車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

夏泊港 in 鳥取市青谷町

2017年04月20日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・鳥取県

「溶岩流が造る岬と海女の海岸」

鳥取市観光サイトによれば「岬一帯の海岸は、日本海の怒濤に浸食された断崖絶壁・洞門・岩礁・奇岩等が連続し、その迫力のある岩石海岸は見る者を圧倒します。日本海に沈む美しい夕日を背景に、くっきりと浮かび上がる夏泊漁港側の獅子岩は見応え十分。また、スズキ・クロダイなどの絶好のつり場でもあります。漁に携わる人々を見守っている長尾鼻灯台が建てられている岬です。」

夏泊漁港の獅子岩、その目線の先に有るのは紺碧の海原と、白く波を蹴立てて沖へ向かう一艘の漁船。

夏泊漁港の成り立ちは、戦国時代後期から江戸時代初期にかけて鹿野藩を治めた『亀井茲矩』が、筑前国の漁師を定住させたのが始まりと云われています。地元の古文書に「この漁師は筑前国の出自で、文禄の役で日本水軍の水先案内人を勤めた功によりこの夏泊地区一帯を免租地として与えられた。漁師は初代・助右衛門を号し、夏泊の開祖となった。助右衛門の妻は素潜りを得意とし、住民に海女の技法を伝えて夏泊の伝統「夏泊海女」となった。」と記されています。

夏泊の海女漁は山陰地方では唯一。現在も海女漁によって収穫される「岩牡蠣:夏輝」は、県のブランド産地の一つで、他にもアワビ、サザエ、ワカメ等の海女漁が行われています。

アスファルトが敷き詰められた道路、コンクリートで作られた波止場。沖から帰る船を迎える為の街灯が幾つも並ぶ。近代的に整備された漁港は、私の中にある「漁村の風景」とは全く違った景色を展開しています。

鳥取市の釣り場案内に必ず出てくる「夏泊漁港」。釣れる魚はヒラメ、マゴチ、カレイ、キス等々・・結構種類があり、それぞれに釣場ポイントの情報交換もされているそうです。と言っても釣りには全く興味のない二人、感想は「ふ~~~ん」(ーー゛);と、至って素っ気ない。

今回の旅のメインともいえる「狛犬を訪ねての神社参拝」が主目的。参拝を終えて道路に出れば、潮の匂いに混じって鼻腔をくすぐるのは、防波壁を埋め尽くすように乱れ咲く黄色い花の群れ。

香りに誘われて近づけば、二重三重の花びらに赤茶色の斑点は八重咲水仙の「タヒチ」。原産地は地中海沿岸、耐寒性はとても強く、耐暑性もそれなりだそうで、こうした場所には最適なのかもしれません。

防波壁を横目に見ながら集落への道を進めば、左手に細長い木の杭を積み重ねたような岩肌、へばりつくように根を張る「岩ツワブキ」。後で調べたら「安山岩露頭地 約160万年前に中国山地付近から流れ下った溶岩と考えられおり、板状に割れ目が発達していることが特徴。このような割れ目は 、一般に、流れようとする溶岩と地面との摩擦で生ずるひずみによってできると考えられています。」と紹介されていました。

訪問日:2012年4月18日

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明日はこの時から四年後、友人を伴って三人で訪ねた長尾鼻の紹介です。

 

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