つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1125号 子ども、それは希望

2020年07月11日 | 抱っこ通信
今週(7~10日)のフェイスブックのつながりあそび動画の譜面です。
 YouTube二本松はじめつながりあそびチャンネルにもアップしていますので、仲間たちへの宣伝をお願いします。
 YouTube二本松はじめつながりソングチャンネルも7月から始めています、よろしくお願いします。
 来週は、フェイスブックのつながりあそび動画はお休みします。

7日【風になってブランコ】
 子どもが初めてブランコに出会ったとき、早くブランコに触りたいのに、すぐには駆けだしてブランコのところには行きませんでした。何度か、お兄ちゃんお姉ちゃんがブランコに乗っている姿を見ているので、すぐに行って触って乗せてと言うのかと思っていたのですが不思議でした。
 
 何度目かの時に、やっと手を放して、ブランコのところへ駆け出しているのか、つんのめっているのか、向かっていきました、でも、途中で止まって振り返って、私の顔をじっと見ていました。そしてまた、駆けだして、また止まって、何度目かにやっとブランコに触ってカチャカチャとやりました。
 追いついて、後ろから子どもを抱えてブランコに座らせ、鎖を持たせてあげたその手をぎゅっと握って、ブランコを前後に小さく揺らしました。
 
 親子共、初めての経験でしたから、なぜ、子どもがすぐにブランコのところへ行かなかったのかわかりません。きっと、子どもは、自分のことをしっかりみていてくれるかが不安だったのでしょうね。それは親にとっても、自分から離れてゆく子どもの姿に不安を覚えていたのでしょうね。

 でも、いつしか子どもたちはそんな不安を取り払って青空へ向かってブランコを大きく揺らして、親の背丈よりももっと高く、羽ばたいて行ってしまいますね。それでいいのですね。

 動画に出てくるある哲学者とは、高田求さんのことです。「未来をきりひらく保育観」(1982年 ささらカルチャーブック)に出てきますよ。



8日【ニコニコ】
 私も大きなおなかを抱えていますが、おなかが大きい女性を見ると幸せな気分になります。
 毎年、夏の研修会に参加していた荒川区の保育士さんが、その年は参加していなかったのです。それでも初秋に開かれた、全レク荒川サークルの自主研修会に参加してくれました。どうして夏の研修会は参加していなかったかを聞いたら「三人目が出来て」ということでした。というわけで、その場で即興に歌ったのが『ニコニコ』でした。
 私の還暦コンサートには荒川の保育士さんたちの熟女連が「ピカリン和物メドレー」を踊ってくれました。嬉しかったです。

 「どうして自分に名前がついているか知っている?君が生まれた時、お父さんやお母さんやおじいちゃん、おばあちゃん、兄弟たちも近所のおじさん、おばさんもみんな嬉しかったんだよ。幸せだったんだよ。その証拠に、君に素敵な名前が付いたんだ。名前といのち。それは自分だけのもんじゃないからね」なんて、話しながら指あそびをしています。



9日【はらぺこあおむし】
 自分の子どもの時代は、絵本なんて読んだことはなかったです。親になって、また、こういう仕事についてはじめて絵本を読むようになりました。齢を重ねていましたから、最初から読むようになっちゃったんです。

 子どもたちは絵本を見るのが先で、読むのが後でしょうか。ま、読み聞かせということで目から耳から、そして同じ空間にいる人との空気感を皮膚から吸収しながらでしょうか。

 読むから始まるというのは厄介です。すぐに悪い頭でも考えてしまうのです。素直に自分の中に入ってこないというか、特に私みたいな人間はダメです、裏を読み取ろうとするから。
 
 絵本『はらぺこあおむし』の作者の言わんとしていることはなんだろうかを考えてしまいます。本当は絵本そのものが作者から離れて独り歩きをしているのですから、ある面、作者の思いはどうでもよいはずなんだけど。ですから自分が感じたまま、思ったまま、まずはそこからかなと思うのですけど、これがなかなか身についていない自分がいます。若い人には勝てない。


 一昨年(2018年)のサマー・カレッジで私の担当は「絵本自慢大会」でした。
 『はらぺこあおむし』は、参加者が持参した絵本の中では、多い順番で10位でした。ちなみに1位は『だるまさんが』、2位は『めっきらもっきらどおんどん』、3位は『わたしのワンピース』でした。

 昨年(2019年)のサマー・カレッジでは、『はらぺこあおむし』は4位、1位は『めっきらもっきらどおんどん』、2位は『だるまさんが』、3位は『わたしのワンピース』でした。
上位3位までの3冊は変わらず。参考までにサマー・カレッジの参加者は幼稚園より保育園の先生が多く、年齢は若く、保育経験も浅い人が多いと思います。



10日【おなか】
 今週の4曲目は、たまたま『おなか』でしたが、今週はいのちの誕生、赤ちゃん、乳児のつながりあそびが多かったように思います。
 コロナウイルス禍の今なのかもしれませんが、動画収録の条件が、多動なものは空間的にも、人的にも環境が整っていないので、どうしても動きの小さいものになってしまっています。いつか環境を整えて、多動なものも収録したいです。

 いのちの誕生は、人類に限らず、どんな時代でも、社会でも、条件下でも「希望」です。生物としての「本能」という言葉では言い表せない「なにか」です。すみません勉強不足で。
 ここでは、私たち人としての「希望」が新しいいのち(子ども)であり、その「いのち」が、いのち自身が獲得するだろう「希望」に向かうために「おなか」が必要であることを歌いたいのです。遊びたいのです。感じてほしいのです。少しだけ早く誕生まれたいのちとしてね。

 子どもには、親や先生をはじめと大人たちと友だちがいるかということ。親には子育て仲間や、先生をはじめとする働く仲間たちがいるかということ、そして、先生にも子どもや保護者や同じ職場で働く保育仲間や同じ時代を生きる仲間がいるかということを問いたいのです。もちろん、自分自身にも。
 
 問うだけでなく、みんなでつながりあそび・うたでおなか(かえる場所)をつくりたいのです。つくってほしいのです。

 めんどうくさいね。二本松はじめ(ピカリン)のつながりあそび・うたは。
実際は、抱っこしながら揺れながら歌っていい気持になれたらいいのです。抱っこされながら揺れながら歌ってくれて、いい気持になったらいいのです。そんな時間をつくれたら幸せです。

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1 コメント

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Unknown (弘中孝子)
2020-07-12 10:13:35
先生 先日はありがとうございました
お忙しい中 すみませんでした

先生教えていただきたいことがあります

震度1  の遊び方
教えていただきたいです
 メールで
申し訳ありません

宜しくお願いします

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