生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

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工作機械の調整

2006年01月31日 | 2005
製図の技能検定が一段落して、いよいよ生産技術科のカリキュラムとしては最終課題の技能照査に向けての準備に入っていきます。技能照査とは、訓練を受けた者が必要な技能及びこれに関する知識を習得したかどうかを検証するために行う照査。いわば、卒業試験に当たるもので、公共職業訓練施設(当校のような県立の技術専門校)で実施されているものです。技能照査に合格すると技能士補という称号を与えられ、将来二級技能検定試験を受験する際には、学科試験が免除されるという特典があります。
生産技術科の技能照査は、加工実習の課題で実施され、旋盤・フライス盤・マシニングセンタ・手仕上げの総合的な技能が必要になります。
今日は、その準備ということで旋盤のVベルトや送りハンドルの調整、各種潤滑油の補給、バイトの心出しなどを行いました。


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技能検定試験

2006年01月30日 | Weblog


1月22日と1月29日の2日間、当校を会場にして製図関係の技能検定の実技試験が実施されました。技能検定とは、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」で、いろいろな専門職種があります。22日がテクニカルイラストレーション、29日が機械・プラント製図手書きで、いずれも生産技術科1・2年の生徒と一般受験者(企業の実務者)が受験しました。
ドラフターの移動する音だけが響く中、受験者は黙々と作業をこなしていきます。
あと2週間、2月5日と12日にそれぞれの学科試験があり、合格発表は3月中旬です。
あと、もう一踏張り。ガンバレ!
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価値生産方式(24)現場での価値生産

2006年01月29日 | 2005
仕事に対する考え方が重要だと話しました。
基本的に人は人生の半分近くを仕事と言う時間に費やし、ほとんどの人にとって仕事は自己実現の場所となっています。ゴーリキが言うように、仕事が楽しい人にとっての人生は極楽であり、その反対の人にとってはこの世は地獄になると言う、有名な言葉がありますが、ある意味では的を得ています。

経営者にとって、人を雇って就業させることは、企業利益を追求し会社を存続させ発展させると同時に、そこに働く人の日々の仕事を通じた成功体験による人生への自信を付与させる二つの使命を持っていると断言できます。

そうした意味で働く人の達成をきちんとした基準で評価していくことは重要な事です。

ただし仕事の評価の方法が単にノルマや作業性のみを追及する道具である場合は本来の人間がもつ可能性を十分に引き出す道具とはなりません。

また現場で出来る事には限界があります、現場で出来る事を実現して、その効果が
お客様の所まで波及するように、現場から部品の納入を含めて営業体制や物流体制まで、外注であろうと社内であろうと価値が連鎖していく仕組みを作り上げることこそ、そこに働く人と企業の成功を作り上げる原点となります。

そうした意味で、現場での作業評価の方法が時間効率と言う尺度から品物の流れ(スピード)を評価する方法に変化しているように思われます。

段取り時間の短縮などでは、古典的な作業研究などで問題解析を行い改善する方法が取られますが、あくまでも解析や改善は作業者が主体となって行うもので、こうした改善も含めた物づくりの全体の価値向上を評価する場合は、作っている製品と作業方法を解析して作業プロセスを分解し価値プロセスとして再構築した上での評価が必要となります。

こうした作業は、前段でも述べましたように、職場のリーダー格を日常業務からはずして専任として、価値評価の仕組みを作っていく必要があります。

次回はそうした評価の作成方法と流れについて説明して行きます。


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三次元測定機 5

2006年01月27日 | 2005
前回は端面基準によるワーク座標系の設定方法について書きましたが、今回は穴中心とX軸端面基準による設定を紹介します。
すでに開けられている穴を基準として、他要素までの寸法を知りたいというのはよくあることです。他の測定では、空間である穴の中心を正確に読み取る事は難しく、三次元測定機ならではといえるでしょう。 それでは、設定方法です。

1. #511 (基準面指定:XY平面に設定)
2. #131 (基準面測定) 
3. #521R (基準面設定:測定データから面の傾きを補正)
4. #121 (基準線:X軸測定)
5. #541R (基準軸設定:測定データからX軸に設定)
6. #141 (投影円測定 穴の中心を測定します)
7. #531R (原点設定:穴中心をX軸の原点に設定)

以上です。基本的な流れは端面基準の場合と変わりません。Y軸の設定はありませんが、原点を通りX軸に直交する方向で自動的にセットされます。
この設定により、2つの穴の中心間距離などを正確に測定することができるのです。
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三次元測定機 4

2006年01月26日 | 2005


今日は、端面基準によるワーク座標系の設定方法について説明します。
この方法では、ワーク原点を測定物の角に設定することができます。それでは実際のコマンドで説明していきます。

1.#411 3 (プローブ径指定 3ミリ)
2.#511 XY (基準面指定 XY面)
3.#131 (基準面測定)
4.#521R (基準面設定 測定データから面の傾きを補正)
5.#121 (基準線:X軸測定)
6.#541R (基準軸設定 測定データからX軸を設定)
7.#112 (原点測定)
8.#532R (原点設定 測定データから原点を設定)

ここまではワンパターン命令なので、慣れてくればテンポよくできますが、最初はとても大変で、「あのコマンドは何だっけー」と大騒ぎです。
端面基準の設定

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価値生産方式(23)現場での価値生産

2006年01月25日 | 2005
標準時間の現場での適用の話をしました。

実は価値生産活動を行う上で大きな壁となるのが、標準時間です。
現場が標準時間に拘束され、自由な発想や連想、個人の創造性を、つぶす要因となっている場合もあります。

ここで製造現場で競争優位に立つためのベースを再度考えて見ますと、質の良い労働力があり、優秀なスタッフがいて、きちんとした管理が出来ていて、効率の良い機械や器具を使用して、無駄なく物を作る事が基本的な条件となります。

競争のベースに設備のスピードと実施効率があることが理解できると思います。
したがって、これらは(生産性=設備効率×実施効率) によって表されます。

この中の実施効率に関しては、設備のメンテナンスや、需要に応じた製品の加工順位の決定、設備段取の最小化、一回で作る製品の量(ロットサイズ)、作業の改善
能力とレベル、設計開発のサイクル短縮と部品点数の削減、品質向上能力。
など、数えればきりがないほどのテーマが存在します。

上記のテーマは、一つだけ優れていても役には立ちません、工場全体のたゆまぬ
努力と安くて品質の良い商品をお客様に供給するという、企業のMISSION(使命)がこれらのレベルを決定すると言っても過言ではありません。

こうした考え方をベースにしますと、基準や標準は常に改定され変化するものであり、管理の相対的な尺度としては重要な役割がありますが、運用面では限界があることも確かです。

また労働という人間が生活を維持する上で必要な活動の捉え方も重要になります。
ノルマや目標を達成するために、決められた数量を産出する、考えから、共に働く人や、自分たちの考えから、出来るだけ無駄をなくして、価値のある仕事をする組織の風土と、そうした環境を整備する経営姿勢も重要になります。






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価値生産方式(22)現場での価値生産

2006年01月23日 | 2005
前回は標準時間の説明をしました。

ST(エステー)と呼ばれる標準時間に関しては、作業標準の尺度としても重要な
指標となりますが、きちんとした時間管理が出来ていない職場では、標準時間の資料も整備されていないために、大まかな出来高しか把握していない場合が多く見受けられます。

実際の工場で、この標準時間を管理を徹底して実施した事があります。
対象となった工場は、変速機の組立て工場です、作業者50名ぐらいで、組み立てを行っているのですが、派遣作業者の組み立て時間にバラつきが大きく、工程計画を立てる段階で投入工数が読めないために、10人程度の作業者の標準品の組み立て時間を測定して、3ヶ月程度で問題点を出して、改善しました。

各自にバインダーを持たせて、実施した製品の組み立て時間の実績と記入するようにして、無駄な時間と項目を設定して、実際の組み立て時間と無駄時間を比較しました。

道具の用意が出来ていなかったり、作業の手直のために、おくれが発生する場合がありましたが、一番大きな無駄時間としては、作業の中で組み立て方や組み立て順位がわからず、そのまま時間がたってしまう問題が大きくクローズアップされました。

問題に対応するために、各作業者には個々の製品組み立て時間を個人のレベルで設定してもらい、目標管理を行いました、自分自身で課題や整理すべき問題点を挙げて、アドバイスを行いながら、作業を改善しました。

もちろん、作業手順が途中でわからなくなり、作業がストップする問題に関しては
黄色の旗を職場の決められた場所に設置して、ヘルプの表示をするように変えました。

ヘルプが出ると班長がそこに行くようにして、作業内容の修正をして、指示事項を
バインダーのファイルに記載するようにしました。

同じ内容が何回もでて、そのたびに、作業のやり方を変えたり、指示書や手順書を
修正して、自分たちもわかりやすくして、難しい作業は、治工具(作業をやりやすくするために、保持したり仮止めしたりする器具)を作って、実際に現場で使いながら効果がでるものは、積極的に現場に導入しました。

現場では最初抵抗がありましたが、毎週問題点を話し合う時間を30分設けて、作業改善をすることで、現場で相談相手もいなかった状態から、作業に関心を持つ人も出てきました。

中には、仕事が向いてないという事で、班長に相談があり、やめていった人もいましたが、最終的には目標達成が出来た事がその後の仕事への自信につながり、前後の工程と工数を見ながら仕事をする能力が身につきました。

そうした改善を行い、10人中8人までは標準時間内で作業を終了できるようになりました。

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三次元測定機 3

2006年01月20日 | 2005


三次元測定機の各軸には、スケール(測長器)がついていて、各軸を動かしたときの移動量をタッチプローブ(検出器)がスケールから読み取っています。この移動量をスケール信号としてコンピュータ(データ処理装置)に送り、演算処理しているわけです。
そのため、測定を行う前には各軸の基準となる面や点の設定を行う必要があります。これがワーク(測定物)座標系設定と呼ばれる作業で、セットしたワークの任意の場所に設定することができます。
ワーク原点の位置は任意ですが、普通はワーク上面のカドやあいている穴の中心に設定します。
設定の基本手順は
1.プローブ径の指定(ワークに接触させる先端球の直径)
2.基準面の指定(どの面を測定するか、上面ならXY面、右側面ならYZ面、前面ならZX面となります)
3.基準面の測定(セットされた状態での基準面の傾きを測り補正します)
4.原点の設定(基準点を測定し、ワーク原点に設定します)
5.基準軸の設定(基準軸となる方向を測定し、そこを第一軸:X軸に設定します)
これで、座標系が設定され、以後目的の測定作業に入っていきます。
面倒ですが、とても大切な作業です。
 ワーク座標系設定

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三次元測定機 2

2006年01月19日 | 2005
精密測定の主役である三次元測定機について簡単に説明します。
モノの本によれば『直交する左右・前後・上下の各方向に測長系を備え、接触または非接触により測定点を座標値として求める測定機』と定義されています。
つまり、測定物(材料)と測定点検出器(スケール)の位置関係を、同時にX、Y、Zの値として読み取ることができる測定機といえます。

一次元測定機とは、ある一方向の距離を測定できるもので、スケール・ノギス・マイクロメータなどがこれにあたります。
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二次元測定機とは投影機などのように、ある平面上の基準点から測定点までのX方向とY方向の距離を同時に測定できるものです。
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そして三次元測定機とは、平面上で測る2つの方向に、高さ(Z)方向を追加した測定機で、「幅」「奥行き」「高さ」の3つの距離を同時に測定することができます。さらに、測定点を演算処理することにより、真直度・平行度・円筒度などの形状偏差測定を行うことや、タービンブレード・カムなど曲面形状加工品の輪郭形状測定もできるのです。さらに、さらに、専用プログラム上で度数分布表(ヒストグラム)、管理図の作成、統計データの作成、検査成績表の作成などなど、その機能の多さは、まさに精密測定の主役にふさわしいものです。
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価値生産方式(21)現場での価値生産

2006年01月18日 | 2005
ここで、標準時間についての説明をしておきます。
標準時間は(ST)スタンダード・タイムとか標準工数とか、職場によってさまざまな言い方があります。

要するに作業をする時間の基準となるもので、絶対的な評価尺度として現場で運用するものではなく、相対的な尺度として運用されます。

大きく分けますと、実際の時間を計って基準を作る実測法と作業経験と見積時間から算定する方法があります。

前者の場合は時間研究(TIME・STUDY)など実際にストップウオッチなどで測定して作業の流れと作業時間を特定します.

作業改善など現場の問題解決の資料作成に適した方法と言えます、一方、時間要素を動作から推定して見積る方法は、生産計画を立てる時の現場の負荷や原価の基準を作るためには適した方法と言えます。

どちらにしても使用する目的を考えて、標準時間を設定することが望まれます。
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