遅れる心配もありません。ライラックもグリーン席を確保しているので、グリーン席に乗車します。
 

夏の北海道ふたりたび〜8

2023-09-06 19:43:25 | 旅行
宗谷岬から稚内市街へと戻るわけですが、同じ道を帰るだけではつまらないので、急な坂を登って宗谷丘陵の上へと出ます。宗谷丘陵はおよそ2万年前の氷河期に形成された周氷河地形で、なだらかな丘陵が形成されています。宗谷岬周辺は明治期の山火事で樹木が焼き払われて以来、強風と気温が低いため樹木が回復していないため、樹木に遮られずに周氷河地形が見られる数少ない場所です。車で走っていてもアップダウンは激しいですが、遠くまで丘陵が続いている様が見えます。尤も運転をしているので周りを見ている場合ではありませんが。

そんな宗谷丘陵の中にあるのが白い道。丘陵に続いている道にホタテの貝殻を敷き詰めており、緑の中に白い道が続いている様が人を集めています。ギリギリ車がすれ違える程の道幅なので、運転が大変ですが所々に退避場所もありすれ違えないこともないので、慎重に車を走らせます。

止められそうな退避場所に車を止めておりてみます。緑色の丘陵の中に白い道が一本続いている様は異様ですが、写真映えはします。

坂道を下りていくと、道の向こうには宗谷海峡の水面が見えています。その景色がなんともいえなかったので、車を止めて撮影。もちろん安全に留意し後方からの車が来ないことを確認して停車しています。坂を下ってゆくと宗谷郵便局のところへ出て国道へと戻ります。景色は良かったですがかなり緊張しました。
国道238号線へ出て稚内市街へと戻ります。10時過ぎでちょっと早いと思いましたが、このまま稚内駅を通り過ぎてレンタカーを返そうと思っていましたが、稚内駅前の交差点で左折レーンに入ってしまったのでもう一箇所いくことにします。

アクセルをベタ踏みしなければ登れないような急坂を登ってやってきたのは、稚内公園の開基百年記念塔の下。稚内市街地からもよく見え、ホテルの窓から正面に見えていた塔です。

塔の下でも稚内市街がよく見え、港を見るとちょうど利礼航路のフェリーが出港していくところでした。

こちらは宿泊したサフィールホテル稚内と北防波堤ドーム。

そしてこちらにも鹿さんが普通にいました。開基百年記念塔に入るには入場料が必要なのですが、係りの人に声をかけてトイレだけ借ります。再び坂道を下りて市街地へ戻りレンタカーを返却。とりあえず稚内駅へ行って荷物をロッカーに入れてから、お土産屋を見たり、お昼ご飯の算段をつけたりします。お昼ご飯は駅前の相沢食料百貨店でお弁当を購入。列車までの時間があったのでキタカラのフリースペースで休憩をします。

1207に旭川を0603に発車して宗谷本線を延々と走って着た普通列車が到着したので、デッキで撮影。普通列車に乗ってきた旅行客が多かったのは青春18きっぷシーズンだからでしょうか。

まだ時間があるので改札口付近へ。乗車するのは1301発旭川ゆき特急サロベツ4号です。立派な発車時刻案内がありますが、表示されているのはサロベツ4号のほかは4時間後の札幌ゆき特急宗谷号。これがJR宗谷本線の現状というところでしょうか。

改札口の脇には駅員さんの手作りでしょうか、列車の編成のご案内があり、本日は6両編成で運転されるようです。デフォルメされているので、よーく見るとなんか変な感じになっています。
 

夏の北海道ふたりたび〜7

2023-09-01 19:10:03 | 旅行
8/15。稚内の朝は晴れています。朝4時ごろに起きてしまったので本日も早朝散歩に出かけます。明るくなって来た早朝の街へ。

朝焼けの北防波堤ドームを見ながら歩き始めると、北防波堤ドームのあたりに人が集まっています。まだ5時前だというのに一体何事…?

と思って近づいてみると、宗谷岬の先の水平線から出てくる日の出をみなさん撮影している様子でした。なるほどな、と思いつつ写真を撮ってから歩き出します。
稚内市役所や郵便局の立ちならぶ中央通りへ出て南へと歩きます。早朝ともあって人も車も稀でゆっくりと歩きます。と、住宅街の中で視線を感じて振り返ると…。

シカ、デシタ...。
ほぼ至近距離でじっとこちらを見ているのでかなりびっくりしました。思わず、おはようございます。と、言ってしまいました。稚内市街に普通にエゾシカが生息しているのは知ってはいましたが、至近距離で見るとやっぱりびっくりしますね。

稚内副港市場のあたりまで行って戻ります。市場と言っていますが観光客向けの施設でさすがに5時過ぎでは静まり返っていました。

稚内駅まで戻ってくるとちょうど0521発の名寄行き普通列車の発車時間なので、踏切まで行って列車の写真を撮ります。

稚内駅の前を通ってホテルへ戻り、汗を流してからホテルの朝食。朝食を食べてから支度をして、8時半ごろにチェックアウトをして出発します。
ホテルを出発して車を副港通りから国道238号線へと進めて宗谷岬へと向かいます。

およそ40分ほどで日本最北の地、宗谷岬へと到着。さすがに観光地だけあって観光客も多く、宗谷岬のシンボルでもある塔には記念撮影の列ができていました。人が途切れた瞬間を狙って撮ります。

宗谷岬にはすみっコぐらしとのコラボの看板がありました。すみっこまちの稚内とのコラボだそうで、メインのねことざっそう、ほこりが看板に描かれていました。

こちらは日本最北のバス停ポール。稚内バスターミナルから鬼志別、浜頓別を経由して音威子府まで走る路線バスで、JR天北線廃止代替バスにもなっていますが、10月に鬼志別止まりとなってしまうようです。もっともこのバス停を通過するバスも1日4往復で、かろうじてJRの特急列車とも接続はしていますが、決して使い勝手が良いとはいえず、訪れている観光客も車かバイクで来ているのが現状です。

最北の地は18.8度と寒いぐらいの気温。早々に車に戻って稚内市街へと戻ることにします。