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北朝鮮問題に絡んで、米国と中国との関係、日本と韓国との関係が取り沙汰されている。

2018-06-03 01:02:56 | 政治

北朝鮮問題に絡んで、米国と中国との関係、日本と韓国との関係が取り沙汰されている。

米朝会談に於ける日本の位置は、完全なる外野(蚊帳の外)か?
シンガポールに邪魔者、文在寅酋長が現れると言う予想が出ている。

中国がリムパックから締め出されると言う結果が出て、驚きが湧いている。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53208

マティス国防長官の指導と言う説が出ている。

太平洋統合軍ハリー・ハリス司令官(海軍大将)は、この5月に韓国駐在の大使に任命された。
トランプ大統領の極東アジアに於けるプレゼンスの大きさが伺える措置である。



北朝鮮の軍事脅威は今も変わらない
確約されていない核兵器、弾道ミサイルの破棄
2018.5.30(水) 古森 義久
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53185

米太平洋軍のハリー・ハリス司令官。シンガポールで(2017年10月17日撮影)。(c)AFP PHOTO / Roslan RAHMAN〔AFPBB News〕

 米朝首脳会談の展望をめぐり、北朝鮮情勢に関しての熱い議論がかわされている。つい最近までは世界で最も危険な存在とみられていた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、今では平和の使者のように振る舞っている。そんな北朝鮮を、米国のトランプ政権はどうみているのか。米国に対する北朝鮮の軍事脅威は変わったのか。
それらに関する米国側の認識を知るには、今年3月15日に、太平洋統合軍ハリー・ハリス司令官が上院軍事委員会で証言した内容が有力な指針となるだろう。
 ハリス海軍大将はそれまでの3年間、インド太平洋の広大な陸海空を管轄する米軍全体の最高司令官を務めた。この統合軍の陸軍、海軍、空軍そして海兵隊は、日本や韓国もその守備範囲とする。とくに在韓米軍は長年、北朝鮮の軍事脅威とは正面から対峙してきた。ハリス司令官が指揮する太平洋統合軍には、その在韓米軍も含まれる。
 ハリス司令官はすでに退役と転進が決まっており、太平洋統合軍司令官として議会で証言するのはこれが最後となる。ハリス司令官は上院軍事委員会の席で、アジア太平洋の域内での軍事情勢、とくに米国とその同盟諸国にとっての脅威や危機の現状を議会に向けて報告し、米軍側がその現状に対してどのような抑止や防衛の態勢をとっているかを説明した。そのなかでも北朝鮮についてはきわめて詳細かつ具体的にその軍事動向を報告していた。このハリス証言は、現在の米国側の北朝鮮への総合的な認識だといえるだろう。

強大な「非核の通常戦力」も脅威

 ハリス司令官は北朝鮮の動向の総括として、以下のようなことを述べた。
「金正恩は長年にわたって、国際的な規則や責任、そして抑制された言動に対する侮蔑を数えきれないほど示してきた」
 この表現を分かりやすく言い換えれば、金正恩という人物は国際的な無法者だということである。ハリス氏がこの厳しい評価を述べた3月中旬といえば、金委員長がすでに米韓両国への唐突な微笑外交を始めた後である。だがハリス氏は次のようにも証言していた。
「私は昨年(2017年)、朝鮮民主主義人民共和国こそ私たちにとって最も切迫した脅威だと証言した。その脅威の水準は、この1年でさらに高まった。北朝鮮の弾道ミサイルと核兵器の能力が、広範な国際的抗議や国連安保理の制裁追加にもかかわらず、高まったのだ」
 そのうえでハリス司令官は、北朝鮮の核兵器や長距離ミサイルの開発の最近の軌跡を細かく報告した。米国や韓国や日本を脅しつける好戦的な言明の数々も紹介していた。とくに日本や韓国への北朝鮮の軍事脅威についてハリス氏は警鐘を鳴らした。
「北朝鮮は世界で第4の規模の120万もの軍隊を維持し、長距離ロケット、火砲、短距離弾道ミサイルを多数備え、通常戦力でも韓国や日本への脅威となっている。これらのロケット類は化学兵器や生物兵器も発射することが可能だ。高度に訓練された特殊作戦部隊は金正恩のさらなる奇習攻撃の手段である」
北朝鮮は、米国が最大の懸念の対象とする核兵器だけでなく、非核の通常戦力でも異様なほどの規模の軍隊や武器を保有し、いつでも大規模な攻撃をかけられる態勢を整えているというのだ。

核兵器や弾道ミサイルは今もそのまま

 ハリス氏のこの報告はトランプ政権の見解であると同時に、米国官民の全体の懸念だともいえる。この懸念がハリス氏によって改めて表明された後、北朝鮮は平和や和解をそれまで以上に大きく打ち出すようになった。
 その結果、米国、日本、韓国などの北朝鮮の脅威への認識が変わってきたことは事実だろう。ところが北朝鮮は、いくら平和や和解を説いても、この懸念を減らすための実効措置をとっていない。
 核実験やミサイル発射実験の凍結、核実験施設の爆破といった措置は、大々的に宣伝してみせた。だが、核兵器や弾道ミサイルの破棄は実施していない。核施設の爆破というのも、もうすでに老朽化して使われていない施設の入口を破壊しただけである。実体のある核兵器や弾道ミサイルの削減や破棄はなにも行われていないのだ。
 そうなると、ハリス司令官が3月中旬に指摘した北朝鮮の軍事脅威は、基本的には現在もまったく変わらない、ということになる。
 熱心に米朝会談を求める金委員長の背後には、こんな現実が揺らがないまま厳存する。だから、いまこそ北朝鮮の軍事脅威の現状をしっかりと認識しておくことが重要なのである。

中国メディアはハリス氏の「出自」を取り沙汰

 その北朝鮮は、中国との距離を縮めようとしている。金正恩政権は非核化をめぐる米国との駆け引きのために、中国への依存を強め、あるいは中国を利用しようとする動きも表面化してきた。
ハリス司令官は同じ議会証言で、インド太平洋地域では、中国も長期的には最大の脅威だとする認識を率直に述べていた。
「中国は近隣諸国を脅して屈服させ、自由で開かれた現在の国際秩序を崩すために軍事力と経済力を行使している。米国は、中国の軍事力や強制力の行使に断固反対する」
 ハリス氏のこうした鋭い批判に対し、中国側が同氏の家族背景を理由に非難したことは広く知られている。新華社通信や環球時報といった国営メディアは、「ハリスが反中的な発言を続けるのは彼の血や出自が原因だ」という趣旨の論評を繰り返した。ハリス氏の母が日本人であることを反中と結びつける民族差別的な反日攻撃だった。
 だが、トランプ大統領の厚い信を得たハリス氏は、この5月に韓国駐在の大使に任命された。同氏が北朝鮮や中国について表明してきた認識はオバマ前政権時代から一貫しており、議会でも超党派の同調を得てきた。今後、活動の拠点を朝鮮半島へと移すハリス氏の言動は日本外交にとっても意味ある基準となるだろう。
 韓国駐在の米国大使となるハリス氏が、日韓関係に関して韓国側を批判するような発言をして、韓国メディアなどから「ハリス氏の母親は日本人だから」などという民族差別的な反響が起きないことを願いたいところである。


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