4月の第一日曜日、ぬくぬくらんど&ぬくぬくつながりの会の20周年コンサートの前日、絵本作家長谷川義史さんとあおきひろえさん夫妻が主宰するギャラリー空色画房に寄ってきました。
『おいせまいり わんころう』(発行・ブロンズ新社)の原画展をやっていました。12時前にギャラリー着。ドアの前で待っていると、中から「もういいですよ」とお姉さんが開けてくれ中に入れてくれました。一番乗りです。なんだか嬉しい。いただいたお茶も美味しく感じた。
今回で空色画房を訪れるのは4回目かな? 前回は昨年の7月でした。今回の目的は原画展もあったけど、長谷川義史著『絵本作家のブルース』(発行・読書サポート)を購入すること。この本、なかなか東京の書店では手に入らない。ま、いつも行く本屋さんに注文すればいいのですが、大阪行きがわかっていたので、この日まで待っていました。ちなみに、ネットではできるだけ書籍等は購入しないようにしています。
絵本作家長谷川義史さんの一端がよく見えてあっという間に読んでしまいました。長谷川義史ファンならずともお薦めします。
絵本作家長谷川義史さんとの出会いは私の曲『誕生日って』がきっかけです。あ、直接、本人さんとは出会っていませんよ。ある研修会で、ある保育士さんが「『誕生日って』の内容と同じようなこんな本があるよ」と持ってきてくれたのが、2000年に出版された『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(発行・BL出版)です。長谷川義史さんのデビュー作です。「5さいのぼく」から始まっていのちの縦の時空を遡っている絵本です。
ちなみに『誕生日って』は、♬宇宙が生まれて 地球が生まれて、いのちが生まれて、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、いのちがつながって、ぼく(きみ)が生まれてきたんだね ありがとう♬と歌っているわけです。いのちの縦のつながりを歌っているのです。いのちのつながりを断ち切らせないという「平和」へのメッセージも込めています。
絵本を見て読んで「へえー」と思いました。ともかく絵にビックリ。大胆というか、のびのびしているというか、はみ出しているというか、反面、細かく繊細だったり・・・。話も哲学的だし、いのちの大事さ、平和への思いも込められているし、しっかり遊んでいるのが楽しいし、スケールの大きさに感動しました。
蛇足ですが「『誕生日って』の内容と同じようなこんな本があるよ」と見せてもらった絵本が以前にもありました。他のある保育士さんにですが『いのちのまつり 「ヌチヌグスージ」』(作・草場一壽 絵・平安座資尚 2004年サンマーク社)です。
『絵本作家のブルース』を読んで、長谷川義史さんの作品の根っこにぶつかったような気がしました。子どもの時から絵を描くことが好き好きでたまらなかった長谷川義史さんは、子どもたちに「自分の好きなことを見つけて、その夢に向かって、人の言葉にまどわされずにすすんでくださいね。たった一度きりのあなたの人生ですから」と言い続けています。そして、そのためには「平和な世の中でないとあかん」と。「ふつうにくらせる世の中でないと夢に向かってやっていけないのです」と。さらに「夢をもってきぼうをもってやっていけないと生きていけないのです」「なんにもいりません。人の自由をうばう戦争にはちかづかないで!」(以上「」内は前記『絵本作家のブルース』より)と。
きっと、多くの絵本作家さんも同じような根っこを持っていらしゃると思いますが・・・。
さて、4日に開く『笑顔が笑顔をつれてくるコンサート(春)』では、以前、なにかで読んだ本人が選ぶ長谷川義史の平和三部作の中の1冊『へいわってすてきだね』(文・安里有生 発行 ブロンズ新社)を読みたいと思っています。ちなみに他の2冊は、『だじゃれ世界一周』(2017年発行・理論社)『おならまんざい』(2017年発行・小学館)だったと思います。他の2冊は、一瞬、書名を見て、えっーと思いましたが、手に取ってみて読んでみるすぐに納得、とは言えませんが、うーん・・・。きっと長谷川義史のすべて作品は、平和を願い、平和につながる作品と言えます。
もう一冊読みます。私の好きな『ぼくがラーメンたべてるとき』(2007年発行 教育画劇)です。本人曰く「アホなことばっかり描いていたら、まじめなことも描きたくなるです。」(前記『絵本作家のブルース』より)という絵本です。楽しみに。
というわけで4日の『笑顔が笑顔をつれてくるコンサート(春)』では、まっちゃん(町田浩志)も一冊絵本を読んでくれるそうですし、会場の一角に平和をテーマにした絵本も少しだけ並べます。もし、紹介したい絵本が自宅あったら、持参してください。絵本コーナーに並べます。また、読み聞かせをしていただいたらさらに嬉しいです。
『笑顔が笑顔をつれてくるコンサート(春)』
5月4日(みどりの日)午後2時より 東久留米市東部地域センター