以下の文章は、通称「増田」に私が掲載した文章の転載になります。
あそこは匿名なのが特徴なので、ここに転載したら意味がないかもしれませんが、
別に身元を隠す必要はないし、かといってここにだけ載せても誰も見ないし(苦笑)。
高校野球の件でいろいろ盛り上がってるようですが。
確かに、熱中症対策は必要。そして、特定の選手に過度の負担をさせないことも重要。
だけど、いわゆる「酷使」を批判する立場の人が、その理由として挙げるのは、
「肩や肘は消耗品だから、酷使したら、プロに行った時に使い物にならなくなる。」って。
有望な選手だからって、勝手にプロでも見たいとか言うなよ。
甲子園球児の中で、プロになれるのは一握り。
その中で、数千万、時には数億の年俸をもらったり、40歳ぐらいまで現役を続けられるのはさらにその一握り。
一般的な会社の定年である、60歳前後まで現役を続けた選手は今まで1人もいないし、
引退したとしても、コーチや球団職員など、この畑の仕事で60歳ぐらいまで途切れなく働ける人も、
データがないから分からないけど、ほとんどいないのではないかと思う。
20代の早いうちに見切りをつけたのならともかく、30過ぎて、ろくな社会人経験も積まずに野球界から放りだされて、
今まで野球しかやってこなかったから、他の業界のどこにも採用されず、
食べていくために、慣れない自営業(飲食業など)に手を出さざるを得ない人の方がよっぽど多い。
そのことを考えたら、どれだけ有望な選手でも、プロ野球選手になるという選択が、
その人にとって正しい人生の選択になるとは必ずしも言えない。
それぐらいだったら、高校か大学で野球とはすっぱりと区切りをつけて、
一般社会で過ごしていく方がよほどいいように思える。
「高校時代は野球部に所属して、甲子園にも出場しました。」
と言えば、就職する会社のお偉方の注目を集める可能性は高い。
そういう考えがあって、いずれどこかのタイミングで野球に区切りをつけるとすれば、
今この時に全力を傾けて野球に打ち込むということは、悪いことではない。
むしろ、「将来のことを考えて、今は手を抜きます」という方が気持ち悪い。
高校生にも人気のある、有名な人の言葉を借りれば、
「いつやるの?今でしょ!」
ということになると思う。
ということで、高校球児の皆さんは、周りの雑音に惑わされず、今できることに全力を尽くしていただければと思います。
ただし、やりすぎて怪我をして、その後の生活に支障をきたしたりしたら元も子もないので、そのあたりはほどほどに。