あらたまのよもやま話

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「いいとも」はどこに向かっていたのか。

2014-03-29 09:30:31 | インポート

年度末ということで、色々区切りを迎えるものも多いですが、

この年度末は、「笑っていいとも」が明後日の放送で最終回ということで、

1つの時代の終わりを感じさせます。

「笑っていいとも」は、31年半にわたって昼の12時~放送していた番組ですが、

それだけ長く続いたのは、もちろんそれをウキウキウォッチングする視聴者がいたからであって。

しかし、平日のお昼の12時にテレビを見られる人って、どんな人なんだろうと。

 

社会人や学生なら一般的に、仕事をしたり学校に行ったりしている時間帯です。

もちろん平日に休みのある人、昼間に休みのある人はいますが、少数派だし毎日というわけではありません。

お昼の12時ということで、会社の休憩室等にあるテレビで流れている可能性はあります。

でもそれは自分専用ではないわけだし、見たくて見ている人たちばかりではありません。

そもそもああいう公共の場所にあるテレビは、音声もろくに聞こえないことが多いし。

それにもちろん昼休みが12時からではない人もいます。

 

それでは、平日の昼間に在宅している人は、どのような人かということになります。

最近色々なアンケートの結果等が広められるようになって、

その時に、そのアンケートがどのような手段で行われたかということも公開されることがあります。

それで、平日の昼間に、固定電話に電話したり、訪問したりしてアンケートをとっている。ということになると、

偏った意見しか抽出されないのではないか(つまり信頼のおける結果ではないのではないか)

という疑念が持たれることがよくあります。(特に自分の気に入らない結果になったときはなおさら。)

平日の昼間に在宅している人として考えられるのは、専業主婦もしくは高齢者というのがまず思い浮かびます。

それで、ワイドショー的なものや、健康に関する情報を流す番組はいままでもありました。

しかし、「笑っていいとも」の想定している視聴者層はそのどちらでもないと思われます。

それならはなぜ、「笑っていいとも」はここまで支持されて続けたか。

私もよく分かりません。

今回の終了も、タモリさんがそれなりに高齢になってきたということで、

昼間の帯番組の司会を1人で務めるのが大変だろうというフジテレビ配慮もあったのではないかと思います。

次も同じような番組をやるらしいです。

まだ他局のようにワイドショーをやるよりはましだけど、

果たして誰が見るのだろうという気はします。

平日の昼間なんて、生放送のバラエティとか手間のかかることをしなくても、

過去の番組の再放送で十分だと思うんですけどね。


法的には問題ないけど、ご利用は計画的に。

2014-03-22 10:41:58 | インポート

4月からの消費税増税や、政府の賃上げ要請に押される形で、今年の春は賃上げをする企業が多いようで、

「それならうちも」ということで、賃上げを要求する労働者や組合が多いようです。

今週20日には、神奈川県などで交通機関に勤める労働者がストライキをおこし、

交通機関の運行が止まったことで、大混乱を巻き起こしたようです。

相鉄ストライキ決行でユーザーから悲鳴が上がる - Togetterまとめ

首都圏で交通スト 「料金返せ」「放送ぐらいしろ」:朝日新聞デジタル

ここで私は、はてなブックマークでこのストについて、絶賛するコメントばかりなのが気になりました。

朝、出勤しようとして駅に行ったら、ストライキのために電車が動かない。

この状況に直面して、「ストなら仕方ない」という大人の対応ができる人がどれだけいるか。

上記の朝日新聞の記事の例は極端にしろ、その上のリンク先ぐらいの反応はあってもおかしくないと思います。

そもそも、運輸事業などの公益事業において、争議行為を行うときは、10日前までに関係部署に通知しなければいけないと、労働関係調整法に定められているわけで。

厚生労働省:争議行為の予告通知について

この記事からはその通知がなされているかということは分からないのですが、

法に則って通知をしたのであれば、お役所だけでなく、利用客にも通知はしてしかるべきです。

工事のために運休するという通知はできるのに、ストのために運休するという通知はできないという理屈はおかしいと思います。

そして、仮に通知したとしても、出来る限りストを回避する方向で、労使双方が交渉を持つべきです。

労働者の皆さんも、ストをすることが本意ではないと思います。

ストをすることが、会社の利益だけでなく、どれだけのお客さんに迷惑をかけるか、

そういう心遣いは、交通機関に携わる者であれば持っていてほしいものです。

電車が5分遅れただけで、(心がこもっているかどうかはともかくとして)

「電車に遅れが発生して申し訳ありませんでした」と言えるのに、

自分たちのせいで(つまり、人身事故があったわけでも、自然災害のせいでもなく)

電車が全く動かないという状況について、心を痛めないはずがないと思います。

もちろん、ストライキの権利は、労働者に認められた権利だし、行使することに何の問題もありませんが、あくまでも最後の手段とするべきです。

なぜわざわざこういう法律が定められているかということを、労使双方がもう一度しっかりと認識して、出来る限り、ストは起こさないように労使双方が努力すべきだと思います。

ストライキが起きた時、ユーザーが労働者を批判するのは筋が違う。けど、「批判してはいけない」ということではない。: 不倒城

でも言われているとおり、

会社には、労働者との争議をきちんと治める責任がある。ストを起こす段階まで労働者を追い詰めてしまえば、それは完全に「会社の失策」なのだ。

 という言葉がこの問題の核心を突いているいると思います。

交通機関関係にお勤めの人ではなくても、ストライキによって仕事に遅れが出たり、

納期に間に合わなくなったり、お客さんに無駄足を踏ませるという状況になって、

それでも「ストをしたことは正しかった」と胸を張って言えるでしょうか。

そもそも、ストによって問題は解決するのでしょうか。

むしろ、「会社に損害を与えやがって!」という話にならないのでしょうか。

 私だって、ストライキが起こせて、それで待遇が改善されるものならしたいです。

私の給料では、他に収入源がなければ、結婚どころか1人暮らしもままなりません。

それをせめて、1人暮らしができる段階にまで持っていってほしいものです。

でも、労働組合があるわけでもなく、あったところでそこまでの行動力があるわけでもなく、

それよりも、相手先やお客様への損害を考えると踏み込むわけにはいきません。

仕事というのは、1人で完結する仕事は少なくて、だいたい社会のどこかでつながっています。

その流れの一端が、このような形で途切れるのは、社会全体にとっての損害につながりかねません。

社会人として、色々と天秤にかけたうえで、判断・行動してほしいと思います。


この文章は日本語で書かれています。

2014-03-14 22:12:14 | インポート

私がインターネットをしていて、いつも心を痛めていることは、

一部の(ほんの一部であると信じたいです)ネットユーザーによる、

外国、特に韓国と中国に対する誹謗中傷です。

私自身、大学時代の恩師の紹介で、その先生が主宰しておられる、

日本・韓国・中国を中心とした東アジアにおいて、

日本語や日本文学、日本文化を研究している方々の学会に、

研究者でもないのに参加させていただいている(ちゃんと毎年会費も払っています)

関係で、この手の問題には敏感に反応してしまいます。

特に最近では、街中の書店にてこういう感情をあらわにした書籍が大々的に売られていたり、

街頭で外国人の排斥を訴えるデモが行われたりと、活動の場はネットを超えて広がっています。

非常に憂慮すべき問題です。

そもそもこういう運動が広まったのは、

2002年にサッカーのワールドカップが日韓共催で行われたことがきっかけともいわれていますが、

そんなサッカー場で、先日ある問題が起きました。

3月8日Jリーグ浦和レッズ対サガン鳥栖におけるサポーターによるコンコース入場ゲートでの横断幕掲出について|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE

ことの詳細は上記リンクにて詳細に述べられていますが、

日本有数の熱狂的なサポーターをもつ、浦和レッズの本拠地・埼玉スタジアム2002の一角に、

「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲出され、それが差別的な内容ではないかと問題になりました。

横断幕の作成者は、

「ゴール裏は自分たちのエリア。他の人たち、特に外国人が入って来るのは困る」

 

と供述しているということで、明らかに差別意図をもった行動であったことが分かっています。

垂れ幕作成者「外国人が入って来るのは困る」 : サッカー : スポーツ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

これについて、レッズ側に対応の不手際があったとか、色々といわれていますが、

私はサッカーには詳しくないので、そのあたりのことについては分かりません。

ただこれはサッカーに限った話ではなく、人が多数集まるところにこういう横断幕が平然と掲出されたこと、それ自体がそもそも問題であるべきだと考えます。

サッカー場での出来事というだけでなく、もっと一般的に、例えば街中で、

このようなメッセージが掲げられたら、今回の比ではない問題となるはずです。

当然ながら、「表現の自由」の範疇を超えています。

この事件をうけて、Jリーグでは3月23日に行われる浦和レッズ清水エスパルスの試合を、無観客試合とすることを決めました。

一部では、勝ち点を没収するとか、果ては除名か降格かともいわれていましたが、

個人的には妥当な処分だと思います。

今回の問題は、あくまでもファンが起こした問題であり、プレーしている選手には関係のないことです。

そのようなことで、自分たちの業績がマイナスの評価を受けることは、納得いかないでしょう。

無観客試合になれば、もちろんチームにとっては大きなダメージを与えますが、

お客さんがいないだけで、普通に試合は行われるわけで。

普段の練習の時と同じ雰囲気の中でやる、というだけのことで、

真剣勝負をしているか、ただの練習かの違いでしかないと思います。

次に、サポーターの立場からみればどうか。

もちろん、一部のサポーターのせいで割を食うことになる、その気持ちはよく分かります。

でもこればかりは仕方ありません。相手チームのサポーターも含めて、他山の石としなければならないと思います。

清水にだって、ブラジル人労働者などの外国人はたくさんいると思われるわけで、

その人たちがもし「JAPANESE ONLY」という表示を見たらどう思うか。

ということを想像すれば理解できるのではないかと思います。

サポーターがさいたままで来る交通費やホテル代が無駄になるのではと心配している人もいますが、

まだ1週間以上あるのだし、今からキャンセルしても問題ないと思います。

繰り返しますが、今回の問題は、くれぐれもサッカー場内だけの話で終わらせてはならないと思います。

こういう差別的な行動をしてはいけないこと(人間として当たり前のことだと思いますが)を、もっと多くの人に知ってもらい、

最終的には、このような差別的な発言・行動がこの世から根絶されることを願っています。

浦和レッズは、一応このような形で、自らの顧客に対する賠償を支払うことになりました。

これが、排外主義を唱える個人や団体に対して、今後その行動を思いとどまらせる一因となることを、期待しています。

 

 


桃栗三年柿八年。

2014-03-10 22:43:34 | インポート

今週末は何かと多忙につき、ブログの更新ができませんでしたが、

結局今週のテーマは決まっているので、特に問題はないと思います。

東日本大震災から明日で3年になります。というかもう3年なんですね。

3年の時間の経過とともに、人々の記憶や関心が薄れているのではないかという懸念の声がありますが、

記憶や関心が薄れているというより、歴史の教科書に載っていくという感覚のような気がします。

つまり、1868年に明治維新があった、1789年にフランス革命があった

(諸説あるだろうけど割愛します)

というのと同じレベルの知識になってきている気がします。

日常生活の中で、それによって何か影響があるわけではないけど、

決して忘れているわけではないと思います。

ところで、私は未だ震災後の被災地に行ったことがありません。

名古屋でその日暮らしの様な生活をしていると、東北は遠くて、時間もお金もかかります。

(さすがに震災直後のように、「今行っても足手まといになるのではないか」という気持ちはないですが。)

ということで、私は未だ被災者の皆さんと気持ちの共有ができるに至っていません。

元から無理だとは思います。実際私は被災したわけではないし。

私がもし今後被災地を訪れたとしても、そこでわきあがるのはあくまでも

「よそ者」としての感情であり、「よそ者」としての視線だと思います。

 

しかし、そういう感情や視線を遺憾なく発揮しているのがマスコミです。

仕事の都合上、被災地の現状は伝えなければいけないし、

そんなことを言っていたらはじまらないわけですが、

(それでもまだ、構ってもらえているだけましと思うべきなのかもしれませんが)

被災地以外の人に関心を持ち続けてもらうためには、

やや出過ぎたこともしなければいけないのか、という話が、先週ありました。

震災記録映画「ガレキとラジオ」でやらせ ラジオ聴くふり:朝日新聞デジタル

広告代理店が制作し、その会社の社員が監督をした記録映画において、

実際はラジオを聞いていないのに、聞いたふりをしていたという「やらせ」が発覚したという件。

実際、この出演者の仮設住宅の周辺にはラジオの電波が届いていないので、本来なら聞くことは出来なかったとのことです。

「記録映画」を名乗るのであれば、そこにフィクションはあってはならないし、

たとえ事実であったとしても、それが復興の役に立つ情報であったのか、

単に大多数の国民を感動させる(そしてお金を落とさせる、話題にさせる)

ためのツールでしかなかったのか、という点は精査されてしかるべきだと思います。

実際、我々部外者に許されていることは、復興の進捗状況はどのようになっているのか、

そのために何が協力できるか、ということを模索することであって、

あくまでも今後の活動方針については、当事者である被災者の皆さんが、

自らの意思で決定していくことだし、それについてあれこれと文句や指図をしたり、

あろうことか、人のプライバシーに土足で踏み込むようなことはあってはならないと思います。

なので、東京からの、憐みの目線を持った報道をするぐらいだったら、

何も伝えてもらわない方がまし、と思います。

そのかわり、お手数ですが現地の皆さんが、当事者の視点から現状を伝えてほしいと思います。

一方で、明るいニュースが昨年から今年の初めにありました。

まず、震災前後の三陸地方を舞台とし、脚本、音楽、出演に東北出身者がふんだんに関与したNHKの朝ドラ「あまちゃん」のヒット。

そして、東北楽天ゴールデンイーグルスの日本一。

今年に入ってからは、仙台出身の羽生結弦選手の

ソチオリンピック男子フィギュアスケートにおける金メダル。

これらは、東北の皆さんが自らの手でつかみ取った偉業といえるものだと思います。

東北の皆さんは、何も他の地域から言われなくても、主体的に動いて、これらの結果を残すことができるのです。

避難生活が長引くとか、人手・資材不足で復興の工事がすすまないとか、原発の件とか、

色々問題はあることかと思いますが、

時には協力者の手を借りて、しかし基本的には自分たちが主体的に動くことにより、

今後の生活再建等が進むことを祈念いたします。

被災者ではないので、これ以上のことは言えません。


「永遠に0」とは言わせない。

2014-03-01 01:44:03 | インポート

先日よりブコメ日記を導入して、私がはてなブックマークで書いたものをこっちにも転載できるようになりました。

今までも、あそこで書いたものはほとんどツイッターにも流していたし、

それをブログ形式にまとめたtwilogもあるので、見ることはできていたのですが、

新たなチャンネルがあるのなら利用しない手はありません。

実際効果があるのかは分からないけど。

そして、今回このブコメ日記を運用するにあたり、

週に1度書いていた本体のブログの方も、元あったfc2に戻そうかとも思いましたが、

ブログの方にもスターやら、読者になってくださる方などがおられるので、

とりあえずこっちで続けていきたいと思います。宜しくお願いします。

 

今回は、今週のブックマークの中から、100文字では伝えきれなかった件について、

補足説明をしたいと思います。

NHK受信料:長谷川委員、05年に支払い拒否 - 毎日新聞

今何かと話題のNHKの経営委員に、長谷川三千子埼玉大学名誉教授という人がいます。

この人は、今どき「女性は家で子育てをするのが効率的」と言ったり、

朝日新聞社前で自殺した右翼の幹部を礼賛する文章を書いたり、

まぁ色々とアレな人ではあります。

大学では本居宣長などを研究し、文章も旧かな遣いで書いたりするような人です。

その人が、2005年にNHKで放送された番組内容に憤慨し、

NHKの受信料の支払いを、2か月だけながら止めたとのこと。

NHKの受信料の支払いは、法律で定められた義務であり、

それを過去にしなかったことがある人は、経営委員として適性があるのか。

と普通こういうことになると思います。

しかし、NHKの経営委員が受信料を払ってないというのは、あきらかに異常な話で、

しかもやっていたのが、彼女が経営委員になる前の10年近く前の話。

なぜ今この件が出てきたかということを、考えてみる必要があると思います。

今までもこのような例はいくつかあったので、改めて例は持ち出しませんが、

「あの人がこんなことをやっていたことを暴いたら、さぞ世間は盛り上がるだろうな」

ということを前提に、マスコミがネタ探しをしている時があると思えてならないと気がするときがあります。

今回のこれもそうです。

NHKの経営委員が、NHKの受信料を払っていないことがバレたら、さぞいいネタになるだろうな」

という期待と妄想を胸に、毎日新聞の記者は取材を進めていた気がしてなりません。

もちろんそうでないことを願いたいですが。

そして、こういうネタは往々にしてエスカレートするものです。そのうち、

「あの経営委員も、NHKの受信料の支払いは『永遠に0』だった!」とか、

「あのM井会(以下略)」とか、真偽のほどはともかく、そういう記事が出てもおかしくありません。

今後そういう傾向にならないことを祈るばかりです。

もちろん、NHKの経営委員なのだから、受信料はきちんと払ってくださいね。実際すでに払っているそうですが。

5000円足らずなので、ああいう人にとってははした金でしょ。

一方、従来よりNHKの受信料を支払いたくないネット住民の皆さんの中には、

むしろ彼女の「支払わない」という選択に賛意を示している人も少なからずいます。

そういう人が経営委員の中に入ることによって、受信料を支払わなくても済む仕組みを考えてくれるのではないかと期待しているようですが、

多分そんな風にうまくいくとは思えません。

彼女が受信料の不払いに及んだのは、番組内容が気にいらなかったのが理由であって、

一応その番組は見ているわけで。

ネット住民が言う「テレビなんか見ないし、払うのは無駄」というのとはわけが違います。

それにこんな保守的な考え方の人が、受信料を支払わなくてすむ仕組みとかを考えるとは思えません。

それよりも、いかにして番組を通して国民を教化するか。ということにしか興味がないと思います。

それもそれで問題ですが。

NHKには、政府やあらゆる権力から独立した、不偏不党の立場を貫いてほしいと思うので、

そのコストと思えば高いとは思いません。

私はちゃんと銀行引き落としにしているので、今後とも宜しくお願いします。