指原莉乃がHKT48に移籍しなくてはならないのか理解できない人が増えると、それが世論を作り出す。（KC）

「何故、指原莉乃がHKT48に移籍しなくてはならないのか、が理解できない。」人が増えて欲しい。それが世論を作り出す。（KC）

このブログでは、アイドルの魅力とは、作品（企画）であり本人（生身）ではない、と繰り返し主張している。

指原莉乃に男友達がいた（過去形）としても、いなかったとしても、彼女のアイドルとしての魅力になんら変化はない。よって、HKT48に移籍する必要もなければ、まして、謹慎・辞退・解雇される必要なないと、私は考えるのだが、現実はそうなっていない。

過去のエントリーより、主張を引用する。

「もう一度このお店に来たい」と思わせるパフォーマンス（KC）より引用。
気に入ったレストランに、もう一度行きたいと思うか否かに、
ウエイトレスに彼氏がいるかいないか、セックスの経験があるかは、全く関係ない。（いるなら行かない、いないなら行くという発想がない）

同様に、アイドルのパフォーマンスを見て、もう一度見たいか否かは、アイドル本人に彼氏がいるかとか、セックスの経験があるかは、私の場合、全く関係がない。無関係主義者と定義。プライベートな彼女に関心を持たないという意味では、無関心主義でもある。

現在のところ、無関係・無関心主義は、少数派かもしれないが、これが多数派になった方が、アイドルファンにとっても、アイドルにとっても、幸せだと思う。

アイドルもいつかは、好きな人ができて、セックスもするのであるから、アイドルに恋愛禁止と処女性を求めるファンは、いつか、必ず裏切られる。
しかるに、最初から、無関係・無関心主義で、アイドルを鑑賞、楽しんだら、プライベートでアイドルが、どんな試練を受けようと、どんなに酷い性格・行動をとっても、ファンが傷つかなくてすむ。（商品としてのアイドルを購入・消費する側の論理）

恋愛スキャンダルが起きるたびに、アイドルを失脚させてしまうと、魅力のあるアイドルが減ってしまうという問題もある。（商品としてのアイドルを供給・販売する側の論理）

アイドルファンとしても、スキャンダル→失脚という構図を崩して欲しい。

南沙織は、1971年にアイドルデビューして、1972年に恋愛スキャンダルに巻き込まれ、1987年までアイドルを全うした。

70年代のアイドルファンは、寛大だったのだなあと。
ファンは無関心ではなかったと思うので、無関係だったのだろう。
南沙織のアイドルとしての魅力は、恋人が発覚したからといって、なくならなかった。減じたかもしれないけれど。

「アイドルが恋愛をオープンにできるか」はマーケットが決める（ＫＣ）より引用。

ファンの想いと、客観的論理の乖離についてみていきたい。

コメント１：
アイドルは処女でないといけない。キスをしてもいけない。男子を好きになってもいけない。

コメント２：
アイドルは裏では恋愛もセックスをしてもかまわないが、絶対に表に出さないで欲しい。ファンが失望する。

この二つのコメントは、架空であり、実際にブログにいただいたものではない。
いずれのコメントも、アイドルが恋愛することを否定。

コメント１は、実像としてのアイドル本人の恋愛を拒否。
コメント２は、実像としてのアイドル本人の恋愛は許可するも、虚像としてのアイドルは恋愛禁止を強制。

アイドル個人という生身の存在に疑似恋愛するコメント１は、完全な生身派であり、
アイドル個人という生身の存在が恋愛しているか、恋愛経験があるかには関心がなく、虚像（企画）としてのアイドルを鑑賞するという意味では、コメント２は企画・作品派。

企画派の中には、虚像としてのアイドルが、恋愛していることが分かってしまうとファンとしての関心を失う（失望する）という「生身派的要素のある」企画派と、

アイドルの恋愛が発覚しようと、隠されていようと、本当に恋愛していないとしても、純粋に、アイドルとしてのパフォーマンスを鑑賞するという「純度の高い」企画派がいる。
このブログのライターのほとんどが、こちら。

「アイドルが普遍的文化として認められる＝定着する＝継承され生き残っていく」ためには、アイドルとしての高度な芸能を提供し続ける必要があり、「恋愛をしない女性でないとアイドルになれない」では難しい。

「恋愛を隠し通せる女性でないとアイドルになれない」「アイドルは恋愛しても隠し通す」は、メディアが緩かった時代なら可能であったが、
芸能記者だけでなく、一般人（元カレ）がネットで情報発信ができる今の時代では、難しい。


アイドルの作り手は、恋愛禁止もできないし、恋愛を隠し通すこともできないし、

これからは、どのように、ファンの理解を得て、恋愛してしまうアイドルをファンに応援してもらうか（えぐい表現をするなら、買ってもらうか）

を真剣に考えている。

恋愛発覚　→　許容　というパターンが小出しに報道していき、
アイドルは恋愛してしまうものだ、という風潮を、世の中に浸透させていく。（えぐい表現をするなら、緩やかな洗脳）


菊地彩香がチームＢを解雇され、研究生からチームＫに復帰したこと。秋元才加が広井王子とのお泊り報道を受け、チームＫキャプテンを辞めて、復帰したこと。
SKE48の一部メンバー（矢神久美だったと記憶）の恋愛報道にお咎めがなかったこと。
AKB48が恋愛禁止って、本当かいな、と思う。


コメント１についての補足。
中学生、高校生の頃、特定のアイドルを熱狂的に好きな同級生を次のようにからかった。
「あべ静江くらい、大人の女性で、あれだけの美人だったら、セックスしていないとおかしい」
「天地真理だって、排便する」

当時は、「アイドルはトイレにいかない」　と信じているファンもいたのである。今はいない。アイドルだって人間なのだから、生理現象はあることを、みんなが理解しているから。

近い将来、「アイドルは恋愛しない」は、「アイドルはトイレに行かない」と同じくらいに「ありえないこと」であるという認識が、一般化すると予想する。秋元康が洗脳しなくても、アイドルだって人間なのだから。

KC


美空ひばり発言　「夢を売る仕事だから我慢しなきゃ」　(KC)より引用。


中村メイコが美空ひばりとの対談を回想して、
芸能雑誌で、少女スター同士が本音で語り合うという企画があって、私は気を使って、
「本当に忙しくって嫌よねえ、ひばりちゃん。普通の女の子の時間がほしいわよねぇ」なんて、それらしいことを言ったら、
「いいえ、私たちは　　夢を売る仕事だから我慢しなきゃ」って
私の方が年上なのに、「うわぁ何だろうこの子は」って思いました。


スターは、「夢を売る仕事だから我慢する。」
自由な時間がなく、休みなく働くことを、我慢する。
息抜きもできないことを、我慢する。
普通の生活ができないことを、我慢する。
ボーイフレンドが作れないことを、我慢する。
好きな人とセックスしたくても、我慢する。

美空ひばりは、どれだけ我慢したのでしょうか。
美空ひばりでも、結婚したのだから、ボーイフレンドとセックスは我慢しなかったということ。

スターでも、歌手でも、アイドルでも、異性とつきたったり、セックスしたり、結婚したりすることを、妨げない・非難しない芸能界の仕組みができないものかと思う。

夢は、プライベートな生活とは別の芸能界で売ればよい。

KC