2007年中越沖地震K-NET柏崎観測点の加速度波形(震度6強)です。
液状化にともなうサイクリックモビリティがみられます。
次図は応答スペクトルです。減衰定数はh=0.05です。
土質柱状図をみてみましょう。
砂層の厚さは13mです。
地下水位が高いので強い揺れにあうと容易に液状化します。
東電柏崎刈羽原発の構内も液状化しました。
排気筒が写っていますね。
私は前職場でこの排気筒の耐震設計計算書をみたことがあります。
原発の重要施設は岩着直接基礎が基本ですがこの排気塔は杭基礎でした。
杭基礎の排気筒は経験がなかったのでびっくりしました。
原子炉建屋は岩着ですが軟岩に支持されています。
軟岩なのでわずかですが不等沈下を起こしています。
柏崎原発の敷地は建設前は砂丘で「あり地獄」と呼ばれていたそうです。
こんな場所に原発を建ててはいけませんね。