tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

不良債権

2010年07月19日 21時27分13秒 | Weblog
パソコンの本の売り上げが不振と聞く。出版社の分析では、本を見ながら地道にその操作方法を勉強する人が減ったことが主要な原因らしい。ただ、私はもっと別な意見を持っていて、それはパソコンの本などというのが極めてリスキーな商材なのである。

そもそも、パソコンのソフトの開発メーカーは出版社に断るまでもなく、ソフトのバージョンアップを行う、10年もたてば、バージョンは5くらい更新される。出版社はその度に改訂作業を強いられる。4の本を出していました。さあ5に代わりました。4の本は古くなりましたね。という具合である。もちろん、カバーを架け替えておしまいというものでもない。内容も若干新機能などでページを刷新しなければならない。最近のソフトは、がらりと代わるものでもなく、また、機能が増えるどころか、ただ機能追加をするだけだから、下手するとページ数が増えて、それだけで印刷コストがかさむ。

一時期、もう少しイラストレーターやフォトショップの本が出ていたと思ったが、つい最近行われたAdobe cs5のバージョンアップでは、わずかに3冊が改訂されただけ。売れないから出さないという悪循環がおこっている。

さて、私も一時期はパソコンの勉強に明け暮れたこともあったが、それも昔の話となった。つまるところ、それが仕事に結びつかなかったのである。もっとも、目指した世界がかなりお門違いだったのだが。それでも、仕事が回ってくれば、安月給に文句だけたれて、仕事をだらだらと続けていたのだと思う。

さて以前、そのパソコンの勉強の際に使った本であるが、結構隅々まで読んだので、愛着もあったので手元においておいた。奥付は2003年1月である。だが、仕事に結びつかなかった存在である。いい加減手元に置くのもどうかと思い、手放すことにした。そこでブックオフに持っていったが、見事に引き取ってくれない。2カ所ほど持っていったが、どちらも断られた。

やはり鮮度が重要なパソコンの本である。7年もたったら全く意味をなさないのだろう。家に持って帰ってくると家族に笑われた。それでも、持って帰ってきただけいいと言われた。廃品回収に出したら、若干の値段になる。

「お売りください」といっても何でもいい訳じゃないのは解る。となるとやはり、パソコンの本はすごい不良債権になるのがよくわかった。と書いていて、MOSの対策問題集を以前出したことを思い出した。あれはたしか、EXCELのバージョン2000だったはず。あれは引き取ってくれた。そして今回はDreamweaber、Flash、FireworksといったWeb関連の本である。

ということは、極めて汎用性の高いソフトの解説書は、市場でそれなりに需要があるから、古くても引き取ってくれる。本当に引き取れないのは、汎用のない知識の解説書なのだろう。少なくとも、Web制作の知識市場は相当縮小しているのではないだろうか。

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