つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1014号 のびろ のびろ ぐみ

2019年05月30日 | 抱っこ通信

昨日はぐみの木保育園に遊びに行ってきました。10数年ぶりになるのでしょうか。無認可時代から知っている保育園ですから、懐かしさとこの間の先生たち、保護者のみなさんの、すべての子育てをする仲間たちの味方としての保育が、保育運動が察せられます。みんながんばっています。

どうしても子どもたちに、ピカリンと遊ばせたいというK先生の思いを、みんなが受け止めてつながりあそびコンサートが実現しました。昨年度、誕生日会に遊びに行った三重のでこぼこ冒険隊のももちゃん、みかんちゃん、すいかちゃんの3人も応援にきてくれました。心強かったです。

前半50分は乳児さんと『おはよう!』からスタート。うさぎさんやカエルさんが出てくると、2歳児のぽっぽちゃんたちは前に出てぴょんぴょん跳ね回っていました。正直、新年度が始まって2ヶ月しか経っていないこの時期は、子どもたちとの関係づくりというか、子どもたちに私たちを受け入れてもらうのがむずかしいです。それなのに子どもたちはそんな私たちの思いなどは知るよしはなく楽しみだしました。はじめよければ・・・で50分間があっという間でした。先生たちのお尻の重たさがいい、ではなく、子どもたちをゆったりとどっしりと構えて抱きしめていましたから、子どもたちは安心していたんです。

後半は幼児さんと60分間。『元気いっぱい』からスタートです。クラス別の挨拶は子どもたちの発達状況が見えておもしろいです。ですから、最後の方の『ダルビュッシュ』では、さらにクラス別であそぶことによって、その違いが鮮明になってツバメ(三歳児)にとっては龍(5歳児)のお兄ちゃんお姉ちゃんのあそび楽しんでいる姿や悔しがっている姿が目に焼きつけていきます。

もちろん、私たちの言葉がけや働きがけはクラスによって、一人ひとりによって変えていますが、保育士さんほど適切ではないと思います。なんと言っても、子どもたちと生活を共にしている先生たちに勝る人はいません。

絵本あそび『うし』を初演。子どもたちの反応を伺いながら、という余裕はなかったのですが、♪うしがいた♪の子どもたちのうたごえがページをめくるたびに大きくなっていきました。最後の鳴き声は大きかったです。終了後、絵本が5冊も売れました。

久しぶりに『ドンドコ ドンマイ!』を子どもたちが踊ってくれました。以前、遊びに来たときに流行っていたんですね。うろ覚えと言ってた割合にはしっかり腰がおりて踊られていました。山梨の某保育園の保護者、先生たちは、この曲でNHKののど自慢大会に出場しようとしたそうです(残念ながら予選落ち)。今でも、各地で踊られて嬉しいです。

ぐみの木保育園、子どもたちも先生たちも、そして、遊びに参加していたお父ちゃん、お母ちゃんも元気で良かった。新年度が始まって2ヶ月。来年の3月に会ったら、さらに素敵な笑顔になっているのだろうなと思いました。

 

今朝、新門司港にフェリーで到着。明日は都城の保育研修会。明後日は鹿児島市でつながりあそび・うたセミナー。移動が大変ですが、やはり楽しい。姿勢がしゃんとしてきます。




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2019年夏のつながり保育講座スペシャル

2019年05月27日 | つながり保育講座
2019年夏のつながり保育講座スペシャル




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二本松はじめスケジュール(6月~11月)

2019年05月27日 | スケジュール
二本松はじめスケジュール(6月1日現在)
【2019年6月】
1日(土)pm都城市法人福祉会保育士部会講演会
2日(日)第3回つながりあそび・うたセミナーin鹿児島
6日(木)ボイストレーニング
9日(日)第17回いわて保育のつどいin盛岡市
10日(月)陸前高田市気仙保育所開所記念
13日(木)ボイストレーニング
16日(日)広島市職労保育園支部50周年コンサート
17日(月)am夢わかばプロジェクト広島in安佐北区深川保育園
      pm夢わかばプロジェクト広島in安佐北区落合保育園
      ni夢わかばプロジェクト広島in安佐北区保育士研修会
18日(火)am夢わかばプロジェクト広島in安芸区畑賀保育園
      pm夢わかばプロジェクト広島in安芸区矢野幼稚園
19日(水)am夢わかばプロジェクト広島in安芸区矢野中央保育園
20日(木)徳山中央幼稚園in周南市
22~23日 福岡サマー・カレッジ
27日(木)amわかくさわかすぎ園in守口市
28日(金)am堺市子育て広場ほほえみルームin堺市西区
30日(日)わくわく保育セミナーin大阪
 
 
【2019年7月】
4日(木)ボイストレーニング
6日(土)amルンビニー保育園園舎完成コンサートin恵那市
14~15日 京都サマー・カレッジ
18日(木)ボイストレーニング
20~21日 愛知サマー・カレッジ
27~28日 福井サマー・カレッジ
 
【2019年8月】
4日(日)am全国保育団体合同研究集会親子実技講座in愛知
     Ni全国保育保育団体合同研究集会コンサートin愛知
11日(日)pm笑顔が笑顔をつれてくるコンサート(夏)平和を
17~18日 埼玉サマー・カレッジ
20日(火)2019年夏のつながり保育講座『てとてをつないごう』in墨田区
24~25日 全国サマー・カレッジ反省会
29日(木)pm横浜市青少年局研修会表現遊び①
30日(金)pm横浜市青少年局研修会表現遊び②
31日(土)伊勢市幼稚園協会研修会
 
【2019年9月】
6日(金)am御殿場幼稚園
11日(水)am東久留米市はくさん保育園地域活動
18日(水)am東久留米市民大学「ふれあいからつながりへ」
22日(日)全国保育のうたごえ交流会in 江戸川区
 
【2019年10月】
16日(水)am御殿場市玉穂地区年長児親子交流会
18日(金)amt敦賀市黒河保育園
19日(土)福井サマカレ実行員会嶺南コンサート
20日(日)いっぽの会研修交流会(予定)in丹波市
21日(月)am敦賀市粟野保育園
26日(土)pmおひさまクラブ25周年記念コンサートin小牧市
28日(月)am春江ゆり保育園in坂井市
29日(火)am小曽原保育園in越前町
30日(水)朝日幼稚園in舞鶴市
 
【2019年11月】
2日(土)pm福生市保育協議会研修会
6日(水)amオリンピア保育園in調布市
8~9日 日本平和大会in沖縄
10日(日)am豊岡市人権教育コンサートin 豊岡市但東町
            pm豊岡市保育士研修会
16日(土)アップル保育園inさくら市
17日(日)陽だまり保育園?in高根沢町
24日(日)愛媛合唱団
26~宮崎県療育ツアー
 
12月1日(日)宮崎県児童発達支援事業連絡協議会研修会
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抱っこ通信1013号 あかちゃんの笑顔

2019年05月27日 | 抱っこ通信
 様々な場面で、エンゼルスマイルだの、顔面が痙攣しただけだの、と言いたいことを言ってきた赤ちゃんの笑顔です。
その笑顔が親たちのみならず周りの人々を、幸せな気持ちにしてくれることに間違いありません。
 
 日曜日に生まれて2週間の忍者爺の孫、せなちゃんの顔を見に行ってきました。
よく笑うのです。かわいいのです。こりゃ顔面の痙攣だけじゃないぞ、と思いました。お母ちゃんのおなかの中で聞いていた声や感じていた雰囲気やなんやらかんやらでも、生まれてきて「きっと、ばくは大人たちの笑顔の中で育っていける」という確信が笑顔になっているのではないかと思いました。
 
 弟が生まれたあおちゃんはこれからちょっぴり赤ちゃん返り?これも本人には酷かもしれないけど、家族環境があおちゃんを育ててくれているのですね。この日はすやすやお昼寝中。
 
 最近、私の友人の忍者が仕事をやめて、家の中でのサポート活動が中心になって、それを本人が望んだ生き方としても、私には想像できないことばかり、ちょっぴり不安でした。でも、やたら爺臭くなって、孫の話ばかりでした。そういう時間がつくれたのだと喜んでいましたが。
 
 久しぶりに会ったみずきお母さんもちゃんとお母さんらしい顔つき、姿になっていて嬉しかったです。子どもたちに育てられているのだなと思いました。
忍者じいさんもおばあちゃんも仕事に、孫育てに疲れていても、子どもや孫に囲まれて幸せそうでした。そんな姿や時間に出会えて安心しました。
 
 走り続けた時間も良し、また、こういう時間も良しです。
 自分が選び続け、つくり続ける人生です。



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抱っこ通信1012号 CD出版で夏のつながり保育講座を開催

2019年05月26日 | 抱っこ通信
 抱っこ通信1010号(5月18日付)に、6月1日に出版される新CD『てとてをつなごう』のことを書きましたが、それを読んだ仲間から「限定1500枚と聞いたので、すぐに売れ切れてしまうのか心配なりました。予約はできないのですか?」という問合せや、「CDに収録されているつながりあそび・うたを研修できる機会はありませんか?」等の問い合わせの電話やメールが届いてびっくりです。
 
 私の場合、今までは、研修会場やコンサート会場で歌ったり聞いたり遊んだりして、その楽しさや面白さや良さを感じた上で、その場でCD等を求めていただくようにしていましたので、事前の予約制をとったことがありませんでした。
やり方 しかし、今回はまっちゃんと大吉つぁんとの三人のCDですから、彼らの今までのやり方もあり、予約制もあってよいのかな思いました。すでに町田浩志(まっちゃん)や長尾高明(大吉つぁん)のところでも予約を受け付けているようだし・・・。
 
 それでも、是非、CDに収録されているつながりあそび・うたの楽しさを体験してほしいと思います。

 その場の一つは、各地の実行委員会とつながりあそび・うた研究所で開催するサマー・カレッジ(保育バージョンの実技研修会)です。6月の福岡、7月の京都・愛知・福井、8月の埼玉と開催されます。(サマー・カレッジは、他に中山讓による教員バージョンが7月京都、8月千葉・関東で開催)
 ただし、大吉つぁんも含めた四人が揃うサマー・カレッジは愛知会場と埼玉会場のみです。詳細はこのブログのカテゴリー「サマー・カレッジ」やつながりあそび・うた研究所ホームページをご覧ください。
 
 でも、サマー・カレッジは日程が合わないという仲間のために、三人が揃い、CDに収録されているつながりあそび・うたの全曲・全あそび、プラス、現場で不動の人気のつながりあそび(例、せんたく、だいこんづけ等々)を楽しもうという夏のつながり保育講座スペシャルを開くことにしました。
 
 東京都内で開きます。今年のサマー・カレッジは、東京開催がなかったので、夏のつながり保育講座スペシャルとして夏のつながり保育講座実行委員会の仲間と共に開きます。
 8月20日(火)の一日コース。墨田区のみどりコミュニティセンターです。
 
 また、大阪で開かれます『わくわく保育セミナー つながりあそび・うた保育実技研修会inOSAKA』も三人が講師なので、同じような内容とプラス絵本あそびと作って遊ぼうを予定しています。主催はぬくぬくつながりの会です
 6月30日(日)一日コース。吹田市にある千里金蘭大学で開きます。
 
 また、二本松(ピカリン)だけの参加ですが、鹿児島で開かれます『第3回つながりあそび・うたセミナー“おもわずからがわらっちゃう”』ではCD収録のまっちゃんのうたや大吉つぁんのあそびも楽しむ予定です。セミナーのメインは「えほんのせかいをひろげよう」です。6月2日(日)一日コース。鹿児島市の川上小学校
 
 
 さて、今回のCD『てとてをつなごう』はまっちゃんが言うにはコンセプトはつながりあそび・うたの原点に戻ってということでした。CDの中のメッセージをまっちゃんが書いていますので紹介します。
 
 ごあいさつ 今回のCD「てとてをつなごう」はつながりあそび・うた研究所所長ピカ リンこと二本松はじめ、そしていつも元気いっぱいだいきっつぁんこと長尾高明、そして僕の3人によるつながりあそび・うた作品集となりました。
 どんなに時代が変わって社会が便利になっても、その真ん中にいる のはやはり人なのですよねぇ。私らしく、私のままでこどもたちや仲間たちと一緒に泣いたり笑ったりできることの楽しさを、新しい時代の中でも大切にしたいなぁと思っています。そんな思いや願いが込められた作品たちが集まりました。
 次はあなた自身の思いや願いもここにある作 品たちに重ねながらこどもたちや仲間たちへ届けてほしい、そしてなによりもあなた自身が楽しんで欲しいなぁと思っています。
 あなたの元気や勇気に、そして笑顔になれる一曲一曲になれたらうれしいです。
      
            つながりあそび・うた研究所 町田浩志





 
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抱っこ通信1011号 からだも心もぽかぽかしました。

2019年05月20日 | 抱っこ通信
 19日のぽかぽかカレッジin関東(千葉・神奈川・東京)で、2019年のサマー・カレッジがスタートしました。
 今回はゆずりん(中山讓)と講師でした。なにをやっても大丈夫、という安心感が力をくれます。
 
 サマー・カレッジの楽しみの一つが、カレッジの内容を中心とした速報を、実行委員会から発行してくれることです。あとの振り返りの時などにとても役立っています。ぽかぽかカレッジでは一日の実技研修会に関わらず4号も発行されました。ありがとうです。
 
 その1号に「ようこそ ぽかぽかカレッジ」と題して、実行委員会のつながり楽集会メンバー一同から参加者へのメッセージが書かれていたので転載します。
 
 「保育・教育は、未来の子どもたちを育てる大切で尊い仕事。だから、いつも笑顔でいたい。だけど、現実は厳しくて、大変だと思うこと、怒りたくなること、泣きたくなること、いろいろあるよね。
 でも、それをわかってくれる仲間が必ずいます。応援して支えてくれる仲間も必ずいます。
 『つながりあそび・うた研究所』は、そんな子どもたちと関わり、子どもたちが大好きな保育士さんや先生を励まし、応援するために設立しました。
 つながろう!一人じゃないよ、だいじょうぶ!それを広げたくて、私たち実行委員は、毎年、実技研修会(サマー・カレッジ、ぽかぽかカレッジetc)を開催しています。
 はじめて出会った人とも言葉を交わし、手をつなぎ、大きな声で歌い、ともに汗してこころもからだもつながりあってください。
 『ひとりじゃないんだ、分かってくれる人がいるんだ』と思えたら、きっと元気になります。今日一日、思い切り楽しんでくださいね!私たち実行委員も応援しています。来てくれてありがとう‼。つながり楽集会メンバー一同」
 
 この実行委員会の思いを受け止めつつ、私たちつながりあそび・うた研究所講師の願い(5つの目標)と参加者の思いを重ね合わせながら内容をつくっていきます。
今年の私たちの5つ目の願い(目標)は「あなたが大事」です。
 
 今年は初参加者が多いと聞いていました。新採さんをはじめ保育経験の浅い仲間たちも多かったように思います。
 さすがにスタートの『ひとりじゃないさ』『手をつなごう』では参加者の表情も硬かったのですが、うたって、あそんで、おどって、おしゃべりして、おしゃべりを聞いて、昼食をとって(これ大事)の6時間、終了の旅立ちのつどいでは表情もやわらかくおだやかになり、笑顔も自然で、涙する仲間も素敵でした。
 
 速報4号には参加者の感想が掲載されていました。

*子どもの気持ちになって楽しむことができました。保育の中で実践したいと思いま す。
 
*たくさん身体を動かしてたくさん歌ってとても楽しかったです‼ 「うし」の絵本がとても面白かったです。何でも歌にしてすごいなと思いました。現場で実践したいです。
 
*わくわくしながら参加したぽかぽかカレッジ。一緒に参加した先生方だけでなく、いろいろな人達と関わり、一緒に楽しい遊び空間を共有することができてとてもうれしいです。“あなたが大事 自分も大事”という目標を大事だなとあらためて感じました。今も感じた楽しさを明日クラスの子達と共有したい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
 
*同じ園の先生のオススメで、初めて参加させていただきました。冒頭のオープニングから元気で楽しくて、知らない曲もすぐに耳になじんで一緒に口ずさんでいました。体をたくさん動かしながら自然と笑顔になれ、他の園の先生との触れ合いも多く、本当に楽しかったです‼ ありがとうございました。「かえるやめる、お気に入り♡」
 
*“はじめまして”で今日、出会った方々と目を合せ笑い合い、手を取り、触れ合い、歌い、嬉しい気持ちになり、こころがとてもスッキリしました。心が温かくなる歌や想いが子どもたちにも届きますように。
 
*最初、手を繋ぐことも恥ずかしかったですが,段々と慣れてきて楽しくなりました。かえるやめたい絵本がとても良かったので買ってみようと思います‼ 「おはよう!」「テイクオフ」など保育所でやってみます‼ 
 
 そして、速報4号にはつながり楽集会のメンバーの参加者へのメッセージも載せられていました。転載します。
 
「汗いっぱい書いたけど、楽しかったね~。今回は半数が初参加者。どんな研修? どんな講師? と思いながらいらした方も多かったことでしょう。でも、み~んな笑顔であそび、歌い、踊る姿に心から開催出来て良かったな、と思っています。
 『来て良かったな…』『仲間っていいな~』と少しでも感じてもらえたら嬉しいです。その思いを仲間に広げてくださいね! そして、子どもたちにも同じ。『友だちっていいな』と思える保育、教育をみなさん自身が楽しみながら出来たらいいですね。
 また会いましょう。実行委員会メンバー一同」
 
 これらを読むだけでなんとなく、どんなぽかぽかカレッジだったか想像できるかもしれません。一応、私の内容だけ紹介します。90分間の時間でした。

 『おはよう!』であいさつして、『くっついた』の手遊び家族バージョンとからだバージョンでした。

 ここでも良きり身体を動かしたいと思い『テイクオフ』。まだ音源がなかったので、ダンスではなく、遊びとして展開。ダンスと言っても2,3歳児さんが走り回りだけのダンスですから、遊びでもほぼ同じになります。

 絵本『もりのおふろ』(西村敏雄作・福音館書店)を紹介して、絵本を鹿児島の先生から紹介されたことを話してから『ゴシゴシゴシゴシ』。二人で相手のからだを洗ったり、揺さぶったりの乳児バージョンだけでした。立ち上がっての幼児バージョンも楽しんだ方がよかったかなと反省しています。

 続いて6人組で『やさしぼう』。昔からあるあそびですが知っている人は少ないです。グループでワイワイあそんでいました。手つなぎしながらあそんでいる素敵なグループを発見して、みんなで真似をしましたよ。

 続いて『うし』(内田麟太郎詩・高畠純絵・アリス館)を歌い聞かせをしてから『うしりとりあそび』。今年のサマー・カレッジの願い「あなたが大事」にぴったりの詩です、絵本です。参加者にとってはしりとりあそびも展開も新鮮だったらしいです。
 ゆずりんの伴奏が、私のうたにすごく寄り添ってくれていて気持ちよかった。

 休憩後、参加者各自持参した絵本の自慢大会。4人組になって持参した絵本を紹介しましたが、初参加者が多いと聞いていたのでおしゃべりが花が咲くか心配でしたが、この時間になると各グループともにぎやかな話し合いになっていました。とても自然なおしゃべりが嬉しい時間でした。

 続いてダンス『ヨーソロ出航だ!』。サマー・カレッジでは時間を取ってじっくりと踊れなかったダンスですが、曲が好きという仲間は結構多いのでびっくりしています。振り付けは簡単なので4、5歳さんには運動会、発表会で元気よく踊れます。♬ヨーソロ ヨーソロ仲間たち ヨーソロ ヨーソロ 出航だ!♬と歌いながら踊っています。

 すでに終わりの正午に迫っていたので最後は、絵本あそび『おいらカエルやめる』。みんなに歌ってもらいながら絵本を二人で読み聞かせしました。
 ♬おいらカエルやめる♬の歌は大人でも癖になるようです。この絵本も今年のサマー・カレッジの願い「あなたが大事」にぴったりなのです。
 
 というわけで最後は5分でまとめ。

 きみはきみ、ぼくはぼく。だれもが自分らしい生きていきたいと思っている(『おれ カエルやめるや』)。でも、大丈夫、振り返った時、きみがいるし、仲間がいるから、ひとりじゃないから(『うし』)。
 そんなことを私は子どもたちに絵本あそびで伝えられたら嬉しいし、おもしろいし、楽しい。
 
 きっと保育士さんも先生もみなさんも保育(保育園で、こども園で等で)、教育(保育園でこども園等や学校で)で、生活で子どもたちに伝えたい何かがあるはず。子どもたち伝えたいものは何ですか。あそんで楽しい中で伝えたいものは何ですか。
きっとそれは人類が積み重ねてきたものであり、生きるものとしてなくてはならないものだと思います。
 
 私はいのちのつながりあいを人間らしく豊かで楽しいものとしてきたことが人類の進歩につながる一つ大事なところと考えています。きっとこれからも。
 ただ、昔も今も、そのつながりあいを断ち切ろうとする人たちもいたこと、いることも事実。戦争はその最たるものです。
 つながりあそび・うたでいのちのつながりあいの楽しさや大事さを子どもたちと、子どもたちと育ちあう仲間たちに伝え広げるのが私の思いです。
 
 時間が90分ではとてもとてもやろうとしたことができませんでした。やろうとしていることが絞られていないのです。
 カレッジの最後に15分もらって午前中の総復習をしました。次回のサマー・カレッジまでもう一度プログラムを考え直さなければ。
 
次回のサマー・カレッジは福岡会場。6月22~23日です。ご参加をお待ちしています。

『テイクオフ』①
『テイクオフ』②
『ヨーソロ出航だ!』
絵本自慢大会
昼休みには『夢わかば』ワンシートシアター
物販コーナーと署名コーナー


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抱っこ通信1010号 CD『てとてをつなごう』6月1日完成

2019年05月14日 | 抱っこ通信
 2019年つながりあそび・うた研究所自主制作・出版のCD『てとてをつなごう』。6月1日に完成します。
 
 初めての試みです。まっちゃん(町田浩志)と大吉つぁん(長尾高明)ピカリン(私)の合同のつながりあそび・うたです。
諸般の事情でこのようになりました。お察しください(だれかが書いていました)。
 
 まっちゃんや大吉つぁんのところには、「今年は新しいCDが出ないのですか」という問い合わせが保育士さらからあったそうです。

 地方に行くと音楽センターから出版されたCDやDVDやテキストを持参してサインを頼まれることがあります。「ピカリンベスト1・2・3は、支援学校の私たちにとってバイブルです」と岐阜県の先生が語ってくれました。
 
 やはり出版物があると、それだけで現場では大いに助かっているそうです。出版物を役立ててくれているのが嬉しいです。子どもたちと楽しい保育、教育実践が展開されていると思うと勇気をいただけます。出版していただいた音楽センターには感謝感謝です。
 
 いろいろと自主制作・出版となると非常に厳しい状況もありますが、子どもたちのために楽しい実践を展開している仲間たちへの感謝の意味と、新しい実践の手助けになればと思い、思い切ってつながりあそび・うた研究所として制作しました。
 
 なによりも自分たちの創作したつながりあそび・うたが仲間たちの実践を通して、子どもたちと一緒に生命を吹き込んでいただけることが嬉しいのです。
 
 最初はまっちゃんと二人のCDを出版しようと思ったのですが、大吉つぁんの作品も現場によっては、特に子どもたちには楽しいという声も届いていたので、急遽3曲加えることにしました。
 
 今日、マスタリングを終えた音源が届きました。編曲は小林治郎さんとシモシュ。演奏もアコースティックでライブ感あるものに仕上がっています。
 ジャケットもイラストは千葉のコアラちゃん、デザイナーは阪本正義さんで、X-jam のスタッフの尽力で素敵なものが完成したと思っています。
 
 私は、6月1日の都城の保育士研修会と6月2日鹿児島でのつながりあそび・うたセミナーが初売りとなります。
 
『てとてをつなごう』曲目です。
 
1.てとてをつなごう(まっちゃん)…CDのテーマソング。つながりの原点をもう一度。
2.ねずみ ねずみ(まっちゃん)…♬・・・ただいまおかえり 抱っこでぎゅー♬
3.そーっと・そーっと(まっちゃん)…鬼ごっこあそび
4.わたしのありがとう…先生から子どもたちへのありがとうは?
5.ニンニンにんじゃ~ダンスでござる~(まっちゃん)…今年はダンスになっていますよ。
6.ぽっかぽか(大吉つぁん)…かわいいダンスですよ。
7.だいじな(大吉つぁん)…抱っこしながらくすぐりあそび。
8.おりひめとひこぼし…すでに各園で実践されている指遊び?
9.「おはよう!」(ピカリン)…療育の子どもが励ましてくれて創作したあいさつうた。
10.テイクオフ(ピカリン)…2・3歳児さんが飛行機になって走り回るだけのダンス?
11.くっついた(家族Ver)(ピカリン)…指遊びです。♬家族でみんなくっつた♬
12.くっついた(からだVer)(ピカリン)…今度はからだで友だちとくっつきます。
13.おいらカエルやめる(ピカリン)…昨年、話題の絵本と迷曲です。
14.あのやまこえてどこいくの(ピカリン)…大好きな絵本の曲です。ペープサートで。
15.うし(ピカリン)…大好きな内田麟太郎さんの詩です。絵本もいいよ。
16.リボン(まっちゃん)…卒園シーズンにぴったりの曲です。聞いて泣いた人も。
 
1枚2000円 限定1500枚です。
町田・長尾・二本松が持参しています。
つながりあそび・うた研究所でも扱っています。送料1枚205円。
なお、譜面は2019年サマー・カレッジテキストに掲載されています。

まだ、未完成のジャケットです。
ジャケット裏です。

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抱っこ通信1009号 広島ツーユーレクに行ってきました。

2019年05月13日 | 抱っこ通信
3年ぶりの広島ToYou(ツーユー)レクにみやちゃんと行ってきました。
年1度のToYouレクは、来年はゆずりん(中山讓)、昨年はまっちゃん(町田浩志)、そして今年は私というように、講師を一人ずつにしての実技研修会です。

講師が一人の方が、講師の伝えたい内容を集中的に学べるということでしょうか。以前は講師が二人体制でしたが、まっちゃんが力をつけるようになってから一人体制になってきました。
 
主催は、つながりレクの会。保育士、教員、文化サークルの仲間などが集まって、毎月一回の例会を開いています。何度か例会にも参加したことがあります。また、年1回のForYouコンサートも最近、復活しています。
 
広島のToYouレクの仲間とのつながり財産はたくさんありますが、『めっきらもっきら どおんどん』(長谷川摂子作・ふりやかな画・福音館書店発行)の曲の創作が印象的です。
2001年頃だったか、「ピカリン、子どもたちの大好きな絵本『めっきらもっきら どおんどん』に曲つけてくれない。読み聞かせの時に歌いたいからお願い!」。
現場の先生からお願いされちゃあ創作するしかない。それはきっと先生と一緒に楽しんでいる子どもたちの願いだからね。」(2004年音楽センター発行 二本松はじめつながりあそび・うたシリーズ『あそべやあそべ みなあそべ』CDテキストより。出版社を通して作者に許諾を得ている)
 
全国各地で歌の入った読み聞かせだけでなく、運動会や発表会などで歌が入った実践も数多く報告されています。歌入りは、保育園だけでなく支援学校や支援学級にも広がっています。嬉しいですね。
今でも、『めっきらもっきら どおんどん』の実践を伝えてくれる仲間がたくさんいます。広島の仲間の声掛けがなければ創作していなかったです。
 
広島の保育士や教員たちとのつながりは1980年代の全レク(全日本レクリエーショ会議)時代からです。瀬戸内レク学校も2回開いていますし、サマー・カレッジが全国各地で開かれるようになると、広島でもサマー・カレッジ(名称は違ったかも)も開いています。
 
そういう土台があったからこそ、つながりレク会やToYouレクやForYouコンサートが続いているのです。そこには、広島音楽センターや広島市職員労働組合保育園支部の仲間たちの協力も大きいです。感謝です。
6月には保育園支部の50周年記念総会では歌って遊んでおしゃべりをしてきます。

 
さて、今回は「絵本」を題材にたくさん遊んで、踊って、歌って、おしゃべりしての3時間でした。「くっついた」「のせてのせて」「おおきなかぶ」「でんしゃにのって」「おおかみなんか」「だるまさんと」「ばけくらべ」「ぞうさんれっしゃ」「ずっとずっと」(手話入り)「夢わかば」(紙芝居)などでした。
 
ダンスは『ヨーソロ出航だ!』。少しずつ覚えながら計3回踊りました。今年のダンス『テイクオフ』の音源がまだ完成していないので、音源(CD『あの日から・・・大切なあなたへ』に収録)があって、まだ広島では紹介していないダンスをみんなで踊りました。4~5歳児向きでしょうか。
 
そのダンスの合間合間に、私がおしゃべりしていたことが速報(計3号)に掲載されていましたので転載します。毎年、速報はつながりレクの会のまりちゃんが書いてくれています。ありがとうです。
 
「ヨーソロの意味は航海用語でそのまますすめ(直進せよ)という意味。子どもたちにはきみはそのままでいいよ、という意味と伝えたいと私的には思っている。
『誕生日って』の曲を作った時、♬宇宙が生まれて 地球が生まれて 命が生まれて おじいちゃん おばあちゃん おとうさん おかあさん 命がつながって ぼくが生まれてきたんだね ありがとう・・・♬と命の縦のつながりのことをかいたが、命の横のつながりのことも考えたいと思って『ヨーソロ出航だ!』をかいた。

すべての地球上の川の流れは海でであう。いつか一つになれる。そこに希望が持てる。いま、一人ひとりがバラバラにされている現実が確かにある。

幼児教育の無償化が推し進められようとしているが、民間保育園には国が半分経費を負担するが、公立保育園は各自治体が全額負担するようになる。お金のない自治体はどうなるのだろうか。公立保育園が無くなってしまわないだろうか。
東久留米市では公立保育園の全廃計画が進められている現実もあるし。

それでも、子どもの命を真ん中にして、いつかは一つになれる。こんなことを願いながらつながりあそび・うた(『ヨーソロ出航だ!』)をつくっている。」

 
この4月から保育士となった新人さんも8人くらい参加していたのも嬉しかったです。若手からベテランまで、保育のなんやかんやで疲労がたまるこの時期の実技研修会にも関わらず、若々しく元気に楽しんでいました。
ToYouレクが広島の保育仲間や教育仲間に欠かせないものになっていることに嬉しく思いました。








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抱っこ通信1008号 サマー・カレッジはじまるよ

2019年05月10日 | 抱っこ通信
2019年もサマー・カレッジを開催します。昨日、2019年版のテキストの原稿を大吉つぁん(長尾高明)に送りました。彼が集約して印刷にまわしてくれます。
 
1993年に始まったサマー・カレッジは、保育士さんや小学校の先生たちの要求から出発しました。ですから、毎年、つながりあそび・うた研究所として、「現場の仲間たちの要求はなにか」を捉えるところから始まります。ちゃんと会議を開いています。
 
サマー・カレッジの内容は、現場の子どもたち、仲間たちに帰るものでなくてなりません。それを担うのが研究所の仲間であり、一緒につくりあげるサマー・カレッジ実行委員の仲間だと考えています。
 
正直、ここらあたりが難しくなっているような気がしています。私の場合は乳幼児、障害児と、ともに育ちあう仲間(先生・親さん)たちのための内容になっているかが問われています。現場が大きく変えられようとしていますし、先生たちも否応なしに変わってきている、変えられてきているように感じています。子どもと共に育ちあうという原点は変わっていないと思いますが・・・。もっともっと現場に入らなくては、という反省はしているのですが・・・。
 
さて、サマー・カレッジの5つ願い(目標と言っても良いですが)があります。
1. 子どもたちへ、の前にまずは自分自身が楽しもう。
保育、教育楽しんでいますか?一人の人として生きていること楽しんでいますか?
2. 作品(あそびやうた)の背景にあるものを感じよう
つながりあそびは楽しいものばかりです。その楽しさの根っこはなんだろうか?
創作者には伝えたい思いがあります。
3. 参加者同士で交流しよう。
講師から学ぶのではなく、仲間から学んだり伝えあったり共感したり。
4. 自分の思いを大切にしよう。
どんな思いでサマー・カレッジに参加したのか、自分に素直になれたらいいね。
5. あなたを大事に・・・(これは今年の願いです。毎年、変わります。サマー・カレッジに参加して感じてください。考えてください。
 
ちなみに、最初の年の願いは、1から3までと「自分自身が好きになれる」という願いでした。今では、楽しむ、学習する主体者である参加者自身が実行委員会を組織して、年間を通して企画から準備、運営を担っています。嬉しいことです。ここが他の夏の講習会・研修会と大きく違うところです。
 
つながりあそび・うたやその実技研修会であるサマー・カレッジで、私はなにを伝えたいか、それを確かめる良い機会をいただきました。教育科学研究会の月刊誌『教育』(2017年2月号)に原稿を書く機会を得たのです。以下に転載します。一緒に考えてくれたら嬉しいです。
 
 
今、伝えたいつながりって楽しい
 
【保育士を辞めようと】
「今年で保育士を辞めようと思っていたのですが、サマー・カレッジ(注1)に参加してもう少し続けてみようと思った」。
「サマー・カレッジは私が一番自分になれるところ。年に一度本当の自分になって楽しんでいます。もったいぶらなくていいし、気取らなくていいし、本当の私でいられるところ」。
「初めて参加しました。どんな人でも受け入れてくれる雰囲気がとても好きになりました。たくさん笑うことって純粋に素敵なことです」。
これは2016年のサマー・カレッジ東京会場で、2日間の期間中に、9号も発行された通信『手と手と手と』に書かれていた参加者の感想です。
 
サマー・カレッジでは、二日間、からだとこころを動かし、触れ合って、抱きあって、うたって踊ってあそんでおしゃべりして、泣いて笑って怒って・・・。たっぷりの楽しさの中で、仲間の中で、自分の中から本来の人間らしい自分を取り戻し、変わっていき、一緒に楽しむ仲間も変わっていく、変えていくということも楽しいということに気づいていきます。
 
この経験した楽しさを自分だけのものとしないで、子どもたちや職場の仲間たちと一緒に楽しんでほしいと願っています。
 
【あそび・うたって本来楽しいもの】
本来、つながりあそび・うたは、楽しいものです。それは、生きていることが本来楽しいことだからです。人間は、生きていることを楽しむために、また、楽しいからあそび・うたという文化をつくってきました。
つながりあそびを楽しむということは、生きていることの楽しさを、人と人のつながりの楽しさを共有することなのです。
 
同時に、あそぶ中で、楽しむ中に、楽しむ人から生まれる「自分はひとりじゃない」「仲間がいる」感を育てることを私自身は大事にしています。これがなければつながりあそび・うたとは言えません。
 
ジュメの最初に「人(いのち)は人(いのち)と人(いのち)のつながりの中で生まれ、つながりの中で育まれてきた事実から出発しよう」と書きます。人と人のつながりが「人になる」「人間になる」ためのなくてはならない最も必要とされる条件だからです。
人はこの「つながり」を人類の歴史の中でより人らしく、より人間らしく発展しつづけてきたのです。それはお互いがお互いの存在を認めあい、許しあい、無条件で受け入れあう中で発展させてきました。
 
そのためには人間にとっての「安心の世界」が絶対に必要なのです。具体的につながりあそび・うたでは、抱きあい、触れあい、微笑みあい、そして、失敗してもいい、一番でなくてもいい、勝ち負けより遊んでいる時が楽しいと感じられるような作品を創作し、伝えています。
その中で、「生まれてきただけいい」「生きているだけでいい」と実感できることを大事しているのです。
 
つながりあそびに参加したある母親です。「こんなに子どもを愛しくて大切に思うのに、日々の生活の中ではなかなか上手く表現できなくて。そんな葛藤や苦しみも否定することなく、つながりあそびは受けとめてくれますね。背中にまわる手を感じながら抱っこして抱っこされて、なんて考えたこともなかったけど、すごく意味を感じました。見つめ直し、癒された最高の時間でした。」と。
 
【楽しさが奪われていること】
もう一つ、つながりあそび・うたの楽しさを、人と人のつながりの豊かさや楽しさを、もっと言ってしまうと、人間になっていくという楽しさを奪われていることに気づいてほしいのです。
人間としてあたりまえのように生きることが難しい、厳しい時代です。まさに生きる楽しさを奪われているのです。これは偶然ではなく、奪おうとする人たちがいるということと、奪う力が働いているのです。
生まれたときから(今は生まれる前からかな?)競争されられ、評価され、選別させられ、差別させられ、孤立させられて・・・。共に生きるというよろこびを奪われているのです。
 
人類の歴史はこのつながりをより人間らしく豊かにしていく側とつながり分断していく側との闘いの歴史であったような気もしています。
人らしい、人間らしい豊かな美しいつながりに発展してきたのでしょうか。それとも、ますますつながりが断ち切られ、一人ひとりがバラバラにされ、孤立させられてきたのでしょうか。
いのちを産み育てる「人と人のつながり」だけではなく、「内なる自分と外なる自分」がバラバラにされ、自分自身が自分を理解できなくなったり、信じられなくなったり、心が病んでしまう状況が大人だけでなく、子どもたちの中にも増え続けています。保育現場や教育現場も例外ではありません。
人を好きになるとか、信じるとか、愛するとかいった人間らしい感情が奪われていませんか。
 
楽しいという実感がなければその楽しさを奪われているということに気づかないのではと思います。楽しい実感が大きくなれば大きくなるほど、深まれば深まるほど、楽しさを奪われていることに気づくだけでなく、「楽しさを奪うものに立ち向かう楽しさ」を広げる仲間になっていくことを期待しています。その仲間が増えていくことが「人と人のつながりの中で、自分自身も仲間たちも人間になっていく」人間らしい新しい時代を、社会をつくっていく一つの力にもなるのではと思っています。
自分自身も変わり、仲間も変わり、だからこそ社会も変えていけるのだと思っています。
いまの社会を変えるということは新しい社会をつくりだすということです。それも子どもたちと一緒にということが楽しいし、素晴らしいことではないのかと思っています。これは人類がこの地球に誕生してからからあたりまえのようにしてきた営みかなとも思っていますが・・・。
 
【作品に語らせる】
1991年4月に、つながりあそび・うた研究所を立ち上げた時に「いのちを真ん中に据えた時、核戦争による人類滅亡の危機や自然環境破壊による人類滅亡の危機と同じく、人間のつながりあいの喪失は、人類にとっての最大の危機ではないかと考えています。つながりあそび・うたを通して、“つながりあいって楽しいよ”“生きているってひとりじゃない”を子どもたちへ、そして子どもたちと育ちあう仲間たちに広げたいと思います。この危機的状況を見つめなおしたり、変えていく力を育んだりすると同時に、つながりあそび・うたを楽しむことと広げる中で、私自身がより人間らしく生きていきたいと願っているのです。」と書きました。
 
しかし、願うだけではなにも変わらないのです。つながりあいが誰にも見えて楽しめる作品が必要です。つながりあそび・うたの具体的な作品を通して、自分の思いや願いを語らせていくことが大事なのです。
 
(*注1)
サマー・カレッジは、1993年に東京で始まったつながりあそび・うたの実技研修会です。昨年(2016年)は全国12か所で開かれています。すべて学ぶ主体の保育園・幼稚園・特別支援学校・小学校などの先生方の組織する実行委員会で開かれています。年によって違いますが、約1800人から3000人を越える参加者です。
 
 
 
2019年サマー・カレッジスケジュール(乳幼児保育・教育・療育障害児教育等の先生のための内容です)。ご参加をお待ちしています。
 
5月19日(日)ぽかぽかカレッジin関東(今年は名称が変わりました)
         会場;まつど市民活動サポートセンター 講師:二本松はじめ・中山讓
6月22~23日 福岡サマー・カレッジ 会場:博多港国際ターミナルホール
 講師:二本松はじめ・中山讓・町田浩志
6月29-30日(日) わくわく保育セミナーつながりあそび・うた実技講習会in大阪(サマカレとは少し変わります)
         会場:千里金蘭大学 講師:二本松はじめ・町田浩志
7月14~15日 京都サマー・カレッジ 会場:ガレリアかめおか
         講師:二本松はじめ・中山讓・町田浩志
7月20~21日 愛知サマーカレッジ 会場:一宮スポーツ文化センター
         講師:二本松はじめ・中山讓・町田浩志・長尾高明
7月27~28日 福井サマーカレッジ 会場:福井市きらら館
         講師:二本松はじめ・中山讓・町田浩志
8月 6日(火) 京都サマーカレッジ教員バージョン 会場:ガレリアかめおか
         講師:中山讓
8月16日(金) サマー・カレッジ教育バージョン 会場:松戸市民活動サポートセンター
         講師:中山讓
8月17~18日 埼玉サマーカレッジ 会場:成増アクトホール
         講師:二本松はじめ・中山讓・町田浩志・長尾高明
 
8月(24)~25日 全国サマー・カレッジ総括会議(来年度からに向けて)

1995年第1回福井サマー・カレッジ

1996年第4回東京サマー・カレッジ

1995年第1回愛知サマー・カレッジ

第1回サマー・カレッジの手づくりチラシ






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抱っこ通信1007号 次があるから

2019年05月05日 | 抱っこ通信

子どもは それは夢

子どもは それは希望

子どもは それは未来

子どもは それは宝

 

昨日、『笑顔が笑顔をつれてくるコンサート(春)』が終わりました。

参加人数では目標に達しませんでしたが、一歩を踏み出せたことが良かったと思っています。

思っているだけではなく、見える形になっていかないと。

 

旧全レク一座当時ののんびりコンサートの復活を願って、3年前に挑戦しましたが、3日坊主に終わっていました。東久留米(地域)に根ざした全レクの活動、つながりの活動をなんらかの形にしていきたいと思っています。それぞれの力量をアップさせながら新しい仲間も加えてね。楽しみです。

 

コンサートの様子を紹介します。

コンサートは、新しいCD『てとてをつなごう』からシモシュのアレンジによる『おはよう!』(もちろん、午後でしたのでコンニチワ!)でスタート。レコーディングのメンバー、ピアノ(シモシュ)、フルート(カメさん)、ギター(二本松)、ボーカル(みやちゃん)が揃っていたはずなのに・・・。なかなかライブは難しい。それでも途中からバッチリかな。

 

『手のひらを太陽に』『ぼくら太陽の子』『たんぽぽ』と続いて絵本タイム。

私が『ぼくがラーメンたべてるとき』。まりちゃんが『へいわってすてきだね』を読みました。どちらも長谷川義史さん作です。正直、私は読み聞かせってあまり経験していませんのでドキドキ。見て聞いている人たちの方がドキドキ。絵本で遊んじゃうのは好きなんだけどね。そのあたりは、さすが保育士まりちゃんです。しっかりと聞かせます。会場のひと隅には絵本コーナーも。一応、平和につながるものを30数冊並べました。チエイちゃんと私が持参しました。

 

続いて、東久留米ソングを覚えよう、歌おうの時間。東久留米から生まれた歌です。

全レク一座と私の共作『青空この街』。これは東久留米反核平和実行委員会の5周年記念に作った曲です。1999年に自主制作したCD『青空この街」に収録してあります。出版は音楽センター。約10年前、鹿児島県鹿屋市で地元の九条の会が主催してくれた平和コンサートで、地元の教職員組合の先生たちが歌ってくれたのが印象に残っています。私も全レク一座もレパートリーの一曲として歌いつづけています。

 

次は私の『九ちゃん音頭』の予定でしたが、変更。できたてほやほやの『ぼくらの空の下で(なんでおそらからおちてくるの)』。昨夜にメロディが、譜面はこの日の昼という、まさにでたてほやほや。地元のコンサートごとに新曲が発表出来たら嬉しいです。ところが、歌う私自身が歌うことに自信ないのでみんなも心配そう。覚えるどころではなかったですが、ちゃんとそのあたりをフォローする仲間がいるのです。チエイちゃんです。後で、緑が丘保育園父母の会のたたかいも紹介してくれました。

 

次は、コンサートのタイトル『笑顔が笑顔をつれてくる』(全国合研が初めて東京で開かれた年の、メインのスローガンから曲をつくりました。CD『あの日から・・・大切なあなたへ』に収録)と全レク一座による『ぼくらのたからもの』。アレンジャーのシモシュもピアノ伴奏に入って素敵な演奏でした。演奏前に東久留米市立しんかわ保育園の保護者の菅谷さん(ドラム担当)から東久留米市の公立保育園全園廃止問題のたたかいの状況報告がありました。ちなみに先の市議選で全廃計画に反対を表明した候補者が全員当選しました。

 

ここで休憩。お茶や飴コーナー、安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名コーナー、絵本コーナーなどでゆっくりし、おしゃべりをしていました。

 

後半はゲストのまっちゃんの時間から。

レコーディング中のCDタイトル『てとてをつなごう』の譜面を参加者に配ってくれて、みんなで歌いました。軽快で覚えやすく広がりそうな歌です。その歌の中で『戦争のつくりかた』(作 りぼん・ぷろじぇくと井上ヤスミチ・りぼん山本 発行 マガジンハウス)の朗読がありました。静かな語り口で胸にストンと話が落ちてきます。バックのシモシュのピアノも話を深いものにしていました。

すみません、私の『新・戦争のつくりかた』の本が消えているのですが・・・。ご存知の方ご連絡ください。

 

引き続いてシモシュの時間。

まずはシモシュとは名前の話からです。「シモシュ」とは古いマヤの言葉で「調和、和音」を表し、そんな世界を音楽でつくりたいという想いで付けたそうです。

そして、「調和」をテーマに特別ゲスト?の私の親友の中学生こーちゃんと即興連弾? これが即興とはおもえないほど素敵な音楽でした。やはりプロの音楽家はすごい!

 

最後はシングアウトで、『青い空は』『沖縄を返せ』『あなたが夜明けをつげる子どもたち』『青空この街』『手と手と手と』で終了しました。

 

南町から参加してくれたSさん「(人が少なくて)もったいなかったね」とおっしゃってくださいました。また、絵本の読み聞かせが良かったという声もたくさん聴けました。ありがとうです。たくさんの課題が見つかった『笑顔が笑顔をつれてくるコンサート(春)』でした。

 

打ち上げは沖縄料理の居酒屋さんで。泡盛の一升瓶を一本空けてしまいました。舞台監督・音響担当の瀬良さん、ゲスト出演(ボランティア)のまっちゃん、シモシュ、参加してくれたみなさんありがとうでした。

 

次回の『笑顔が笑顔をつれてくるコンサート(夏)』は8月11日を予定しています。平和をテーマにどんな内容になるかはこれからです。一緒に取り組んでくれる仲間、出演してくれる仲間のご連絡をお待ちしています。






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