Ａｋｂ48 なるほどハイスクール視聴率分析（総選挙分析ライター）

Ａｋｂ48 なるほどハイスクール視聴率分析（総選挙分析ライター）


2012年2月28日付けの篠田麻里子のブログの題名は「なるほど」だったので、もしやと思って目を通すと「今日でなるほどハイスクールは終わりました。次からは金曜夜七時に移動して『ガチガセ』になります。皆さんよろしくお願いします。」との記述があり、AKB48の出演者と番組関係者の記念写真が載っていた。

ということで、番組は終了となるようだ。

「なるほどハイスクール」は2011年４月21日より日本テレビで毎週木曜日19:00から放映されている。
ＡＫＢ48は深夜帯に幾つかのレギュラー番組を持っているが、ゴールデンタイムのレギュラー番組はこの「なるほどハイスクール」が初めてである。

すでに番組は第４クールに入っていたが、下表にあるとおり2011年12月の第３クールまでの視聴率については苦戦中だった。

11年4月から6月末までの第１クールの平均視聴率は8.5%、7月から9月末までの第２クールの平均視聴率は7.0%、10月から12月までの第３クールは番組回数が４回に減り平均視聴率は9.9%である。
4月から12月まで23回の平均視聴率は8.08%。

23回の番組中、視聴率が10%を超えたのは5/5、6/9、10/13の３回しかない。そのうちの6/9は選抜総選挙の中継を随時入れた企画のときなので、視聴率は上がって当然。低い方に目をやると、6%台の低視聴率も５回記録している。9月15日には4.5%の最低視聴率を記録した。

ゴールデンタイムのレギュラー番組で飛ぶ鳥を落とすAKB48の主要メンバーが出演しているにもかかわらず、平均視聴率が10%を超えていないので、日本テレビや番組のスポンサーは期待がはずれてがっかりだったろう。


「なるほどハイスクール」視聴率　（%）
回 ・ 日付・ ・ 視聴率
01 ・ 04／21 ・ 08.1
02 ・ 04／28 ・ 06.3
03 ・ 05／05 ・ 10.8
04 ・ 05／12 ・ 09.0
05 ・ 05／19 ・ 07.7
06 ・ 05／26 ・ 07.6
07 ・ 06／09 ・ 11.7
08 ・ 06／16 ・ 08.2
09 ・ 06／23 ・ 06.9
・ ・ 01クール , 08.5
10 ・ 07／07 ・ 07.7
11 ・ 07／14 ・ 08.1
12 ・ 07／21 ・ 07.0
13 ・ 07／28 ・ 07.5
14 ・ 08／04 ・ 08.0
15 ・ 08／11 ・ 06.1
16 ・ 09／01 ・ 07.5
17 ・ 09／08 ・ 06.5
18 ・ 09／15 ・ 04.5
19 ・ 09／22 ・ 06.9
・ ・ 02クール , 07.0
20 ・ 10／13 ・ 13.5
21 ・ 10／20 ・ 07.9
22 ・ 10／27 ・ 09.0
23 ・ 11／10 ・ 09.3
・ ・ 03クール , 09.9
・ ・ 23平均 ・ 8.08


一方で、「なるほどハイスクール」を放送しなかった日に入れた特別番組（ぐるナイ等）の視聴率については、下表にあるとおりいずれも10%を超えて好調だったので、なおさら「なるほどハイスクール」の不振が際立ってしまった。

「なるほどハイスクール」が放送できない日の特別番組の視聴率
日付・ ・ 視聴率 ・ 番組
06／02 ・ 14．２ ・ ぐるナイ特別ゴチ　岡村癒しのエコ２時間スペシャル
06／30 ・ 11．９ ・ ぐるナイ恋人選び　ゴチのぞみガチ参戦！！号泣スペシャル
08／18 ・ 15．３ ・ ぐるナイ夏のダイエット
08／25 ・ 11．３ ・ 日本プロ野球Dramatic Game1844 巨人×阪神
09／29 ・ 12．４ ・ ロンブー＆amp チュートの芸能人!ヒットソングで爆笑ショートバトル
10／06 ・ 14．９ ・ ぐるナイ下克上
11／03 ・ 14．６ ・ ぐるナイモテボディー


なぜ、「なるほどハイスクール」の視聴率が低かったのか?
番組については、ほとんど全部視聴したが、決しておもしろくないということはなかったので、どうしてこのように視聴率が低かったのか、理解しにくい。そこで男女別、年代別の視聴率についても確認してみた。（下表）


「なるほどハイスクール」男女別、年齢層別視聴率
男女 ・ 年齢層 ・ 視聴率
男女 ・ 04～12 ・ ６．５
男女 ・ 13～19 ・ ６．４

女・ ・ 20～29 ・ ３．７
女・ ・ 30～39 ・ ５．３
女・ ・ 40～49 ・ ６．７
女・ ・ 50歳～ ・ ４．８
女・ 20歳～ ５．０

男・ ・ 20～29 ・ ３．２
男・ ・ 30～39 ・ ３．６
男・ ・ 40～49 ・ ２．７
男・ ・ 50歳～ ・ ３．９
男・ ・ 20歳～ ・ ３．５
2012年4月21日～11月10日までの23回の平均


その結果、AKB48が本来視聴率をしっかりとらなければいけない13～19歳の男女の若年層が6.4%、20～29歳の男性が3.2%、30～39歳の男性が3.6%と低いこと、ゴールデンタイムのコア視聴者である女性の視聴率もほぼ全年代にわたって5%前後と高くないことが、視聴率が上がらなかった要因と推察できる。

10代後半の若年層の男女や20～39歳の男性は、学校の勉強や仕事の帰宅時間の関係でなかなか19:00～20:00の間にAKB48を家庭で見るのが難しかったのかもしれない。女性の視聴率が上がらなかったのは、AKB48という人気絶頂の若い女性アイドル集団を素直に見ることができない(受け入れられない)同姓としての感情だろうか?

もし、こういうことが視聴率低迷の原因だとしたら、金曜夜七時に番組を移動したところで、本質は変わらないから視聴率の低迷は続くことになる。

『ガチガセ』の視聴率がどう推移するか興味深い。


以上


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