生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

シリンダゲージのセッティング

2007年02月27日 | Weblog

技能照査の実技課題ではさまざまな測定器を使います。

ノギスやマイクロメータが直接寸法値を読み取れるのに対して、ダイヤルゲージやシリンダゲージは基準物(ゲージ)との比較で寸法を読み取ります。このため、前者を直接測定器、後者を比較測定器とよびます。

今回はシリンダゲージのセッティングについて説明します。

シリンダゲージは、穴の内径を測るための測定器です。外径に比べ内径測定は難しく測定誤差を起こしやすくなりますが、シリンダゲージを使えば比較的簡単に測ることができますが、事前のゲージ合わせが必要になります。

それではマイクロメータを基準にした合わせ方を説明します。

まず、計りたい内径にマイクロメータを合わせます。そこに、シリンダゲージの測定子をあて、ダイヤルの針が最も右(時計回り)にふれる位置を見つけます。ここでダイヤルのリングをまわし0目盛りを合わせてやります。

以上で基準寸法合わせは終わりです。あとは同じ要領で測定子を穴に入れ最も右にふれる位置で寸法を読み取ります。ゼロ点に対し右がマイナス、左がプラス領域です。穴の内径は通常プラス公差なのでわずかに左にふれる位置に仕上げてやります。     by生産技術科


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