線香といえば、花火の事かと、思ったが、見事なブーメランに見入った。
茂木敏充経済再生担当相の「線香配布」問題で、追求ならば、希望の党玉木雄一郎は既に
辞職したかの様な、成り行きである。2016年の(現)立憲民主党山尾しおりの場合も、
党の統一見解と逃げ回る。他、多数を数える。
2018.2.3 05:02更新
「線香」野党に飛び火 民進系“お家芸”再び 希望・玉木代表「出処進退」促したのに茂木氏と同様説明
http://www.sankei.com/politics/news/180203/plt1802030006-n1.html
茂木敏充経済再生担当相の「線香配布」問題が2日、野党議員に飛び火した。6党合同でヒアリングを開催するなど本格的に茂木氏への追及を強めようとしていたタイミングで出ばなをくじかれた。民進党が分裂し、立憲民主党、希望の党と党名は変わったが、お家芸の「ブーメラン」のDNAは連綿と息づいている。(小沢慶太、沢田大典)
「政党支部の活動ということで金品を配ることができるなら、有権者に自動車でも家でもプレゼントできるようになる」
民進党の小西洋之参院議員は2日、野党6党による総務省などへの合同ヒアリングで、得意げに詰め寄った。政権の看板政策「人づくり革命」に引っかけたのか、「これは物配り革命だ。茂木氏は物配り革命担当大臣を名乗るべきだ」という皮肉も口にした。
野党側は、茂木氏にターゲットを絞り予算委員会などで攻勢を仕掛けることをもくろんでいた。希望の党の玉木雄一郎代表は、自身の慶弔費支出が判明する前の1月30日、茂木氏について「出処進退を自ら判断すべきだ」と記者会見で述べ、暗に辞任を促していた。
見事にブーメランを被弾した玉木氏は自身の慶弔費支出について「政党支部の活動」とコメントしたが、これでは茂木氏の釈明と選ぶところがない。玉木氏は2日に予定していた記者会見を「会見するほどの事態ではない」(周辺)として取りやめた。単にバツが悪かっただけではないか。
先月29日の衆院予算委員会で茂木氏に質問した希望の党の大西健介選対委員長も、関連団体による香典支出が発覚した。事務所は「確認中」としている。
元民進党代表でもある立憲民主党の蓮舫参院国対委員長も今月1日の参院予算委員会で「線香をタダで配る、政治活動の目的を教えてください」「線香を配ると党勢が拡大するのか」と茂木氏に迫った。ところが、立憲民主党の近藤昭一副代表や風間直樹参院議員が政党支部や関連団体の収支報告書に線香代を記載していたことが判明し、きれいにブーメランが決まった。両氏の事務所に配布の有無などを尋ねる質問状を送ったが、2日夜の時点で返答はない。
同様のケースは民進党政調会長時代の山尾志桜里衆院議員(現立憲民主党)にも発覚している。当時は民進党幹事長だった立憲民主党の枝野幸男代表は2日、記者団に問われて歯切れ悪くつぶやいた。
「立憲民主党に入ってからの話でもないので、必要があれば本人が説明するのではないか…」
2018.2.3 05:00更新
希望の党・玉木雄一郎代表も香典代 立民・近藤昭一副代表ら野党議員の線香、供花支出続々判明
http://www.sankei.com/politics/news/180203/plt1802030003-n1.html
茂木敏充経済再生担当相の秘書が選挙区の有権者に線香を配布した問題で、野党議員が代表を務めた政党支部や関連団体も線香や供花代などを支出したケースが複数あることが2日、分かった。希望の党の玉木雄一郎代表の政党支部が3年間で59万5千円の慶弔費を支出したほか、立憲民主党副代表の近藤昭一衆院議員、元民進党の菊田真紀子衆院議員らにも判明した。
玉木氏が代表だった「民主党香川県第2区総支部」の平成22~24年の「1万円以下の支出」の明細書によると、「慶弔費」として22年に39件計21万円、23年に15件計9万円、24年に56件計29万5千円を計上していた。慶弔費は祝儀や香典を指す。玉木氏は2日、「秘書が葬儀に参列して持参した。政党支部の活動として支出したもので、公職選挙法に基づいたものだ」などとのコメントを発表した。
希望の党では小川淳也衆院議員が代表の「民主党香川県第1区総支部」も22~24年に62件計37万円の「慶弔費」を計上。大西健介選対委員長の関連団体「健政会」は22年に香典代を17件計5万5千円、岸本周平役員室長の政治団体「周勝会」は26年に1万800円の線香代を支出していた。
立憲民主党の近藤氏の「民主党愛知県第3区総支部」は21年に線香代3万円、関連団体「21世紀の国づくりを考える会」は25~27年に線香代10万2296円、供花代5万8200円を支出。同党の風間直樹参院議員の関連団体「樹政会」は線香代計3万3100円を支出した。菊田氏の「民主党新潟県第4区総支部」は22~27年、少なくとも香典代計106万4千円、供花代2万円、線香代1万2千円を支出した。
支出が判明した議員は全員旧民主党に所属していた。立憲民主党の山尾志桜里衆院議員も民進党政調会長だった28年5月、後援会が25~26年に供花代と香典代計4万4875円を支出していたことが判明した。
公職選挙法は政党支部や政治家が名前を表示し、または名前が類推される方法で有権者に寄付することを禁じている。線香や葬儀の供花、香典も該当する。香典は政治家本人が手渡せば抵触しない場合もある。
希望代表・玉木氏「慶弔費」の怪、110件59万円…支出認め会見へ 国会会期中の平日や衆院選公示前後も
2018.2.2
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180202/soc1802020027-n1.html
希望の党代表の玉木雄一郎衆院議員が代表を務めた「民主党香川県第2区総支部」が2010~12年の3年間に、110件の慶弔費として、総額59万5000円を支出したとする明細書を夕刊フジは入手した。茂木敏充経済再生担当相の「線香配布問題」が取り沙汰されるなか、注目すべき支出だ。夕刊フジは1日、質問状を送ったが、玉木氏側は期限までに回答せず、この件で2日午後、記者会見を開くという。一体どう説明するのか。
夕刊フジが入手した明細書は、領収書を集められなかった「1万円以下の支出」を記載したものだ。
そのうち慶弔費は、10年に21万円(1万円3件、5000円36件)▽11年に9万円(1万円3件、5000円12件)▽12年に29万5000円(1万円3件、5000円53件)が計上されている。慶弔費とは、祝儀や香典などを指すが、具体的な名目や支出先は記載していない。
110件の支出日を見ると、国会会期中の平日にあたるケースも少なくない。12年は、衆院選公示(12月4日)前後にも支出されている。
公職選挙法は、政党支部が政治家や候補者の名前を表示し、または名前が類推される方法で寄付することを禁じている。ただ、総務省によると、政党支部の秘書や職員が、政治家の名前が入っていない金品を寄付することは直ちに「名前が類推される方法」にあたらないという。
玉木氏の慶弔費支出はどう理解すればいいのか。
夕刊フジは1日午前、玉木事務所に対し、次の4点について質問状を送付した。
(1)110件の慶弔費の支出は、香典か(2)支出先は、地元選挙区の関係者か(3)香典を寄付した場合、玉木氏本人が持参したのか。秘書が代行した場合、香典の名義はどうなっているか(4)茂木氏の「線香配布問題」との違いは何か。
玉木事務所は、夕刊フジが回答期限に設定した1日午後4時ごろ、「回答が間に合わない」と電話で連絡してきた。さらに、2日午前0時15分ごろ、電話で「2日午後に会見する」と通告してきた。
玉木事務所は2日朝、政党支部による3年間の慶弔費支出を認めたうえで、「1日のうちに回答すべく努力してきたが、党本部の判断で会見を開くことになった」と説明した。
ちなみに、茂木氏は秘書による線香などの配布を認めたが、自身の氏名の記載がなく「配布は政党支部の政治活動だ」として、公選法違反ではないと説明している。
これに対し、玉木氏は「議員の秘書が、政党支部だといって持っていけば、お金だろうがお酒だろうが、何でもオーケーになってしまう」と反発。野党は国会で、公選法違反にあたるとみて、茂木氏を追及している。
果たして、ブーメランなのか、セーフなのか。
2016.5.11 18:25更新
【民進・山尾政調会長釈明会見】
有権者への花代と香典認める 違法性は否定 「党の統一見解だ」
http://www.sankei.com/politics/news/160511/plt1605110035-n1.html
民進党の山尾志桜里政調会長(衆院愛知7区)は11日の記者会見で、平成25年11月から26年5月にかけて、選挙区内の有権者計6人に渡す花代と香典料に計4万4875円を支出していたと明らかにした。山尾氏は、後援会からの支出が不適切だったとして、自身が支部長を務める政党支部が支出した形に訂正したと説明した。だが、総務省のホームページは「政治家が選挙区内の人に寄附を行うことは、名義のいかんを問わず特定の場合を除いて一切禁止されています」と紹介。「政治家からの寄附禁止」として、花代や香典料の支出禁止を例示している。公職選挙法に抵触する可能性がなお残るが、山尾氏は「『政党支部の支出は禁止されていない』ということが民進党の統一見解だ」と強調した。記者会見の詳報は以下の通り。
◇
「私の政治関係の収支について報告できることを申し上げたい。まずガソリンの件だが、弁護士同士の協議が続いている。2点目だが、(政治活動の拠点として活用してきた)『さくら館』について、『訂正します』と申し上げていた点を訂正した。3点目だが、ご指摘をきっかけにできるだけ徹底した調査ということで、少額領収書を含めて精査を進めてきた。そうしたら選挙区内の方への支出の中で、事務手続きの誤りから、『後援会が支出した』と記載されていたケースがあったので、5月9日、後援会ではなく総支部(政党支部)が支出したということで訂正を行った」
--訂正について詳しく聞きたい
「『さくら館』については、(過去の)説明の会見で申し上げた通りのことをやったという報告なのだが、『さくら館』について所有者の方から私どもの総支部が無償供与を受けていたこと。そして私ども総支部がさらにその場所を後援会である『桜友会』と『さくら塾』に無償供与をしていたこと。こういったことについて実態を反映させるべく収支報告書を訂正して記載を改めた」
「もう一点だが、選挙区内の相手先にお花と香典を送った件が6件あった。実際は総支部が支出すべきところを後援会が支出したというふうに誤って記載がなされていたので、それを総支部が支出した形で訂正を行った。6件について申し上げると、お花が2件、香典が4件。お花の2件の金額は7875円と2万1000円。香典は5000円が2件、3000円が2件。時期は、お花が平成25年11月22日と26年2月8日。香典は3000円が26年3月24日と26年5月12日。5000円は26年2月5日と26年3月30日だ」
--花代と香典料は公選法にも触れるのではないかと思うが
「総支部が支出することは禁止されていないということが民進党の統一見解だ」
--こうなってしまった理由は
「それは本当に記載にミスがあったのでそれをしっかりと訂正したことに尽きる」
--お花と香典の送り先は?
「6件6人の選挙区内の方だった」
--有権者か
「そうだ」
--お花はどういった目的で渡したのか。これまで「新築祝い」という話も出ているが
「そこはこの場で正確なことを申し上げる術がないのだが、いかなる趣旨の花であれ、選挙区内の有権者に渡っているものなので、これは総支部として支出すべきものであり、総支部として支出したということで訂正することが大事だと思う」