花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

丹後路

2014-02-08 13:17:05 | Weblog
 列車の速度が明らかに落ち、「線路が山間に入ったな」と思いました。大阪のキタで開かれた飲み会に参加したついでに、翌日はそれまで行ったことのなかった北近畿を回ることにしました。先ずは大阪駅から特急こうのとりに乗って福知山へ向かいました。三田を過ぎてしばらく経ったあたりから目に見えて列車はスピードを落とし、車窓に目をやると山と山に挟まれて流れる川の右岸(流れる方向に向かって右側)に沿ってこうのとりは進んでいました。空はどんよりと曇り、時々雨も降っているのでしょうか、窓にはいくつかの水滴がついていました。福知山で北近畿タンゴ鉄道に乗り換えて天橋立で降りました。
 リフトで飛龍観展望所へ上がり、有名な股のぞきで天橋立を観ましたが、いつの間にかみぞれ交じりの雨となり雲は低く垂れこめ、空の青と水の青の区別がつかなくなる股のぞきならではの景観とはいきませんでした。かじかむ指先をもみながら下りのリフトに乗り、次は日本三文殊のひとつに数えられる智恩寺へ行きました。「三人そろえば文殊の知恵」の「文殊」を祀るこのお寺は、もちろん学業向上の功徳があります。向上の望みのない私よりまだしも子どもの方に伸び代はあるだろうと、賽銭を入れて子どものために手を合せました。ついでに智恩寺の横にある知恵の輪灯籠をぐるっと回りました。身体がすっかり冷えたのでちょいと燃料を補給しようと思い、お昼ごはんに海鮮丼と焼き蟹、そして熱燗を頼みました。昨日のお酒が残っていて列車の中ではお酒を控えていましたが、この頃にはいくらか持ち直していたので、お酒が心地よく胃の腑に浸みわたり、いい感じに温まってきたところで、城崎温泉への列車に乗るため駅へ歩いていきました。

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